2021年4月29日(木)(憲法千話)
憲法便り#4910:ちょっといわせて・「内弁慶な菅首相」! その本性とメディア利用の手法!
2021年4月29日(木)付『しんぶん赤旗』日刊紙第14面を引用しました。
ちょっといわせて・内弁慶な菅首相(全文掲載)(テレビ・ラジオ欄より)
こういうのを内弁慶というのか。菅義偉首相は、訪米中の記者会見で海外メディアから新型コロナ感染拡大の中、東京五輪・パラリンピック開催は「無責任ではないか」と質問され、同時通訳で聞いていたのに無視、批判をあびました。国会でも、「回答を持ち合わせていないからではないか」と追及していました。
一方、菅首相は22日には、産経新聞の単独インタビューに応じました。お得意のメディア選別です。
同紙23日付によると、東京五輪・パラリンピックについて「予定通り進めていきたいと思っている」とのべ、「実現への決意を改めて示した」といいます。訪米中の会見で五輪開催の意義について、これまでの「人類が新型コロナに打ち克った証し」ではなく、「世界の団結の象徴」にしたことには、「開催にはいくつかの目標がある」などと居直りました。
記者会見を「次の日程がある」と打ち切る首相ですが、”身内”には冗舌です。
五輪開催に突き進む首相とブレーキをかけない「産経」。しかし、当のフジ・産経の世論調査では、「中止」「再延期」があわせて7割を超えました。
3度目の緊急事態宣言を決めた23日の会見で五輪開催基準を問われても「IOCがすでに決定している」というだけ。国民の命より五輪優先でいいのか。(藤沢忠明)