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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2018年 01月 08日

憲法便り#2300:俳優仲代達矢さんが語る、想像を絶する「山の手空襲」の体験! そして、反戦・平和への思い!

2018年1月8日(月)(憲法千話)

憲法便り#2300:俳優仲代達矢さんが語る、想像を絶する「山の手空襲」の体験! そして、反戦・平和への思い!

『しんぶん赤旗』新年合併号(2017年12月31日、2018年1月7日)の第40面(最終面)に、
「この人に聞きたい」という特集で、無名塾公演『肝っ玉おっ母と子供たち』(作/ブレヒト、演出/隆巴(りゅう・ともえ)で全国巡演中の俳優仲代達矢さんの談話『第1回 戦争行商人描く反戦劇 遺言のつもりで臨む』が掲載されています。

その中で、空爆体験者の私でも、想像を絶する俳優仲代達矢さんのすさまじい体験談が紹介されていました。
すでに、お読みになった方も、多いことと思います。
私は、何回読んでも、涙がでて、文字がぼけてしまいます。

しかし、私なりに、やはり伝えておきたい思います。
仲代さんの思いをしっかりと受け止めるため、紙面のおよそ半分を入力してみました。
その方が、私自身もはっきり記憶できます。

要約しては失礼にあたるので、談話のうち、まず、「空襲で救えなかった少女 今も後悔」の部分をそのまま紹介します。

「焼夷弾が直撃」の中見出しのあと、次の談話が続きます。

〈自身も戦争体験者です。1932年、東京目黒区生まれ。小学校から軍事教練を受け、「お国のために死ね」と教え込まれた少年でした。忘れられないのは、2万2千人が死傷した「山の手空襲」。45年5月25日夜、12歳の時です。〉
 渋谷駅近くの自宅から、友達に会いに行く途中でした。青山学院を過ぎた辺りで空襲警報が鳴り、焼夷(しょうい)弾がバラバラ落ちてきた。逃げながら隠れる場所を探しました。すると、6歳くらいの少女がぼーっと立っていた。その子の手を引き、夢中で逃げました。
 そのうち、ふと手が軽くなりました。見ると、左腕だけになっていた。焼夷弾が直撃し、体を飛ばされたんです。私はアッと驚いて、思わず、その腕を放して逃げてしまった。弔ってあげなきゃいけなかったのに・・・。
 あの子を捨ててしまったという悔いが、今もずっと残っています。「肝っ玉ー」で子どもが死ぬ場面でも、あの子のことがよぎります。
 戦争は、むごいものです。私が死ぬ時は、「戦争反対」と言って、往きたい。

談話は、「9条を壊すな」という中見出しの後、次のように続きます。

〈核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」の呼びかけ人の一人です。
 被爆者の方々の長年の努力が実り、ついに国連で核兵器禁止条約が採択されました。
 ところが、被爆国であるわが国の政府は、米国の顔色をうかがい、この条約に背を向けています。あげく、北朝鮮問題を理由に、米国大統領の挑発的な暴言を支持し、もっと武器を買え」という要求をのんだ。「憲法9条を変える」とまで言っている。「日本も核武装しよう」という論議まである。何ということでしょうが。
 北朝鮮の行為は許せない。でも核戦争になれば終わりです。日本の国は、絶対に戦争を起こさないよう、がまん強く外交と対話の力でがんばってほしい。
 国のリーダーが「国を守る」と叫び始めると、国民は「なるほど」と思いがちです。でもそれはまさに、わたしの少年時代の日本と同じ。戦争は、「国防」の名で始まります。今の”風”はかなりやばいぞと感じます。
 今の日本が曲がりなりにも平和なのは、憲法9条があるおかげです。70年以上も、戦争で殺した人、殺された人がいない。これは世界を見渡しても奇跡です。なぜこの奇跡を守らないのか。死に物狂いで、9条を守らにゃいけません。
〈主演映画「人間の条件」(59~61年)の小林正樹監督、山本薩夫監督ら、平和への揺るがない思いを持った巨匠に学びました〉
 黒澤明監督は、「最後の反戦映画を作る」とおっしゃって「乱」(85年)を撮りました。
 どうあっても戦争を続ける愚かな人類。その様を神の目線で俯瞰(ふかん)し、お客さんに問いかけた。海外にこの作品を持っていくと、「すばらしい反戦劇だ」といわれます。
 私の師匠である千田是也先生など新劇の先輩は、演劇を通して平和と自由を求めました。そのため多くは戦前、逮捕、投獄されました。
 平和も人権も民主主義も、不断の努力によってしか勝ち取れないとつくづく思います。
 単に見て面白かったというだけが芝居ではない。時には少し哲学的なこと、この世界で行われていることは、良いことか悪いことか、人間としてどう生きるか、そんな道を示す役割もある。大きな資本に左右されず、私たちが自由に発言し、つくっていかなければならないと思います。
 残り少ない役者人生をかけて、遺言のつもりで舞台に臨みます。(つづく)

以下に、『しんぶん赤旗』新年合併号(2017年12月31日、2018年1月7日)の第40面の画像を引用。
そして、公演のチラシを紹介します。(私は、この公演を是非見たいと思い、チケットを入手しました)
無名塾へのチケットの問い合わせは、
03-3709-7506(平日10:00~18:00)
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なお、山の手空襲の関連情報は、ここをクリックして下さい。



by kenpou-dayori | 2018-01-08 21:36 | 戦争体験・戦跡・慰霊碑


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