2018年3月27日(火)(憲法千話)
憲法便り#2527:レストラン「霞ガーデン」(憲政記念館内)に思うこと!
森友学園問題の決裁文書改ざんの、国会内での糾明、国会外での、市民の抗議行動は、連日報道されている。
だが、今日は、視点を変えて、憲政記念館内のレストラン「霞ガーデン」について、以前から思っていたことを書いてみたい。
広い庭園に面した景色は、四季おりおりの草花で彩られ、とくに、さくらの季節には、「花見客」で店は賑わっている。
私がこのレストランに、しばしば通うようになったのは、2004年1月に、国立国会図書館に通い、本格的な憲法研究に取りかかってからのこと。したがって、付き合いは15年目を迎えている。
国立国会図書館の中にも、食堂や、軽食コーナーがあるが、根をつめた調査を続けていると、外出して気分転換を計らないと、集中力がなくなり、能率が落ちる。
だから、「霞ガーデン」は、私にとって、オアシスのような存在だ。
「食べ歩き歴55年」の私が、ベストテンに挙げているレストランである。
店の雰囲気、禁煙、味、価格、そしてホール・スタッフの接客態度、このいずれも合格点だ。
とくに、接客態度は、客にこびず、邪魔をせず、淡々と仕事をこなす。だから居心地が良い。
この店の接客態度は、かつて家族でのイタリア旅行の時に訪れた、フィレンツェ駅近くの、重厚なマジェスティックホテルの、貴族の執事のようなカメリエレを思い出させる。
だが、最近、気にかかるニュースを聞いた。
国立公文書館の新築問題との兼ね合いで、憲政資料館が取り壊され、「霞ガーデン」も無くなってしまうという。
別の場所に、憲政資料館が建築され、その中にレストランも作らるようだが、「霞ガーデン」が入れるかどうか、それは、衆議院で論議されるようだ。
その際には、入札が行われて、入れる業者が決まるのだろうが、最近のサービス業の接客態度は、質が低下していて、現在の「霞ガーデン」のレベルの接客態度が続くかどうかは、懸念がある。
いま、仕事をしている方々も、さぞ不安なことと思う。
出来ることなら、景色は致し方ないとしても、「霞ガーデン」が残るよう、祈りたい!