2022年5月31日(火)(憲法千話)
憲法便り#6580:遠藤三郎中将の証言;軍事産業の利潤のための軍隊・自衛隊!
●軍需産業の利潤ための軍隊・自衛隊
内藤 3点目。国を守るために自衛隊があるのではなくて、軍隊というのは結局は、全て軍需産業の利潤によって動かされているということをよく分かっていただく必要があると思いまして、証人のすそ野を広くしたわけですよ。そのために、遠藤三郎中将を証人に出した。この内容はすでに紹介しました。
遠藤三郎さんは次のように証言しております。軍需会社、「死の商人」は危険なものだ、利益を追求するものに兵器産業をやらすということは根本的に誤りだということです。儲けるためにはどんどん兵器を買ってもらわなければならない、買ってもらうためには軍隊を補強しなければならない、補強しただけでは足らず、あっちこっちに火を付けて兵器の消耗を大きくしなければならない、という証言でした。アイゼンハワーも大統領を辞める時にそのことを実感していまして、軍需複合体という有名な言葉を残しています。国を誤るのは軍需産業と軍人の複合体であるとのべた。遠藤さんは、「それがまた日本に現れかけておる」、「軍需産業につながって資金をもらう政治家と、軍需産業家、軍隊・自衛隊の最高幹部、彼らは辞めてから軍需産業に就職する」、「この三者の複合体が国を誤るんだ」と証言されたのは非常に大事なことだと思います。
中谷 今のところでちょっと確認したいんですが、執行停止決定の中に、実体に踏み込んで判断しなければならないというふうに書いてありましたけれど、弁護団の側から、その論立は、すでに申立書等でかなり書いておられたんですか。
内藤 もちろんそうです。ただし、その執行停止の申立をした段階で、すでにあの恵庭事件の自衛隊の三矢作戦実体審理の流れがあるのです。
中谷 やっぱり、そこを前提にして実体論に踏み込むべきだという議論をされたわけですか。
内藤 当然、そうです。
中谷 申立書の中でそれを詳しく書き、この9条違反を明確にしたということですね。
内藤 そうです。それを本訴になってさらに本格的に全面的に主張するという構えになった。
●軍需産業の利潤ための軍隊・自衛隊
内藤 3点目。国を守るために自衛隊があるのではなくて、軍隊というのは結局は、全て軍需産業の利潤によって動かされているということをよく分かっていただく必要があると思いまして、証人のすそ野を広くしたわけですよ。そのために、遠藤三郎中将を証人に出した。この内容はすでに紹介しました。
遠藤三郎さんは次のように証言しております。軍需会社、「死の商人」は危険なものだ、利益を追求するものに兵器産業をやらすということは根本的に誤りだということです。儲けるためにはどんどん兵器を買ってもらわなければならない、買ってもらうためには軍隊を補強しなければならない、補強しただけでは足らず、あっちこっちに火を付けて兵器の消耗を大きくしなければならない、という証言でした。アイゼンハワーも大統領を辞める時にそのことを実感していまして、軍需複合体という有名な言葉を残しています。国を誤るのは軍需産業と軍人の複合体であるとのべた。遠藤さんは、「それがまた日本に現れかけておる」、「軍需産業につながって資金をもらう政治家と、軍需産業家、軍隊・自衛隊の最高幹部、彼らは辞めてから軍需産業に就職する」、「この三者の複合体が国を誤るんだ」と証言されたのは非常に大事なことだと思います。
中谷 今のところでちょっと確認したいんですが、執行停止決定の中に、実体に踏み込んで判断しなければならないというふうに書いてありましたけれど、弁護団の側から、その論立は、すでに申立書等でかなり書いておられたんですか。
内藤 もちろんそうです。ただし、その執行停止の申立をした段階で、すでにあの恵庭事件の自衛隊の三矢作戦実体審理の流れがあるのです。
中谷 やっぱり、そこを前提にして実体論に踏み込むべきだという議論をされたわけですか。
内藤 当然、そうです。
中谷 申立書の中でそれを詳しく書き、この9条違反を明確にしたということですね。
内藤 そうです。それを本訴になってさらに本格的に全面的に主張するという構えになった。
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2022年5月31日(火)(憲法千話)
憲法便り#6579:かもがわ出版の名著、内藤功著『憲法九条裁判闘争史』の核心部分である、第2章・第3章の限定出版のお知らせ!圧巻のハイライト―歴史の教訓を今こそ!
著者・内藤功先生のご了解と、かもがわ出版のご了承のもとに、この企画を実現することが出来ました。
『憲法便り』で、「圧巻のハイライト」から、刊行に先行して、内容をお知らせします。
原著の表紙
復刻版の表紙
復刻版の背表紙
定価(税込):1320円(送料別)
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営業時間:午前10時―午後7時(日曜、祝日は休み)
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