2021年9月2日(木)(憲法千話)憲法便り#5471:米南部バージニア州のノーサム知事が31日、”黒人差別の偏った裁判だった”と、70年前の死刑執行を赦免!この記事には救いがある!
2021年9月2日付『しんぶん赤旗』日刊紙第9面を引用しました。
70年前の死刑執行赦免【ワシントン=島田峰隆】
《記事の全文》
米南部バージニア州のノーサム知事は31日、白人女性をレイプしたとして70年前に死刑になった黒人男性について、人種差別に基づく偏った裁判手続きが行われていたとして赦免しました。処刑された男性の遺族や支援者と面会した後に発表しました。
赦免された7人は、1949年1月にバージニア州南部マーティンズビルで、販売した衣服の集金にきた白人女性をレイプした疑いで逮捕され、陪審員裁判で有罪を宣告されました。審理開始から死刑の言い渡しまで8日もたたないスピード裁判でした。
洲によると、陪審員は全員白人で、尋問時に男性らに弁護士はつきませんでした。障害のため自分が署名した供述書の内容を読めなかった人もいました。男性らは全員、51年2月に電気いすで処刑されました。
ノーサム氏は処刑について「白人の被告なら適用されないような人種差別の偏りのある死刑宣告だった」と指摘。1908年から51年までの間にレイプ犯罪を理由に処刑された45人全員が黒人だったことを挙げ、「7人は黒人だったから処刑された。それは正しくなかった」と述べました。
現地からの報道によると、遺族らは涙を流しながら知事の言葉を聞いたと言います。
人種差別や奴隷制度への批判が高まる中、遺族や支援者は昨年12月に、昨年12月に、7人について赦免するよう知事に要請していました。