2020年9月9日(水)(憲法千話)
憲法便り#3608:大規模買収事件の河井夫妻と密接な自民党総裁候補・菅官房長官!政治、権力の腐敗の極みである!!
本日午後、自民党総裁選立候補者の共同記者会見があった。
それに因んだ、写真入りの記事を紹介する。
正確に伝えるために、記事の文字起こしをした!
2020年9月7日(月)付『しんぶん赤旗』日刊紙第13面を引用!
【見出し】
「自民党総裁候補の菅官房長官」
「河井夫妻と親密な関係」
「案里被告の選挙応援」
【記事】
自民党総裁選への立候補を表明した菅義偉官房長官は、昨夏の参院選広島選挙区で地元の政界関係者に現金を配布したとして公職選挙法違反の罪で起訴された前法相の河井克行衆院議員、妻の案里参院議員(ともに自民党離党)の両被告と親密な関係にありました。安倍晋三首相の後継者として有力視される菅氏ですが、前代未聞の大型買収事件の渦中にある両被告との関係があらためて問われます。 (丹田智之)
菅氏と克行被告はともに小選挙区制が導入された1996年の衆院選で初当選した「同期」です。
克行被告は第2次安倍政権で無派閥の議員として活動。同じく無派閥で官房長官に就任した菅氏とともの安倍首相を支えました。
囲む写真掲載(中見出し)
自民党内で菅氏と関係が近い無派閥議員のグループの一つが、2017年6月に発足した「向日葵(ひまわり)会」です。克行被告が党内の若手・中堅議員に呼びかけて結成。克行被告のフェイスブックによると、2018年6月の時点で13人が参加していました。
菅氏は今年7月の東洋掲載オンラインのインタビューで向日葵会について「私を囲む会ではない」「年に1回か2回、呼んでもらったという感じです」と述べています。
しかし、克行被告のブログやフェイスブックには向日葵会の活動で菅氏を「囲む」写真がたびたび掲載されています。
向日葵会が結成されて初めての新年会の様子が書かれた2018年2月9日には「安倍内閣の大番頭・菅義偉官房長官を囲み、論壇風発を楽しみました」と投稿。菅氏を中心に克行被告ら9人が並んだ記念写真が掲載されています。菅氏は2019年2月の新年会にも出席。このときも横並びの写真の中央に菅氏の姿がありました。
何度も広島へ(中見出し)
菅氏と克行被告の親密な関係が続く中、同年(2019年)7月、改選2議席を争った参院戦広島選挙区で急きょ自民党公認の2人目の候補になったのが案里被告でした。案里被告には広島県議を務めた経歴がありますが、全県的な知名度は低いとされていました。その案里被告を押し上げようと、菅氏は何度も広島県に足を運びました。
公示前の6月22日に広島市中区で開かれた案里被告の街頭演説会。マイクを手に取った菅氏は「この演説会を契機に、さらに広島一円に河井案里を広めて下さい」と声を張り上げました。
克行被告は、この日のフェイスブック投稿で「これまで広島では見たことがない大観衆」「もの凄(すご)い盛り上がり」などど取材した記者の感想を興奮気味に紹介しています。
公示後も菅氏は2度、広島に来援。7月15日は尾道市、16日には広島市、福山市と県内を駈け回りました。
菅氏は「あと一歩です。あとひと通し、みなさんのおかげで当選圏内に押し上げていただきたい」と訴えました。
16日には菅氏と案里被告が広島市内の商店街で1時間以上、練り歩きをしています。
菅氏の「渾(こん)身の応援演説」(克行被告)のもと、案里被告は自民党現職の溝手顕正氏を降り切って2位で当選しました。
菅氏は8月1日、克行被告や案里被告とともに向日葵会の「参院選慰労会」に出席。克行被告は、このときに案里被告を含む2人の新会員を迎え、会員が「16人になった」と明かしています。菅氏は克行被告が法相に就任した直後の同年(2019年)9月25日に開かれた向日葵会の夕食会にも出席。会員と共に克行被告の就任を祝いました。
それから1年もたたないうちに発覚したのが、計100人に約2900万円を配るという前例のない大型買収事件でした。