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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2022年 02月 09日

憲法便り#6106:辛淑玉さんがテレビ番組「ニュース女子」による名誉棄損で、損害賠償を求めて提訴している東京高裁での控訴審第1回口頭弁論で意見陳述;人生で味わったことのない恐怖だった」と訴えた。

2022年2月9日(水)(憲法千話)
憲法便り#6106:辛淑玉さんが、テレビ番組「ニュース女子」による名誉棄損で、損害賠償を求めて提訴している東京高裁での控訴審;8日、第1回口頭弁論で意見陳述;「番組に扇動された人たちから受けた集中的な嫌がらせは、人生で味わったことのない恐怖だった」と訴えた。(2月18日加筆版)
2022年2月9日(水)付『しんぶん赤旗』日刊紙第15面を引用。

憲法便り#6106:辛淑玉さんがテレビ番組「ニュース女子」による名誉棄損で、損害賠償を求めて提訴している東京高裁での控訴審第1回口頭弁論で意見陳述;人生で味わったことのない恐怖だった」と訴えた。_c0295254_13053933.jpg

































辛淑玉さんが経験ない恐怖を語る

【記事の全文】

沖縄の基地建設反対運動をテレビ番組「ニュース女子」で名誉を毀損(きそん)されたとして、人権擁護団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(しん・すご)さんが制作会社DHCテレビジョンと司会を務めた長谷川幸洋・東京新聞解説副主幹を(当時)に1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が8日、東京高裁でありました。辛さんが意見陳述し、「番組に扇動された人たちから受けた集中的な嫌がらせは、人生で味わったことのない恐怖だった」と訴えました。

辛さんは番組について「韓国籍の私を利用して、沖縄の平和運動が外国勢力の謀略であるというウソの報道番組を作り、地上波で放送した」と述べました。

2017年1月放映の同番組は、のりこえねっとが沖縄に人を派遣し5万円を提供していたなどとして、十分な根拠を示さず「反対派は日当を貰(もら)っている?」とテロップを出しました。ラジオで出演者が辛さんの名を挙げ、「在日韓国・朝鮮人のたたかうカリスマ」「お金がガンガン集まってくる」と発言しました。

昨年9月の東京地裁判決はDHC社に550万円の支払いと謝罪文の掲載を命じましたが、長谷川氏への請求は棄却しました。辛さんはこの敗訴部分を不服として長谷川氏に対し控訴。DHC社と長谷川氏も控訴していました。

辛さん側は番組について「在日韓国人の辛さんへの人種差別的な憎悪と敵意を扇動する内容だ」とも訴えています。「口頭弁論後の報告集会で神原 元弁護士「一審判決は損害賠償を認めたが、この事件の本質である人種差別に触れていない。二審判決にどう反映されるか注目したい」と語りました。

DHC社は辛さんの提訴が「表現行為への委縮効果をねらって行われた」と主張。長谷川氏も「訴権の乱用」などとして争っています。

【岩田からのひと言:最後の1行に書かれている彼らの言い分は、「盗人(ぬすっと)猛々(たけだけ)しい」のひと言に尽きる。辛さんのこの裁判闘争を応援したい】








by kenpou-dayori | 2022-02-09 13:26 | 誹謗・中傷による人権侵害


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