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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2018年 05月 29日

憲法便り#2630:絵・文 小林喜一著『南の島に眠る戦友へーグアム島帰還兵が描いた玉砕戦』(自費出版)を紹介します!(加筆版)

2018年5月29日(火)(憲法千話)
2018年5月30日(水)加筆

憲法便り#2630:絵・文 小林喜一著『南の島に眠る戦友へーグアム島帰還兵が描いた玉砕戦』(自費出版)を紹介します!(加筆版)

2018年5月24日(木)付の『東京新聞』夕刊7面で、「グアム戦 記憶たどる164枚」、「ジャングルさまよう姿 軍刀で戦車に挑む兵 ソテツの葉で戦友葬る」、「93歳 絵画集出版 飢え、自決 生々しく」の見出しと共に、本書が紹介されていた。

記事の末尾に連絡先が紹介されていたので、早速、電話をかけて、2冊注文をした。1冊は自分用、もう1冊は、友人・知人に紹介するためのもの。
28日(月)に、レターパックで届いたので、市川恵美さんのコンサートから帰ってすぐに、一気に読み終えた。

内容は、次の5章からなる。
第1章 南の島へ 昭和19年4月1日 
第2章 米軍上陸、玉砕戦 昭和19年7月21日
第3章 日本軍敗走、飢えと死のジャングルを彷徨う 
第4章 米軍掃討作戦で戦友を次々と失う
第5章 捕虜収容所から、ついに故郷へ

平成30年4月1日発行
発 行 小林喜一絵画集 製作委員会
発行人 小林喜美子
編集人 内藤寿美子
A4判、101頁
全ページ 上質紙を使ったカラー印刷
価 格 1000円

製作委員は、小林喜美子さん、横井美保子さん、内藤寿美子さん、仁後雅子さん、遠藤香代さん、吉田一裕さん、吉田聡子さんの7名。
小林喜美子さんは小林喜一さんの長女。
横井美保子さんは、故横井庄一さんの夫人。
内藤寿美子さん(77歳)は、この自費出版の発案者。グアム島戦で父を亡くした遺族で、父の顔を知らない。彼女は、遺骨収集活動や遺族会の人脈を通して、2008年に小林喜一さんの絵と出会った。
仁後雅子さんは、グアム戦玉砕兵士の遺児。
遠藤香代さんについては、下記の通り。
吉田一裕さんは、出版を担当。吉田聡子さんの夫。
吉田聡子さんは、会計担当。内藤寿美子さんの娘さん。

全世界にこの絵画集を広めるため、絵画全点に、小林喜一さんの文章に基づくキャプションと、英訳が施されている。
キャプション英訳を担当したのは、祖父がグアム島で戦死した、遠藤香代さん。「キャプション作成は、グアムで戦死した祖父が与えてくれた役割でした」と書いている。
訳語が的確で、分かり易い。
≪My Tribute≫で始まる標題の英訳も、優しさがあって、私は気に入っている。

製作には一年がかりで、苦労の連続だったが、内藤寿美子さんは、今が、人生で最も充実していると喜びを語る。
電話で話していても、エネルギーが伝わってくる。

さるところから200冊の注文があったので、すでに、再版も視野に入っている。
世界中から戦争を無くすため、この企画への応援を惜しまない。

問い合わせは、内藤寿美子さんへ
電 話:03-3905-0880
メール:heiwa20180401@gmail.com
なお、名古屋市中川区の横井庄一記念館(日曜のみ開館、入館無料)で、一部千円で頒布中。

正確を期するために、内藤さんのご了解を得て、以下に、表紙、目次、小林喜一さんの言葉、経歴、内藤寿美子さんの「絵画集上梓によせて」、小林喜美子さんの謝辞、製作委員会の「あとがき」と、いくつかのページをコピーで紹介します。

憲法便り#2630:絵・文 小林喜一著『南の島に眠る戦友へーグアム島帰還兵が描いた玉砕戦』(自費出版)を紹介します!(加筆版)_c0295254_21053321.jpg































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44頁上段の絵は、表紙に使われている。
軍刀だけで、米軍の戦車に立ち向かう兵士たち。

キャプションには次のようにある。

「突撃! 佐々木兵曹と俺が助かったのみで全員殺された。玉砕だ!
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45頁上段の説明
火炎放射機で前方にいた兵士は焼かれた。俺の右腕に火がついていた。
45頁下段の絵の説明
重傷の平林上等兵を竹やぶに引き上げた。そばに陸軍の兵士2人が死んでいた。
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96頁上段の絵の説明
故郷へ生きて帰れた!!(昭和21年11月20日)21才。
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97頁 「絵画集上梓によせて」 内藤寿美子
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100頁 「謝 辞」 小林喜美子
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101頁 「あとがき」 小林喜一絵画集 製作委員会
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下は、2018年5月24日(木)付の『東京新聞』夕刊7面を借用
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by kenpou-dayori | 2018-05-29 22:21 | 戦争体験・戦跡・慰霊碑


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