2022年4月16日(土)(憲法千話)
憲法便り#6478:ウクライナ孤児が、トルコに800人!
2022年4月16日(土)付『しんぶん赤旗』日刊紙第1面を引用しました。
ウクライナ孤児がトルコに800人!
領事館が支援
【アンタルヤ(トルコ南西部)=秋山豊】
ロシアの侵略が続くなか、ウクライナの孤児約800人がトルコに避難しています。ウクライナはさらに2000人をトルコに避難させる予定で、子どもたちを救うための支援を訴えています。
14日、アンタルヤにあるテーマパークで、ウクライナから逃れてきた子どもたちが恐竜の模型に歓声をあげ、トランポリンで夢中になって跳びはねていました。
ウクライナ領事館が、ロシアの侵略で苦難を負った孤児に楽しんでもらおうと企画し、孤児院の職員らを含め約90人が参加しました。
ウクライナの孤児院に務めていたことのあるユリア・ベルシャハさん(36)は「幼い子どもはいつウクライナに戻ることができるのか聞いてきます。悲しいですが、私たちには答えることができません。子どもたちの問いかけに対する答えは国際社会の手の中にあります」と答えました。
エミール・ルスタモフ領事は「ロシアは人道に対する卑劣な攻撃を続けています。私たちはまだまだ大勢の子どもを救おうとしています。そのための財政支援を訴えます」と語りました。
子どもの権利保護団体セーブ・ザ・チルドレンは、ウクライナでは推定10万人の子どもが孤児院などの施設に入所しており、取り残される危険にさらされていると警告しています。
領事館によると、孤児と職員ら約1100人がトルコに避難しています。子ども約800人のうち560人がアンタルヤにいます。
同じく孤児院で働いていたアラ・ケレンさん(63)は「空襲警報が鳴り、防空壕に何度も隠れなくてはならず、子どもたちは心に大きな傷を負いました」と語ります。
ユリヤさんは養子縁組の事業が継続できなくなったと述べ、「ロシアは新しい家族と平和に暮らしたいと願う子どもたちの夢も怖下ました」と批判します。
領事館は、子どもたちへの精神的ケアや教育支援も必要だと訴えています。
領事のエミールさんは「私たちは国際社会の協力を得てロシアに侵略をやめさせ、子どもたちがウクライナに戻り平和に暮らせる環境をつくる必要があります」と語りました。