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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2019年 01月 03日

憲法便り#2794:憲法に関する安倍首相のデタラメ答弁!

2019年1月3日(木)(憲法千話)

憲法便り#2794:憲法に関する安倍首相のデタラメ答弁!

こんな程度の知識しかない安倍首相に改憲を語る資格は無い!

【安倍首相の「押し付け憲法」論のでたらめ答弁】


2013212日の予算委員会で代表質問に立った日本維新の会・石原慎太郎議員が、前置きのあと改憲について最初に質問し、安倍晋三首相が答えた場面。ここに示すのは、インターネット審議中継の録画から音声を文字におこしたものである。

石原慎太郎議員「さてね、総理が、その、総選挙に、総裁選に出られる前にですね、ある人の仲立ちで一晩、会食致しましたが、その時、私いろんなことあなたにお聞きして確かめました。非常にその、心強いですね、期待しておりました。で、まずですね、この国のですね、今日の混乱、或いは退廃にですね、導いたひとつ大きな大きな原因である、現行の憲法についてですね、お聞きしたいと思いますけれども、人間の社会に存在するですね、色々な規範というものは結局は、まぁ人工的なものもあるでしょうけれども、或いはですね、人間の歴史というものの原理っていうものはこれを規制して、これに則ってると思いますね。で、この、戦争の勝利者が敗戦国を統治するために強引に作った即製の、えー、基本法というものが、えー、国破れ統治されてた国が独立した後ですね、数十年に亘って存続しているという事例を私は歴史の中で見たことがない。で、もしですね、因みに、日本という独立国のね、主権者である、つまり最高指導者、総理大臣が、この歴史の原理に則って、かつて勝者が作って押し付けた憲法というものを、「認めない」と、「これを廃棄する」ということをですね、宣言した時にこれを拒む法律的見解は果してあるんでしょうかね? そういうものを含めてね、あなたが今、日本の憲法について、いかにお考えかお聞きしたい」

安倍首相「確かに今、石原先生がおっしゃったように、現行憲法は、えー、昭和、あー、二十一年に、ま、日本がまだ占領時代にある中に於いて作られ、そして『マッカーサー試案』が、えー、毎日新聞によってこれがスクープをされる訳でありますが、スクープを見た、えー、マッカーサーが怒り狂い、えー、これはもう日本に、えー、任せておく訳にはいかないということで、えー、ホイットニーに命じて、そしてホイットニーが二月の四日に、えー、民政局の次長でありますケーディスに命じて、二月の四日だったんですが、えー、二月の十二日までに作れと言って、ほぼ八日間、一週間ちょっとで、えー、作り上げた、あー、それが原案、ま、現憲法の原案で、えー、あった訳でございますが、それが、あー、現在の現行憲法の、えー、もとであると、このように認識をしております」

石原議員「ですからね、その憲法をね、もし、今の日本の最高指導者であるあなたがね、これを廃棄すると、仮に言われた時にですね、これをですね、法的に阻害するその根拠ってのは、実際は無いんですよ、どこにもね」

自信のない答弁だから「えー」「あー」「ま」が多い。

不勉強な官僚が作った答弁書に基づき、さらに不勉強な安倍首相が行った答弁は、歴史の捏造と言うべきものである。彼が言う「マッカーサー試案」は存在しないし、マッカーサーが怒り狂った事実もない。

『毎日新聞』が報じたのは、先ほど述べたように、憲法問題調査委員会(通称松本委員会)の試案とされるものである。したがって、この「スクープ報道」は、誤報であった。

上述の質疑の報道がされた直後に、国立国会図書館で翌2013213日の45紙を調査したが、答弁の誤りを指摘した新聞は、記事を誤用された『毎日新聞』を含めて一紙もなかった。そして、この質問と答弁を報じていても、「石原節」復活などと面白がっているだけで、問題の本質を指摘するものはなかった。

私は新聞報道の現実に、危機感を覚える。

それにしても、石原議員の発言は単なる「暴走」ではなく、クーデターをそそのかす憲法違反の暴言である。

 日本国憲法は、第十章「最高法規」で次のように定めている。

「第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し、擁護する義務を負ふ。」

 占領下にあったことは紛れもない事実であるが、石原議員の主張と安倍首相の答弁は、前段の経緯をすべて無視し、でたらめに強調しているに過ぎない。

断言するが、1946213日にGHQが提示した草案は、高野岩三郎、鈴木安蔵らの「憲法研究会案」を基礎に作成された、当時の日本国民の世論を反映したものである。



by kenpou-dayori | 2019-01-03 22:46 | 安倍首相への抗議・反論・批判


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