2021年11月10日(水)(憲法千話)
憲法便り#5749:COP26で演説の先住民に殺害予告;英BBCが7日に報道!
2021年11月9日(火)付『しんぶん赤旗』日刊紙第14面を引用しました。
【記事の全文】(グラスゴー=桑野白馬記者)
英北部グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、先住民コミュニティ代表の一人として演説したチャイ・スルイさんに多数の殺害予告が届いていることが分かりました。英BBCが7日、報じました。
スルイさんは、ブラジルの熱帯雨林で生活する先住民です。1日、COP26の首脳級会合を前に、首脳らの前で気候変動の影響で破壊される先住民族の現状に触れ「あなた方が現実に目をつぶっている間に、私の友人は、森を守っていて殺された」と演説しました。
演説後、ブラジルのボルソナロ大統領が「ブラジルを攻撃している」とスルイさんを批判。SNS上では誹謗(ひぼう)中傷や殺害予告が相次ぎました。
スルイさんはBBCのインタビューに対し、演説後に「たくさんの」殺害予告を受取ったと述べ、「私が本当のことを言ったから、大勢に攻撃されているのだろう。ブラジルを非難するつもりはなく、現実を伝えるためにここに来た」と話しました。
スルイさんのツイッターには現在、「私たちは正しい道を歩んでいる」との連帯のメッセージも多数投稿されています。
5日、ブラジルは気候変動に最悪の貢献をした国に与えられる「化石賞」を受賞。「先住民への過酷で容認できない扱い」が理由に挙げられています。