2022年1月12日(水)(憲法千話)
憲法便り#6001:【6000回記念号余話】勘九郎さんの人柄に感銘を受けました!
特に感銘を受けたのは、下記の最初のニ行の部分です。そして、最後の行も彼の謙虚な人柄がうかがえ、好感を持てます。
「(休演中も)私たち役者は映像などのお仕事をいただけます。でも舞台のスタッフは、芝居をやらない限り、お金にならない。彼らに仕事をという思いもありました」
上演したのは華やかな演目「お祭り」。久々の歌舞伎に、視聴者から「待ってました!」「中村屋!」と膨大な数のコメントが寄せられました。胸が詰まりました。
「こんなにも歌舞伎を待っていて下さったんだとうれしかった。お客様の心の中を初めて知った気がします。」
「今後も劇場は、探り探りの状況が続くと思います。でも再び、あの満杯の景色、熱狂を味わいたい。そのために、私も求められる役者にならなければいけないと思います」
ところで、1月9日に、大竹しのぶさんがパーソナリティを務めるNHKの番組の中で、勘九郎さんの家に電話をかけ、彼のふたりの子どもたちに話しかける場面があった。
舞踊演目に出演した、貫太郎君(10)、長三郎君(8)である。
大竹しのぶさんは、若くして急逝した故・十八代中村勘三郎さんと親交があり、それが今も続いている。
やんちゃ盛りのふたりは、大竹さんのことを「竹ばあ」と呼んでいて、「こんど遊びに来る時、お年玉ちょうだい」とねだるほどなついている。
大竹さんも、「うん、お年玉持って行くから待っててね」と応じる仲だ。
勘九郎さんの歌舞伎はまだ観たことはないが、2014年に青山劇場で上演された、勘九郎さん主演、松坂桃李さん共演の『真田十勇士』を観たことがある。体が柔軟で、神出鬼没、早変わりで,忍者を演じ、彼の本領を発揮した舞台を、ハラハラしながら楽しんだことがある。
わたしは、十八代中村勘三郎さんの舞台も観たことがない。
だが、名優として名高い、故・十七代中村勘三郎さんが主演した映画『赤い陣羽織』を映画館で公開された直後に観ている。
原作は木下順二、監督は山本薩夫、共演者は有馬稲子、香川京子、伊藤雄之助というそうそうたるメンバー。
喪があけたら、勘九郎さんは、近いうちに、十九代中村勘三郎の大名跡を継ぐ。
新型コロナがいつおさまるのかは、全く見通しが立たない。
だが、生きているうちに、一度、歌舞伎座で観たいと思っている。