2021年1月17日(日)(憲法千話)
憲法便り#4122:秋田県湯沢市に住む友人から聞いた、4メートルを超す豪雪の実態を紹介します!
一週間前のこと。
横手と湯沢に4メートルを超える豪雪が降ったというニュースを聴いて、湯沢市に住んでいる友人のところに電話をした。
いつもならば、不在の場合は留守番電話になっていて、メッセージを残すことが出来る。
だが、電話はつながらない。
携帯電話の番号は知っているが、運転中だと危険なので、掛けなかった。
妻がメールを送ってくれて、ようやく連絡がとれた。わたしが、メールを使っていないからだ。
彼女の話を要約すると、次のようなことだ。
彼女は、介護職員として、入所している人たちのために施設に泊まり込むことが多かった。
施設の建物は、雪おろしの作業をしないで済むように、屋根は急こう配になっているという。
建物は雪に埋まってしまうので、雪の季節は上の階のまどから出入りする。
今年はあまりにも雪が多いので、雪の重みで、頑丈に出来ている窓ガラスにひびが入った。
交通は、道路の両脇に積み上げた雪を側溝に落としても、あまりにも多くて流れない。
道路の両脇の雪が積み上がったままなので、交通渋滞が起きる。
昨年までは、市の除雪車が出て、湯沢市に大きな駐車場に雪を捨てていた。
だが、市は財政難から、その駐車場の土地を生活協同組合に売却してしまい、そこに大きな複合娯楽施設が建築されることになっていて、雪の捨て場所の使えなくなってしまった。
今回のような大雪を、市も、生協も予想していなかったので困ってしまった。
やむなく、自衛隊に災害救助出動を要請した。
屋根の雪下ろしをしてくれるし、道路脇の雪も遠くまで運んでもらっている。
以上の話以外に、雪で通学路が危険なので、緊急事態宣言が出される前から、
市の独自の判断で、休校が始まっている。
これらは、電話でのやり取りだが、内容的に違ってはいないと思う。
彼女は、湯沢生まれの湯沢育ちだから、雪がある生活は好きだと言っていた。
憲法講演に招かれたことが縁で、始まったお付き合いは、これからも続くが、
彼女の最後の最後のひとことが心に響いた。
「雪は春になれば消えますが、コロナも春になっても消えてくれないでしょう」
「秋田の田舎では、コロナの心配はありませんけど、東京の方は大変ですねぇ。」
「気を付けてお過ごしください」
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2021年1月17日(日)(憲法千話)
憲法便り#4120:豪雪が農業の営みをつぶす; 日本共産党が被害調査!
2021年1月17日(日)付『しんぶん赤旗』日刊紙第12面を引用しました。
秋田県内には、憲法講演で10回、マジック公演で1回うかがっている。
それは、秋田市(3回)、秋田土崎港、鹿角、横手(憲法講演1回、マジック公演1回)、増田町、湯沢(2回)、大曲と、各地に及んでいる。したがって、存じ挙げている方も多く、行った先の景色も、具体的に思い出し、心配をしています。
この紙面には、秋田以外にも、富山について書かれていますが、富山にも憲法講演でうかがった際に、高岡に宿をとっています。
先日は、福井の空き家が雪の重みで倒壊した写真が報道されていました。
38(さんぱち)豪雪以来の大雪に見舞われているところも多く、大変なことと思います。
皆さんには、こころからお見舞い申し上げます。