2020年11月4日(水)(憲法千話)
憲法便り#3817:文化の日に、イタリアの食文化と早稲田大学演劇博物館で『三国志演義の風雲児たち』の展示を楽しみました!(写真付き)(11月7日写真追加)
妻と早稲田大学南門前の高田牧舎に行ってきた。同店は1905年(明治38年)創業。
インターネットの情報によると、日露戦争の最中に、当時流行していたミルクホールとして創業された。屋号の「高田牧舎は」は、初代店主藤田源太郎が高田町(現在の穴八幡神社周辺)にあった「牧舎」の息子であったことに由来しているとのこと。「牧舎」とは、牧場で飼育している家畜のための建物である。「落合百景」で上落合牧場について述べたが、早稲田大学周辺にも牧場があったことが判る。
以前は、いわゆる「洋食レストラン」として、西洋料理を中心としていたが、四代目の店主藤田智紀さんが、2016年にPizzeriaTAKATABOKUSHAと店名を変え、メニューは、薪で焼くナポリのピザを中心にして、大成功している。
最近、登美子が「焼きたてのピザを食べたい」としきりに言うので、高田馬場にある店に行くことを考えていたのだが、地下にあるのでためらっていた。
そんな折、渡辺和雄さん訳の『イソップ寓話』を閲覧するために早稲田大学中央図書館に行った帰りに、たまたま高田牧舎の前を通って、店の変貌ぶりに気が付いた。
夕食の時に登美子にこの話をすると、ぜひ行ってみたいという。
さっそく11月2日の夜に電話で予約をして、午前11時半に一番乗りで入店した。そして、演劇博物館が正面に見える窓際の席に座った。
登美子はこの席が気に入って、ご機嫌であった。
彼女は、ピザの定番であるマルゲリータを頼み、わたしは和牛のローストビーフを頼んだ。実は、今日の食事は、登美子の喜寿の祝いの食事会のやり直し、謂わば「かたきを取る」ための食事会であった。
マルゲリータが運ばれてくると、食事前は、残った分を持ち帰るつもりでいたが、平らげた。
食事中の話しで、次は誰と来るかということが話題となった。彼女は素晴らしいことに友人が多く、「温泉友の会」をはじめ、いろいろな小グループの付き合いがある。まずは、その人たちが話題になった。
そんな話をしながら、窓の外を通り過ぎる人たちを見ていると、この店を目指して来る人の目線と、通り過ぎる人の目線の違いに気付き、それもまた楽しいことであった。
今年は、コロナ禍で、早稲田祭が中止されて休校になり、人通りが少なかったので、行き交う人々の表情を楽しめたのかも知れない。
食事のあと、演劇博物館に向かい、「「競演!」『三国志』の風雲児たち」の展示を見た。
夕食の時に、わたしは、10月に予定しながら中止してしまった喜寿を祝う、わたしたち夫婦と娘夫婦、そして彼女の姉と妹の6人の食事会を、「「競演!」『三国志』の風雲児たち」の展示が行われているうちに高田牧舎で行うことを提案した。もちろん妻が二つ返事で賛成してくれたので、彼女の姉に電話でこの提案を伝えると、早稲田で育ち、早稲田大学で学んだ姉は、即座に賛成してくれた。
換気に十分気を付けている店だが、寒さが増すと、コロナの感染力が強くなる予測があるので、11月中旬までに実現したいと思っている。
今年になってから、コロナ禍の状況下で、好きな映画、演劇鑑賞も控えざるをえず、日常的な生活範囲は、大きく制限されざるを得ない日々を過ごして来た。
行く先は、買い物を兼ねた散歩、その行き先も何カ所かに限られており、街なかで行き交う人たちも、履いている靴を含めた服装や、数人で歩いているグループの話題や癖(くせ)まで覚えてしまうほどだ。それらの中で、唯一楽しいのは、保育園児を連れた親子の姿、図書館に通ってくる姿だ。顔なじみの親子も、何組かできた。
そのような日々を過ごしてきたので、3日は、久々に充実した一日であった。
←正門方面から撮った写真
←大学構内から撮った高田牧舎の遠景
店の外から撮ったピザ窯(かま)
←薪を使って焼いている最中のピザ窯
←店内から撮った南門方向の写真
右端の窓の扉の上は、換気のために空いている
←店の外で撮った演劇博物館の遠景
演劇博物館正面