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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2021年 06月 09日

憲法便り#5123:ソニー売却会社デクセリアルズが退職強要拒否で東北から関東に配転!ソニー労組仙台支部が撤回を求める!

2021年6月9日(水)(憲法千話)

憲法便り#5123:ソニー売却会社デクセリアルズが退職強要拒否で東北から関東に配転!ソニー労組仙台支部が撤回を求める!
2021年6月9日(水)付『しんぶん赤旗』日刊紙第7面を引用しました。
*記事の画像は省略しました。

【記事全文】
〔見出し]

ソニー売却会社デクセリアルズが退職強要拒否で東北から関東に配転!

ソニー労組仙台支部が撤回を求める!


本文

ソニーの事業売却で発足した電子部品メーカー「デクセリアルズ」が、退職強要を拒否した労働者に対して、移動自粛が必要なコロナ禍にもかかわらず、東北から関東への遠距離通勤を強いる遠隔地配転命令を強行している。ソニー労組仙台支部(電機労連加盟)は、会社が黒字で人員削減の必要もないと強調し、配転撤回を求めている。(田代正則)

 デクセリアルズは昨年8月、管理職を対象に退職募集を発表。従業員2000人のうち、50歳以上、とくに50代後半をターゲットに50人~100人を目標とした。宮城県多賀城市のソニー仙台テクノロジーセンター(TEC)敷地内には、ソニーからデクセリアルズに転勤させられた70人が働いている。

 面談を繰り返す(中見出し)

 研究開発職の男性(58)は昨年9月から月2回程度の面談を繰り返され、「意にそぐわない仕事になる。外にいかないか」と退職強要を受けた。

 男性は、「定年まで働き、今の研究開発にめどを付けたい」と拒否したが、12月17日の面談で会社側は「あなたに最適な仕事が見つかった」として栃木県への転勤を通知した。

 男性は、家族が10年前の震災の年に大病を患い、関連症を発症しており、老齢の妻の両親も県内にいるため、転勤出来ない。

 家庭事情を聞こうともしない会社に対し、男性は今年1月、宮城労働局に個別労働紛争の解決を申し立てた。

 これを受けた会社は自宅からの新幹線通勤を認めると言ってきた。しかし、宮城県から栃木県まで2時間以上もかかる。

 男性は、ソニー労組へ加入し、3月から団体交渉で退職強要拒否に対するハラスメントだとしては移転中止を求めたが、(会社は)6月、配転を強行。

 会社は団体交渉などで「リーン(筋肉質)な体制をつくる」「社員にストレスをかけ、耐えられない人は外に出てもらう」と説明。

 本紙(『しんぶん赤旗』)に会社は「報復とは考えていない。団体交渉で話しあっておりコメントは差し控える」としている。

営業利益は増大(中見出し)

 同社は、5月10日に発表された21年3月期の営業利益が113億3900万円で、前年同期の46億1700万円から大幅増。来期予想は119億円とさらに拡大する見通し。ソニー労組は同社の内部留保が432億円と算出。

 男性は、「私の仕事も家族生活も奪うことを会社ぐるみでやるのはやめてほしい」と訴えている。

 ソニー労組仙台支部の松田隆明委員長は、「労働者が安心して働ける環境があってこそ、いいアイディアも生まれる。退職強要や家族へ配慮もない配転命令はやめるべきだ」と強調している。



by kenpou-dayori | 2021-06-09 14:11 | 人種差別・人種平等・難民問題


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