巨大な”バウムクーヘン”(全文)
伊豆諸島(東京都)最大の島、大島をぐるっと1周している「大島一周道路」を走っていると、長さ630メートル、高さ24メートル(最大)の巨大な地層の壁が現れます
“バウムクーヘン”の愛称が付けられている「地層大切断面」は、1953年の大島一周道路建設の際に発見されました。それまでは海岸沿いの狭い道路を使っていましたが、火山が噴火した時に避難をスムーズに行えるようにと、山を切り開いて造られた道路です。
150年から200年の周期で起こる大噴火によって降り積もった火山灰主体の降下堆積物やスコリア(多孔質の暗色噴出物)、土などが美しい層を織り成し、1万5000年の歴史を現代に伝えています。(つづく)
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