2016年8月16日(火)(憲法千話)
憲法便り#1853:高柳会長とマッカーサー元帥及びホイットニー準将との間に交わされた書翰(訳文と原文)
往復書簡8通について、タイトルだけはすでに紹介しました。
私は、「押し付け憲法論」には反対です。
そのために『検証・憲法第九条の誕生』、『平和憲法誕生の真実』、『外務省と憲法第九条』、『心躍る平和憲法誕生の時代』、『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』(『心躍る平和憲法誕生の時代』改題補訂第二版)、名大九条の会&東山・見付九条の会主催講演会の記録『憲法第九条はどのように誕生したか』、その他を自費出版で世に出してきました。
出版数は、約4万5千冊に及びます。
しかしながら、これまでの研究の中で、「第九条の真の提案者は幣原首相」という考え方には、否定的です。
ですから、ここに紹介する手紙の内容についても否定的です。この手紙が偽物だということではありません。
講演でも、その理由を明らかにしてきました。
憲法調査会の資料だけでなく、憲法問題調査委員会(通称=松本委員会)の議事録、松本委員長の発言、幣原首相の長男・道太郎氏の小論文、その他の一連の文書を読んできたことからの判断です。
私がかなり以前(3・11よりも前)に、国立国会図書館憲政資料室所蔵の書翰8点を、複写で入手していますが、
ブログ、論文などに使用する場合、担当セクションに連絡を取り、使用確認を得る必要があります。
内閣法制局にも同じ資料があるとのことなので訪ねましたが、手紙を含んでいるので、公開の対象とはしていないとのことでした。
国立公文書館で所蔵している、憲法調査会資料に関しては、出典を明記すうれば、利用可能とのことなので、ホームページで公開されている書翰8点にリンクして紹介します。
この手紙のどのような状況でやり取りされたのかについて、憲法調査会の調査活動の全体像を示す必要があります。
資料はすでに準備が出来ていますが、台風で外出が危険なため、今日は、その文書のスキャンが出来ませんので、
明日、掲載します