2020年7月5日(日)(憲法千話)
憲法便り#3430:「日本運輸サービス労働組合連合会」第二回定期大会成功の報に接し、喜びの感想をまとめました!
6月20日の第2回定期大会が成功裡に終ったことをうかがい、喜びの感想をまとめました。
新型コロナウィルス感染対策で、大幅に参加者を絞っての大会運営は、大変だったことと思います。
実は、文章は既にまとまっていたのですが、『憲法便り』の表題が、これまでと似かよったものにならないよう、いろいろと考えているうちに、時間が経ってしまいました。
やはり、実際に参加していないと、書き上げた文章を読んでみて、正直なところ臨場感、迫力がありません。
前置きはこれぐらいにして、本題に進みます。
大会の2日後、6月22日に関委員長から電話をいただきました。
その内容は、次の通りです。
「大会、無事に終了いたしました。メッセージありがとうございました。みんな喜んでおりました。」
電話の向こうで、笑い声が聞こえていましたから、皆さん、ホッとしていたことがよくわかります。
それからまた、副委員長が閉会の挨拶のなかで、わたしのメッセージの一部分を引用する形で、次の発言をなさっていることが判りました。
「利害関係がないところで、他人を思いやる感性、心意気、寛容の精神、雇用を守り、労働条件の向上、労働組合は利他の精神で 組合員のために奮闘している。」
わたしのメッセージは、参加者の皆さんに配布されたそうですが、他にも多数のメッセージが届いており、併せて配布されたとのこと。それらはすべて、感動的なものだったと関委員長から聞きました。
以前にも、一度書いたことがある言葉ですが、今回も「天が我らに味方した!」と言えます。
緊張して臨む大会が、土砂降りの雨の中と、雲ひとつないような晴天とでは、気分がまったく違います。
本当に良かったと思います。
次の大会がどのような形になるかは、まだ判りませんが、皆さんがさらなる発展を遂げていることは、間違いないでしょう。
楽しみです。
あらかじめ、大会に関する資料を読ませていただいておりますが、配慮すべき天もあり、また、長くなるので、その感想は、省略いたします。
岩田行雄
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【再録】
「日本運輸サービス労働組合連合会」第二回定期大会へのメッセージ
第二回定期大会にご出席の皆さん、大会おめでとうございます。
今回のメッセージは、あえて、日常的な話題を中心として述べさせていただきます。
私は今年の9月2日で、78歳を迎えます。
ですから、私から見れば、ご出席の皆さんは、次の世代ということになります。
ただし、皆さんは、ただ単に次の世代ということに留まりません。
歴史上、誰も経験したことのない、新型コロナウイルス感染という困難と闘いながら、新しい時代を切りひらき、そして、さらに次の世代を育てるという、歴史的使命を担うNext Generation(次世代)です。
ここで、ひとつのエピソードを紹介させていただきます。
「ワハハ本舗」という劇団の女優である柴田理恵さんが、6月5日に、「伊集院光とらじおと」という番組で、リスナーから投稿があった「不定形」の川柳をひとつ選び、選んだ理由を次のように話していました。
選んだ作品は、「嫌いだったひとの 涙をみた」。
この川柳は、読んだ人、あるいは聴いた人が、「ざまーみろ!」と思うか、「この人も泣くことがあるんだ」と思うか、二つの解釈があるだろう。
これに続けて柴田さんは、「ざまーみろ!」と思う自分はいやだな、考えたくない。
「この人も泣くことがあるんだ」と思う自分でいたい、と発言していました。
私は、柴田さんには「ガサツな話ばかりしている」という印象があって、好きではありませんでしたが、この発言を聴いて、目頭が熱くなりました。人は見かけだけで判断してはいけないと思いました。そして、直接的な利害関係がないところで、他人を思いやる感性、その心意気に感動しました。寛容の精神です。
ここには、「利己的」ではなく、「利他的」な思考の原点があります。
私が皆さんと出会ったきっかけは、都労委への提訴をめぐり、皆さんが真剣に闘っている事でした。
関昭生委員長のインタビュー記事、彼との手紙や電話でのやり取りで私が感じる事は、「人本主義」をはじめとする、この「利他的」な思考が根底にあることです。
「困っている人を見捨てない」という、理想的な思考です。
したがって、皆さんの単産は支持を広げつつありますし、これからも支持を広げる事と思います。
理想を貫く闘いには、「苦悩」や、「不安」や、「困難」も伴います。
そして、発想の転換も必要です。
しかし、「日本運輸サービス労働組合連合会」に結集する皆さんは、必ずや、新しい時代の、この理想を実現して下さることと確信しております。
以上をもちまして、歴史的な第二回大会へのメッセージと致します。
2020年6月20日
憲法研究者 岩田行雄