2020年4日(水)(憲法千話)
憲法便り#3105:『あぶり出し考」
私が子どものころ、ミカンが豊富にある正月に、「あぶり出し」という遊びをした。
ミカンの汁をしぼって筆につけ、ワラ半紙に文字や絵を書いた。
そして、乾燥したワラ半紙を、火鉢の炭火にかざすと、こげ茶色の文字や絵が表れた。
これは、遊びの話である。
現在の日本、及び世界の状況を見ていて、「あぶり出し」を思い出した。
一見して、複雑で、危機的な状況でも、歴史的な視点から冷静に考えると、
潜在的なことが、顕在化したに過ぎないことが判る。
物事だけでなく、人間もまた、その本質が露わになる。
人格、そして人格が問われていると、強く思う!