2018年2月8日(木)(憲法千話)
憲法便り#2431:畑田重夫先生ミニ講演「わが憲法人生の終盤にさいして 二つの言いたいこと、伝えたいこと」(全文収録)!
貧困の打開は、古くて、新しい問題です。
私は、2月5日、早朝5時から、長く中断していた、18世紀ロシアの研究を再開しました。
テーマは、農民出身のポソシコーフという人物が1724年に書き上げた「貧窮と富についての書」の草稿の運命についてです
。
かれは、この書をピョートル大帝に提出したが、間もなく、逮捕・投獄され、1726年に獄死しています。
この書は、草稿のまま、人の手から手にわたって、ようやく活字になったのは、1842年で、著者の死後120年近くを経ている。その間に、いくつか、手書きで、複写が作られていることも、伝えられています。自らの知見をまとめて、伝えること自体が、命がけです。
戦前の日本もそうでしたし、いまもだんだんあやしくなって来ています。
昼が近づいて、郵便受けを見に行くと、畑田重夫先生からの郵便物が届いており、開封すると、中味は、先生の「ミニ講演」の記録が掲載された『会報ハタゼミ 第23号』でした。
野中広務さん訃報に接してから一週間後、2018年2月3日付『しんぶん赤旗』日刊紙12面の「読者の広場」に、「野中広務さんの訃報に接して」と題する、畑田重夫先生の投稿が掲載されました。
これを見て、私は、静岡のお宅に電話をかけて、話をしました。その際に、「放送を語る会」で、名古屋大学時代の先生の教え子である戸崎賢二さんとの出会いについても、話しました。
その二日後に、『会報ハタゼミ』が届いた次第です。
さて、ミニ講演の題は「わが憲法人生の終盤にさいして 二つの言いたいこと、伝えたいこと」
研究の法を中断して、早速読み始めてみると、二つのテーマから成っていて、
第一のテーマは、「河上肇先生から学ぶべきこと」、
再二のテーマは、「いわゆる世代継承論について」。
河上肇と言えば『貧乏物語』、『貧乏物語』と言えば河上肇と言うほど有名だ。
私は、読み終えたあと、妻にも読んでもらい、翌日、先生に電話をかけて、
この講演記録の全文をブログに掲載することの、ご了承をいただいた。
ぜひ、多くの方々にお読みいただきたいからです。
さらに、三重県にお住まいの、「会報ハタゼミ」編集委員会の責任者大崎昭一さんにも、先生のご了解を得て、ブログに掲載する旨をお伝えしました。
以下、「会報ハタゼミ」から、ミニ講演の部分の全文を掲載します。
末尾になりましたが、畑田重夫先生の話題の著作を紹介します!