2021年6月8日(火)(憲法千話)憲法便り#5118:トヨタ、社長が遺族に直接謝罪し、男性社員(当時28歳)がパワハラ自殺した事件について和解!人事制度見直しなど、再発防止策を定めたことを明らかに!
2021年6月8日(火)付『しんぶん赤旗』日刊紙第15面を引用しました。
トヨタ自動車の男性社員=当時28歳=が2017年に自殺し、上司のパワーハラスメントが原因だと認定されたことをめぐり、トヨタと遺族が和解したことが7日、分かった。豊田章男社長が直接謝罪。トヨタは人事制度見直しなど、再発防止策を定めたことを明らかにした。
トヨタによると、同社が安全配置義務違反を認め、損害賠償として解決金を支払って訴訟外の和解が4月7日に成立した。豊田社長は19年11月と今年4月、謝罪したといいます。
トヨタは遺族とも協議の上、再発防止策として人事評価の基準を変更。能力だけでなく、職場で周囲に好影響を与えているかどうかも考慮する。
社員が匿名で相談できる窓口を設け、就業規則にパワハラの禁止や懲罰規定を盛り込んだ。
パワハラを受けた男性は東大大学院を修了し、15年4月に入社。配属された部署で、直属の上司から「死んだ方がいい」などの暴言や叱責を日常的に受けた。休職を経て16年10月に復職したが、再び元の上司と近い席になった。男性は「死んで楽になりたい」などと漏らし、17年10月末、自殺。豊田労働基準監督署は19年9月、パワハラと自殺の因果関係を認め、労災認定していた。
遺族は代理人弁護士を通じ、「本当にトヨタが生まれ変わったと言えるのかは、今後の取り組みや労災事案への対応にかかっている」とコメントした。