2022年1月30日(日)(憲法千話)
憲法便り#6064:憲法便り#6064:ホンジュラス初の女性大統領就任式のおいて、200年のスケールで語られた、感動的な歴史的演説!中米は、確実に変わる!2022年1月29日(土)付『しんぶん赤旗』日刊紙第8面を引用しました。
←
就任式で宣誓し、手を振るカストロ新首相
中米ホンジュラスで27日、昨年11月の大統領選で勝利したシオマラ・カストロ氏(62歳)の就任式が行われた。同国初の女性大統領となったカストロ氏は演説で、12年間の右派・国民党政権下で経済的・政治的危機に陥った国家の再建、女性の権利向上や弱者支援の政治を進める決意を表明した。
現地からの報道によると、就任式は首都ナグシガルバの国立競技場で行われ、約4万人の市民が参加した。カストロ氏は男女平等を求める女性運動を象徴する紫色のスーツで登場。「共和国に忠誠を誓い、憲法と法律を遂行する」と宣誓した。2009年にクーデターで政権を追われた夫のマヌエル・セラヤ元大統領も同席した。
カストロ氏は就任演説の冒頭で、「独立宣言から200年かかったが、私たちは今、束縛の鎖を断ち、因習を打ち破りつつある」と述べ、史上初めて女性が大統領になることの意義を強調した。
「少女たちが暴力のない国で暮らせるよう、女性への暴力は許さない」「女性のみなさん。あなたたちのためにも私は失敗しない。権利を守っていく」と声を張り上げると、会場の女性参加者から大きな歓声が上がった。
カストロ氏は、「この12年間でホンジュラス(経済)は沈み、私は破産状態で引き継ぐ」と語り、汚職にまみれ、経済と社会を疲弊させた国民党政治を厳しく批判。汚職を促進し、経済に打撃を与えてきた各種の法律を廃止する方針を明らかにした。
カストロ氏は即時実行する政策として、
◎極貧世帯の電気料金無料化
◎大口使用者に追加請求
◎燃料価格への補助金の支給と価格引き下げ措置の実施
◎食料主権尊重、中米・米国自由貿易協定の再交渉
◎高齢者、先住民、GBT(性的少数者)など弱い立場の人々への支援など
を列挙。