2017年10月19日(木)(憲法千話)
憲法便り#2202:【岩田才之助の時事川柳】「勝訴した 9条俳句が 平和呼ぶ」
小さな権力を笠に着た「小役人」が、戦前のように幅をきかせる世の中は、異常である。
そうした点で、今回の「九条俳句訴訟」が勝利したことの意義は大きい。
私は、かつて、2009年11月21日に、「田園調布九条の会・秋の文化講演会」に招かれて、憲法講演を行ったことがある。
その準備過程で、会の役員の人たちが第四出張所を訪ね、掲示板にポスターを張らせて欲しいと頼んだところ、断られたことがある。
断られた理由は、ポスターに「平和憲法」という文字があるで、政治的に偏向しているということであった。
「平和」という言葉を、思想的、政治的に偏向しているというのは、まさに偏向した、考え方である。
その時は、今回のような訴訟にまでは至らなかった。
平和には、右も左も、保守も革新もない。
戦争の危機が迫っている今こそ、思想・信条、政党・政派を問わず、平和を守るために手をつなぐ必要がある。