2021年9月11日(土)(憲法千話)
憲法便り#5509:ソニーの事業売却により発足した電子部品メーカー・デクセリアルズで、退職を拒否したことを理由に配転を強行された男性(58)が、配転無効を申し立てた労働審判の第1回審尋が10日、仙台地裁で!
2021年9月11日付『しんぶん赤旗』日刊紙第15面を引用しました。
【記事の全文】
ソニー売却会社が退職拒否で遠隔地転勤
ソニーの事業売却により発足した電子部品メーカー・デクセリアルズで、退職を拒否したことを理由に配転を強行された男性(58歳)が、配転無効を申し立てた労働審判の第1回審尋が10日、仙台地裁でありました。
デクセリアルズは昨年8月50歳以上の管理職50~100人を対象に退職募集を発表。宮城県多賀城市の事業所で働いていた申立人の男性が計6回の面談で退職を拒否したところ、会社側は12月に栃木県への転勤を通知しました。
男性は家族の大病など引越し出来ない事情を訴え、ソニー労働組合仙台支部に加入し団体交渉も重ねましたが、会社側は今年6月に配転を強行。男性は新幹線による通勤を余儀なくされています。
会社側は、団体交渉で配転は栃木の事務所から人材の要望があったためであり、退職拒否とは無関係と主張。しかし、この日の審尋で男性側は、栃木の事業所からの要望を示す文書や形跡がないと指摘し、報復人事だと訴え、配転の無効を訴えました。
審尋後の集会で男性は「人の仕事も家族もないがしろにした配転です。配転にきちんと向き合わせて、無効を勝ち取るために頑張ります」と語りました。