2020年4月6日(月)(憲法千話)
憲法便り#3220:ラジオ・チェック;赤木敏夫さんの遺書をめぐって!森本毅郎氏と久米宏氏の発言の比較。
2020年3月30日(月)に、『憲法便り#3200:忘れてはならない事実の記録シリーズ;検察が握り潰した極秘ファイル 森友財務省担当上司の「告白」;「8億円値引きに問題がある」を読むために、初めて『週刊文春』を買いました!』を掲載した。
その時から、ずっと気になっていた、ふたつのラジオ番組があった。
同じTBSラジオの番組だが、ニュースキャスターの人柄がそのまま反映するものであった。
3月18日に、故赤木敏夫さんの妻に代わって、二人の代理人弁護士が、七枚の手記や直筆の遺書を公開した。その場で、妻のメッセージも読み上げられた。大阪市内での記者会見には、40人以上の報道陣が集まったことが、この問題への関心の高さをうかがわせた。
そして翌日、各社は一斉に報じた。
翌朝、森本毅郎氏は、7時半からの「森本毅郎スタンバイ」で次のように発言した。
「今さら蒸し返しても、どうなんですかね。結論は変わらないでしょう」。
これに対して、コメンテーターの山縣裕一郎氏が、へらへらと笑いながら、相づちを打っていた。
彼らの本質を見た思いであった。そして、腹立たしかった。
だが、二日後の3月21日午後1時から3時まで放送された、「久米宏 ラジオなんですけど」での彼の取り上げ方は違っていた。
時々声を詰まらせながら、そして、安倍首相の声色(こわいろ)をはさみながら、遺書を読み上げた。
正直なところ、ちょっとふざけたりするので、これまであまり「久米宏 ラジオなんですけど」を聴くことはなかったが、今後は、リスナーの一人になりたいと思っている。
赤木さんの妻がネット上で協力を呼びかけた署名は、すでに25万人を突破したと、伝えられている。
ここでも、良心的な普通の人たちが、世の中を動かし始めている。
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【再 録】
2020年3月30日(月)(憲法千話)
憲法便り#3200:忘れてはならない事実の記録シリーズ;検察が握り潰した極秘ファイル 森友財務省担当上司の「告白」;「8億円値引きに問題がある」を読むために、初めて『週刊文春』を買いました!
新型コロナウイルス感染に関する報道で、安倍政権下で進行している重要な問題が軽視されている、あるいは忘れ去られている懸念があります。
したがって、『憲法便り』では、系統的に報道を辿り、記録に残すこととしました。
生れて初めて『週刊文春』を買った!
『週刊文春』4月2日号に掲載されていた、特集記事『検察が握り潰した極秘ファイル 森友財務省担当上司の「告白」;「8億円値引きに問題がある」』を読むためである。
この特集のトップ記事、大阪日日新聞記者・相澤冬樹氏の文章の冒頭は、次の通り。
「赤木さんの一周忌、妻は近畿財務局の上司の訪問を受けた。国有地格安払い下げを担当した彼は、値引き交渉の異常性を告白し、赤木さんが残した決裁文書改ざんの経緯を克明に記したファイルの存在を明かした。「そのファイルは、僕と赤木さんで相談の上、検察に出しました。」
だが、大阪地検特捜部は、佐川元理財局長を始め38人全員を不起訴に―――。
本文中の、中見出しには、次の四つがある。
「二時間にわたった会話」
「航空局にだまされたんや」
「スリーショットで神風」
「涙を流しながら抵抗した」
特集の後半は、『赤木さん「遺書」私はこう読んだ』で、次の6氏の文章。
石破茂「再調査を検討せよ」(衆院議員)
吉川美代子「役人魂の現れ」(フリーアナウンサー)
竹中治堅「問われる人の心」(政策研究大学院大学教授・旧大蔵省で勤務経験)
三浦瑠麗「次の死を防げ」(国際政治学者)
郷原信郎「全員不起訴はひどい」(弁護士・元東京地検特捜部検事)
D・マクニ―ル「日本社会の病巣」(英「エコノミスト」誌の東京特派員)
これ以上詳しいことは、著作権に関わる問題になるので、ここまでとする。
『週刊文春』4月2日号をお読みいただきたい。
読み応えのある記事で、わたしは、『週刊文春』のファンになった。