2020年9月10日(木)(憲法千話)
憲法便り#3611:この街は人生そのもの@東京新宿;ゴールデン街で居酒屋経営 新宿の灯を守る会代表 宇畑(ひろはた)智由美さん(71)の談話です!(加筆訂正版)
2020年8月26日(水)付『しんぶん赤旗』第5面を引用しました。
【見出し】
「この街は人生そのもの@東京新宿」
「飲食店守る対策 国に迫る」
「ゴールデン街で居酒屋経営 新宿の灯を守る会代表 宇畑(ひろはた)智由美さん(71)」
「コロナに負けない」
【記事】
「新宿の飲食店街は、私の人生の舞台そのもの。再び、にぎわいを取り戻したい」―東京都新宿区歌舞伎町のゴールデン街で30年近く居酒屋を営む宇畑智由美さん(71)の思いです。歌舞伎町近辺の飲食店主らでつくる「新宿の灯を守る会」の代表として、コロナ対策を行政の先頭に立っています。(青柳克郎)
《コロナに負けない》
「いま、新宿の街はまるで死んだようです。小池百合子知事が飲食店に対して時短営業を要請したこともあり、夜10時を過ぎればだれも歩いていません。でも、うつむいてはいられない。店を続けられる支援を、実現するまで国や都、区に求めていきたい」
新宿の街との出会いは半世紀以上前にさかのぼります。
1949年、鹿児島県奄美大島で生まれた宇畑さん。近くの海で魚をとるなど、豊かな自然のなかで育ちました。
一方、家では海軍帰りの父が厳しく、ときには手を上げられたことも。父の仕事の都合で中学時代に上京し、高卒後は「父への反発もあって」新宿のスナックで働き始めました。
「私はお世辞を言うのが苦手で、最初はつらかった」。一時は別の仕事につきましたが、ゴールデン街の空き店舗を知人から紹介され、40歳でいまの店を開店。最初の3年は1日も休まず働きました。奄美の料理やお酒が好評で、常連客に恵まれ、長い不況にも負けずにきました。
「新宿は、年齢や職業の違いを超えて人と人を結びつけ、元気づけてきた街。私にとっても大切な街です。けれど、国や都は『夜の街』と名指しするだけで、まともなコロナ対策をしない。もう黙っていられない」―4月に新宿民主商工会の人たちなどと「守る会」を立ち上げた思いです。「行政に何かを訴えるなんて、20代のときに安保反対のデモに巻き込まれ、少しだけ歩いたとき以来」と話します。
会は現在、新宿区に対し、全ての飲食店主・従業員へのPCR検査や固定費補助などを求める署名活動を広げています。宇畑さんもすでに70人近くから集めており、近く区に要請する予定です。
苦しくても、店に立てば元気。笑って話します。
「私が、今日まで店を続けてこられたのは、自分自身がお酒好きというのも大きいです。コロナを乗り越えて、またおいしいお酒を飲みたいですね」
【岩田からのひと言:わたしは、ゴールデン街には、2回しか行ったことがない。この記事を読んで、コロナがおさまったら、一度お店を訪ねてみたいと思っています】