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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2021年 06月 23日

憲法便り#5188:国会をあざむく改ざん! 森友疑惑の「赤木ファイル」開示!財務省の狙い鮮明に!記録する強い意志が記されている!

2021年6月23日(水)(憲法千話)

憲法便り#5188:国会をあざむく改ざん! 森友疑惑の「赤木ファイル」開示!財務省の狙い鮮明に!記録する強い意志が記されている!

2021年6月23日(水)付『しんぶん赤旗』日刊紙第1面及び第15面を引用しました。


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【第1面の記事全文】

 学校法人森友学園をめぐり財務省に公文書改ざん作業を強制され、自らの命を絶った近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54歳)=が改ざん過程をまとめた文書(赤木ファイル)を、国は22日、遺族側に開示しました。遺族側弁護団が同日、文書を公開。その内容から、国会や会計検査院、検察をあざむこうとした財務省の狙いが浮かびます。(取材班)

 赤木さんの妻雅子さんが、昨年3月に国と佐川宣寿・元理財局長に損害賠償を求めて大阪地裁に起こした訴訟の中で、国にファイルの開示を求めていました。

 公開されたファイルは500ページ超。改ざんの過程を時系列でまとめたものや、理財局と近畿財務局との間で送受信されたメールなどが含まれます。

 財務省は、同学園との国有地取引に関する14件の決裁文書から、安倍晋三前首相や妻昭恵氏らの記述を削除していました。

 冒頭の赤木さんによると見られる文章は、「本省において、…議員説明(提出)用に…相手側(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え」と改ざんの目的について言及しています。

 「佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示(調書の開示により新しい情報を与えることがないよう)があった」(2017年3月20日付)との記述もあり、政府が当時、佐川氏の答弁以上の情報を野党側に与えまいとしていたことが読み取れます。

 同4月10日の日付では「会計検査院、地検(特捜)への提出資料のために、本省…の指示を受け、次長自ら土日の間修正」との記述も。17年3月25日に本省から近財の担当者向けに送信されたメールには、「今後(会計検査、開示請求、国会、議員)、外部に提示する可能性がある文書セット(案)」との表現も。会計検査や検察による捜査も念頭に置いて改ざん作業が進んだことが分かります。

 森友疑惑が問題化した17年2月、首相だった安倍氏は国会で「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員もやめる」と答弁。訴状などによると、赤木さんはこの直後から当時の上司の指示で文書を複数回改ざん。改ざんが報道で発覚した直後の18年3月に自宅で亡くなりました。

 その後、元上司が雅子さんに「ファイル」の存在を告げ、「本省からの指示、修正箇所、改ざんの過程が一目でわかるよう整理されていた」と話したといいます。

 国は、雅子さんの提訴から1年以上にわたって文書の存否すら回答しませんでしたが、今年5月、裁判所の求めで一転、存在を認めていました。


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【第15面記事全文】

《「記録する」強い意志 「赤木ファイル」公表;改ざんの出発点 安倍前首相らの記述か》

 近畿財務局職員だった赤木俊夫さんが残した通称「赤木ファイル」。赤木さんは改ざん作業を強要されながらも「涙を流しながら抵抗した」とされます。ファイル冒頭の文章には、不条理な改ざんの指示を記録に残そうとする強い意志が記してありました。一方、財務省本省と近財の間のメールは、改ざんの出発点が安倍晋三前首相らに関する記述だったことが推測されます。

《繰り返し抗議》(中見出し)

「現場として厚遇した事実もないし、(会計)検査院等にも原調書のままで説明するのが適当と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した」

冒頭の記述からは、森友学園を厚遇したと取られる記述を削除するとの財務省本省の指示に激しく抵抗した様子が分かります。赤木さんによるとみられる訴えは、こう続きます。

「決裁済みの調整することは問題があり行うべきではない、本省審理室担当補佐に強く抗議した」

「佐川宣寿理財局長への説明過程や、同局長からの指示等の詳細が当局に還元(説明なし)されず、詳細が不明確なまま…その都度メールで投げ込まれてくる」

「本件の備忘として、修正等の作業過程を下記のとおり記載しておく」

《マーキング》(中見出し)

ファイルには多数のメールが含まれています。2017年226日に本省と近財との間でやりとりされたメールの添付資料には、改ざんの前に公文書と思われる文書がありました。

ここには森友学園側との協議について、財務省側が次のように記しています。

「打合せの際、『本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは「いい土地ですから、前に進めて下さい」とのお言葉をいただいた』との発言あり」

その他の自民党国会議員の名も出てくるこれらの記述には網掛けがされています。

この日付の、本省から近財へのメールにはこう書かれていました。

「調書等(近畿作成)についても、…現時点で削除した方が良いと思われる箇所がある」「当該箇所をマーキングしておいた」「修正・差し替えするとともに、当該修正後の文書を本省にメール送付いただけるか」

昭恵氏らに関する記述を「マーキング」して削除を指示したと読み取れます。

この日付け、赤木さんが休日に上司から電話で呼び出され、初めて改ざん作業を指示された日にあたります。

ファイルが遺族に届いた22日、弁護団は大阪市内で会見しました。生越照幸弁護士はこう語ります。

「複数のメールのやりとりがあり、赤木さんが改ざんに抵抗する中で最終的に従わざるを得なくなったことが読み取れます。より分析を進め、赤木さんが心理的に追い詰められた経緯を具体的に明らかにしていく必要がある






































































































































































































































by kenpou-dayori | 2021-06-23 10:39 | 忘れてはならない事実の記録シリーズ


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