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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2020年 08月 20日

憲法便り#3568:自己責任での新型コレラ対策と「第二次世界大戦中のベルリン上空での英軍機との空中戦を目撃したものは、ドイツ高射砲の破片を避けるために物かげに隠れること!」の同一性!

2020年8月20日(木)(憲法千話)

憲法便り#3568:自己責任での新型コレラ対策と「第二次世界大戦中のベルリン上空での英軍機との空中戦を目撃したものは、ドイツ高射砲の破片を避けるために物かげに隠れること!」の同一性!即ち国家の無責任!


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『守山義雄文集』136頁-137頁。

憲法便り#3568:自己責任での新型コレラ対策と「第二次世界大戦中のベルリン上空での英軍機との空中戦を目撃したものは、ドイツ高射砲の破片を避けるために物かげに隠れること!」の同一性!_c0295254_20365167.jpg





















新型コロナ対策で、首相官邸の代弁者になり下がっている御用学者の尾身茂会長が、記者会見で医師としての立場から、「感染対策は自己責任で」とのまことに無責任な発言をしたことを聞いて、すぐに思い当たったのが、ここに紹介する「守山義雄文集」で述べられている自己責任について話である。

ここに紹介する守山義雄記者の記事が書かれたのは、1944年9月5日。

尾身茂会長の発言は、それから76年後。

政治が乱れ、御用学者が、学者の良心を捨て、跋扈(ばっこ)し、さらに重用されていく日本の現状。


これを座視していることは、とうてい出来ない。


守山義雄記者は、当時ヒトラーの信奉者で、ドイツ人と同様に、ヒトラーの勝利を信じて疑わなかった一人である。引用箇所は、旧かな遣いのままである。

ぜひ、読んでいただきたい。


酒や煙草に戦時税

〔ベルリンにて9・5発〕イギリスの飛行機12台が四日夜北ドイツ上空に現れ、その半数がドイツ高射砲のために撃墜されたといふニュースは、さすが落着き払ってゐたドイツ人をびっくりさせた。イギリス人にそんな度胸があったのがかれらには不思議なのである。ベルリンの戦時色は五日からいよいよ強化され、この朝発令された戦時法令によって一切の煙草や酒類は即時二十五パーセントの戦時税が課せられることになり、さらに五マルク、二マルク、一マルクの銀貨を回収して、その代りに小額紙幣が発行されることになり、またこの日から新聞の用紙節約のためそのページ数を減らし、ラジオは『出生兵がもし戦死した場合には直に家族に通知するから通知のない限り無事だと思へ』とか『非常な高空でわが空軍が敵機と空中戦を行ふ場合には、特別にサイレンを鳴らさないこともあるから、もしかゝる空中戦を目撃したものは、ドイツ高射砲の破片を避けるために物かげに隠れること』などど戦争が近づいたことを思はせる告知事項を頻りに放送してゐる。ベルリン市内には五日以来いたるところの広場、大通などに高射砲や高射機関銃の灰色に塗った自動車が幌を掩うたまゝ配置され民衆を刺激してゐる。だがベルリン人はドイツ国境の百パーセントの完全なる防空陣地を潜ってベルリンに窺ひ寄る敵機が果して幾台あるだらうかなどと、悠々と賭をしてゐる落着きがまだ残ってゐるやうだ。



by kenpou-dayori | 2020-08-20 07:55 | 見逃せない真実


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