2018年2月7日(水)(憲法千話)
憲法便り#2430:貧困打開は、憲法25条にかかわる、基本的人権の問題!貧困問題は、古くて新しいテーマである!
貧困の打開は、古くて、新しい問題である。
私は、2月5日、早朝5時から、長く中断していた、18世紀ロシアの研究を再開した。
テーマは、農民出身のポソシコーフという人物が1724年に書き上げた「貧窮と富についての書」の草稿の運命についてである。
かれは、この書をピョートル大帝に提出したが、間もなく、逮捕・投獄され、1726年に獄死している。
この書は、草稿のまま、人の手から手にわたって、ようやく活字になったのは、1842年で、著者の死後120年近くを経ている。
昼が近づいて、郵便受けを見に行くと、畑田重夫先生からの郵便物が届いており、開封すると、先生の「ミニ講演」の記録が掲載された『会報ハタゼミ 第23号」だった。
ミニ講演の題は「わが憲法人生の終盤にさいして 二つの言いたいこと、伝えたいこと」
研究の法を中断して、早速読み始めてみると、二つのテーマからなっていて、
第一のテーマは、「河上肇先生から学ぶべきこと」だった。
河上肇と言えば『貧乏物語』、『貧乏物語』と言えば河上肇と言うほど有名だ。
私は、この二つの偶然に感心していたが、当日午後から、日本共産党の志位委員長が、衆院予算委員会で、貧困の打開に向けて、「生活保障法」の提案を行ったことを知った。
三題話のようだが、貧困の問題、「古くて新しい」問題である。
この緊急提案が、実現するよう、各党に強く求めたい。