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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2017年 12月 23日

憲法便り#2272:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「関東・甲信越」を転載しました!

2017年12月23日(土)(憲法千話)(『憲法便り#2271』の続き)

憲法便り#2272:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「関東・甲信越」を転載しました!


第五部では、新憲法の公布と施行に際して、全国各紙に掲載された祝賀広告を取り上げる。

総件数は、一万二千件を超える。平和憲法への国民の意思表示である。これも地方紙を丹念に調べることによって初めて明らかにすることが出来る歴史的事実である。

東京で発行されている新聞は大企業中心の広告だが、地方紙では自治体首長、地方議員、団体、地元企業、商店、旅館、個人、さらには露天商組合等が広告主となった。警察署長、消防署長、税務署長、地方裁判所長、地方検察庁検事正の名前もあり、驚くほどの広がりがある。

祝賀広告の祝辞は、「祝 新憲法公布(施行)」など簡単なものから、左記のように期待と決意を表したものまで様々であり、これらの祝辞と共に企業、団体、個人、商品名等が示された。

十一月三日『北国毎日新聞』「主権在民を明文化 祝民主憲法の公布 戦争放棄を世界に宣言」

十一月三日『伊勢新聞』「平和新日本民主化の 奉祝 新憲法公布式典 意義ある十一月三日」

十一月四日『富山新聞』「再建日本の大憲章なる 日本憲法公布 永久平和国家建設」(昭和電工株式会社富山工場、保土谷化学工業株式会社富山工場の二社による祝賀広告)

十一月四日『福井新聞』二面:「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」

三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 そして、極め付けは、鹿児島県と鹿児島市が共同で出した次の祝辞である。

十一月三日『南日本新聞』「歓呼の嵐に迎えられてけふ新憲法公布さる 世紀の黎明!

憲法公布の祝辞は記されていないが、公布直前に掲載された顕著な広告例もある。

下野新聞十一月一日一面:封建主義・専制主義 軍国主義・ファシズム 民主主義を妨害するあらゆる勢力を撲滅 自由を強化して 平和な新日本建設

この表題の下に、鹿沼町、菊澤村、北押原村、西方村、粟野町、南押原村の六農業会、粟野町、西方村、南押原村の三役場、および十市企業名を掲載している。

なお、同じ表題の広告は、十月四日、十月五日、十月十六日、十月十七日、十月十九日、十月二五日の一面にもあり、十月の掲載者だけでも百二十団体・企業に上る。

この全面に『下野新聞』のコピーが入る)

以下に、各紙に掲載された祝賀広告を紹介するが、出来るだけ多くの企業名、団体名を伝えるため重複は避け、代表者などの人名、及び掲載日の日付は省略した。一覧表に示した広告件数は企業、団体の外、自治体首長、議員、弁護士等を一件として数えた。人数は、祝賀広告に記されている全ての人名を数えたものである。以下に示す企業、団体名等は、憲法公布に際しての祝賀広告を最優先し、話題性のあるものを多少付け加えた。これは、「憲法普及会」の活動が始まる以前に行われた自発的な意思表示を評価してのことである。

なお、憲法施行に際しての広告は、/の後に示した。

祝賀広告の中には、予め組版をして準備されていたものがあるので、セットとして表示した。

出版Aセット 法文社、民主出版社、時事通信社、穂高書房、文化建設社、コバルト社、日本社、鎌倉文庫、小学館、毎日新聞社、文壽堂、国民工業学院、日本映画出版、革新社、旺文社、開發社、国際文化学院、革新社ローマ字新聞係、教育研究社、共立社、井上国民英語学校

出版Bセット 社会科学良書刊行会、平凡社、国民工業学院、コズモ出版社、国民中學会、彰國社、新星社、内田老鶴圃、受験研究会、創元社、慶文堂、晴南社、日米会話講座刊行所、大東出版社、八勝義塾、ゲーム社、福村書店、日本通信教育会、万里閣、筑波書林、城西学院?

薬品・電気セット ライオン歯磨、三共、ポモナ化粧料本舗、友田薬品、マツダランプ、救心製薬所、ミノファーゲン本舗、ヒボン化粧料研究所、鳥居製薬、東輝電気工業、八洲化学、ウテナ薬品工業、三寶製薬、ワカ末本舗

生命保険・銀行・証券会社セット 野村生命、安田生命、日産生命、丸宏證券、野村證券、日本興業銀行、日本勧業銀行、板谷生命、新日本生命、明治生命

【朝日新聞】三菱銀行、住友銀行、日本貯蓄銀行、野村銀行、安田銀行、帝國生命、千代田生命、野村證券、山一證券、三井生命、安田生命、東横、松屋、松坂屋、三越、高島屋、伊勢丹、白木屋、東宝、松竹、大映、日活、東横映画、資生堂、三菱鉛筆、日産自動車販売、日立製作所、花王、平和染等七七件

【毎日新聞】有斐閣、法文社、文壽堂、岩波書店、東洋経済新報社、鱒書房、清水書房、毎日新聞社、共立出版、東西医学社、六興出版部、小学館、研究社、中央公論社、旺文社、実業之日本社、改造社、時事通信社、雄鶏社、学習堂(十一月四日のみ、計二〇件)

【讀賣新聞】薬品・電気セット(十四社)生命保険・銀行・証券会社セット(十社)

【東京新聞】キャバレー美松/生命保険・銀行・証券会社セット(十社)、日本劇場、有楽座、帝国劇場、大映、渋谷中華料理組合員一同(計十六件)

【時事新報】東京都、第一製薬、日本曹達、玉置製薬、和光堂、太陽製薬、三共、山之内製薬、ウテナ薬品、萬有製薬、ソキン製薬、新橋・平和グリル/千代田生命、日産火災、明治生命、大正海上火災、富國生命、同和火災、安田生命、日本海上火災、大阪住友海上火災、帝國生命、新六商店、三井鉱山、久保田鉄工所、服部時計店(計二十六件)


〔関東・甲信越地方〕

【茨城新聞】水戸市長、茨城県農業会、茨城交通、茨城県食糧営団、矢島組、(株)茨城県繊維製品、同茨城味噌統制、同茨城醤油統制、茨城県水産業会、水戸工業、菱沼木工所、小林組、久保田工務店、富田産業、下館町役場、茨城物産商事、真壁郡(村田村農業会、関本町農業会、竹島村農業会)、関本町役場、下館三業組合、茨城県洋裁指導所協会、ヒラノ百貨店、常総筑波鉄道、(株)鬼怒川砂利、茨城県石炭鉱業会、鹿島参宮鉄道、茨城県教育会、県立鉾田高等女学校校長、県立鉾田中学校校長、鉾田合同タクシー等六六二件

【上毛新聞】日本絹撚、昭和電気製鋼、小島機械製作所、高崎製作所、(株)群馬県農産種苗、小野里工業、前橋土建工業、杉原土木、群馬自動車販売、(株)群馬県地方医薬品配給、群馬製薬、東邦工業、群馬県水産物荷受組合、前橋運送、群馬県漬物佃煮工業統制組合、山藤商店、昭和ミシン工業、全国手紡繊維工業協同組合、佐田組、群馬県パーマネント協会協会員一同、群馬県馬匹組合連合会、(株)群馬蚕糸製造、(株)群馬大生無尽、上毛電鉄、群馬県農業会、前橋旅館業組合一同、上信電気鉄道、水上温泉芸妓屋組合等四一四件

【下野新聞】横田商事、足利農民組合聯合会、足利市役所(市長、助役、収入役)足利市体育会、足利商工会議所(会頭以下三十四名)、猪瀬大正堂薬店、芳賀銀行同盟会、眞岡機械工業会、眞岡工藝製作所、銀座美容室、宮本写真機店、第一東宝、民映、鹿沼東宝映画劇場、帝國繊維鹿沼工場、鹿沼料理業組合、鈴木鉄工所、東武通運、鹿沼末廣館、那須南部地区医師隣組、那珂川漁業組合、福田工業、愛輪木工、小川町農業会、烏山町役場、荒川村役場庁員一同、烏山青果市場、田澤碍子製作所、鹿沼料理業組合等六五一件

【埼玉新聞】森絹工業、帝國人絹パルプ、埼玉銀行、埼玉工業、石井商事、関東電気工事、(株)埼玉味噌統制、永瀬鋳物工所、森田鉄工所、田中工業、東洋商事、山本鋳造、中村製作所、安達機械製作所、大泉工場、武蔵鋳造、筑波機械製作所、山口産業、双葉鋳造、千葉製作所、秩父鉄道、熊谷通運、秩父セメント、埼玉パン、帝国鋳造川口工場、十四の医院・診療所、農村時計製作所、埼玉貨物自動車、秀峰社紙製品、林屋ミシン縫製加工所、櫻井組等二〇五件/憲法施行時の広告欄は全て切り抜かれているので追跡出来なかった。

【神奈川新聞】十一月四日付四面に、二十二社の社名の中央に次の言葉を配した祝賀広告がある。

〔祝民主憲法公布〕主権在民を明記し世界に類例の無い戦争放棄を規定した日本新憲法が茲に公布された。我等日本国民はこの民主憲法の公布を慶祝するとともに平和国家文化日本の建設に邁進を誓う。

東京銀行創立事務所、ライオンはみがき、鳥居製薬、クラブ美身クリーム、小西六写真工業、アゼリア、救心製薬所、資生堂、頭痛にテーリン錠の和光堂、三井生命、ポモナ化粧品本舗、国土計画興業、三寶製薬、わかもと本社、マツダランプ、ヒボン化粧料研究所、八洲化学、わかまつ本舗、三菱鉛筆、ウテナ薬品、原澤製薬、虹波社

/共榮社、山正電力工業所、共和電機、京濱電力、横濱護謨製造、東武ゴム工業、八平商会、田中食品工業、川島洋服店、マーケット・フジ(画廊)、山崎産業、互省製作所、長村鐡工所、昭和組造船、横濱寫眞工藝社、横濱塗料、日本商会、東横組塗工所、東横組木工部、東横組土建部、キャバレー新世界、大久保新地(田安、菊水、叶屋、竹の家、お鈴)、割烹月光、かね久、寶屋、フカツカ、千曲荘(カメラ)等一〇六件

【山梨日日新聞】〔県庁前マーケット〕東京屋、互有社、木口果実店、菅原屋、魚重、たからや、三友、佐藤金物店、十字屋、梶原陶器店(五月三日のみ、十件)

【信濃毎日新聞】出版Aセット(二十一社)/長野前田鉄工所、第一法規出版、銀河製作所、長野県市街地信用組合協会(上田、松本、長野、岡谷、飯田各信用組合)、長野県農業会、羽生田鉄工所、富士通信機製造、(株)大日本無盡(長野、上田、野澤、諏訪、松本、飯田各支店)、仁科産業、鐘淵紡績長野工場、信濃精機、坂口病院、松本市長、松本農業会長、小岩井外科、弁護士・久保田由五郎、同丸山知一、同銭坂喜男、増田要次郎、鐘紡松本工場等一八七件

【新潟日報】出版Aセット(二十一社)出版Bセット(二十一社)/小林百貨店、新潟県知事、新潟市長、新潟海運監理部、新潟交通、新潟銀行協会九行、新潟県農業会、新潟地方裁判所長・同地方検察庁検事正、弁護士十二名、山崎工業、田中衡機工業所、新潟県家庭工業振興、野水機械製作所(精米機)、田中亀七工場、日興産業、小千谷病院、廣川金物店、三條伸鐡、燕産業、田中合名会社、長岡赤十字病院、栃尾郷病院、北越製紙、寶翰堂、新潟計理士会、川岸料理業組合、新潟市舟江料理業組合(清川、常盤、銀波、大芳、福田、大和、第二大谷、川竹、壽、隅田川、いろは、水田)、三條鋸製作所、新潟市露天商組合等二三一件



by kenpou-dayori | 2017-12-23 22:07 | 自著連載


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