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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2022年 03月 19日

憲法便り#6235:宇山智彦、鶴見太郎、池本今日子、田中良英の4氏を呼びかけ人とするロシア史研究会有志による「ウクライナ侵攻に関するロシア史研究会有志声明」

2022年3月19日(土)(憲法千話)
憲法便り#6235:宇山智彦、鶴見太郎、池本今日子、田中良英の4氏を呼びかけ人とするロシア史研究会有志による「ウクライナ侵攻に関するロシア史研究会有志声明」を紹介します。わたしも会員として、この声明に賛同を表明しています!

ロシア史研究会有志による声明に関して、3月4日に事務局から、次の連絡がありました。


ロシア史研究会会員の皆様へ

昨日メーリングリストでお知らせしたように、日本ロシア・東欧研究連絡協議会(JCREES)幹事会からウクライナ情勢に関する声明が出されました。
この件に関し、ロシア史研究会独自の声明を発出するか否かについて、委員会で議論いたしました。その結果、会員の立場と意見の多様性を尊重しつつも迅速に声明を発出する必要性に鑑み、ロシア史研究会全体としての声明の発出は控えること、また、「ロシア史研究会有志」による声明発出の動きについて会員の皆様にお知らせすることを決定いたしました。宇山智彦、鶴見太郎、池本今日子、田中良英を呼びかけ人とするロシア史研究会有志による「ウクライナ侵攻に関するロシア史研究会有志声明」


【ウクライナ侵攻に関するロシア史研究会有志声明(全文)】

私たちは、ロシア軍によるウクライナ侵攻を許しがたい暴挙と考えます。暴力や恐怖による支配は、人々の身体のみならず、その精神を深く傷つけます。戦禍の被害を受けている全ての人々に、私たちは深い悲しみを禁じ得ません。私たちは侵攻の即時停止と平和を求めます。

ロシアの歴史にかかわる研究を行ってきた者として、私たちは、特定の歴史観によってこの侵攻の正当化が試みられていることについても、強い遺憾の意を覚えます。私たちが知るのは、ロシアとウクライナのあいだにある多面的な歴史的実態であり、またその多様な解釈です。私たちは両国の歴史研究者とともに、今後も自由な研究活動を続けていき、両国の豊かな歴史を、一面的な捉え方で塗り替えようとする行為に反対していきます。


Statement on the Situation in Ukraine by membersof the Japanese Society for the Study of Russian History

We condemn the invasion of Ukraine by Russian troops.Domination through violence and fear deeply damages not only the bodies ofpeople, but also their souls. We feel deep sorrow for all the people sufferingfrom this war. We call for the restoration of peace through an immediate end ofthe invasion.

As historians on and around Russia, we strongly deplore thejustification of this invasion by a specific view of history. With regard toRussian and Ukrainian history, we have uncovered multifaceted reality anddiverse views on it. We hope to continue free research activities together withhistorians of both countries, and will rebut any act covering up the richhistory of both countries with a one-sided view on history.



by kenpou-dayori | 2022-03-19 20:50 | ウクライナ問題


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