2022年6月16日(木)(憲法千話)
憲法便り#6592:きのう最後の討論に立った市田忠義さんについて論じたしんぶん赤旗の「潮流」(2022・6・16)の全文を紹介します!
2022年6月16日(木)付『しんぶん赤旗』第1面を引用しました。
この人が平和を口にするとき、一本芯が通ります。8人きょうだいのうち4人が戦争のさなかに命を落とし、戦後の放心状態で父も死亡。苦労しながら子を育てた母はいつも語っていました。戦争は嫌だと。
▼忠義(ただよし)の名前は父がお国のためにと付けたと思うが、自分は国民のために忠義を尽くす生き方をしたい―。若くしてそんな志を抱き、日本共産党員として歩んできた市田忠義さん。参院議員4期24年、きのう国会で最後の討論にたちました。
▼「自民党政権がすすめてきた新自由主義と戦争国家への道はいま、国民の生命安全ととうてい両立しえない地点にきている」。この四半世紀の政治をふり返ながら、国民の命とくらしを最優先にする政治への転換を訴えました。
▼壇上に立つとき、市田さんが心がけてきたことがあります。一つは視聴してくれている多くの人びとに語りかける、もう一つは、他党の議員にもできるだけ共感を得られるようにする。最後の登壇には与党席からも拍手がわき起こりました。
▼国会は閉じ、いよいよ参院選へ。対決の軸は明らかです。大軍拡・改憲を許さず、平和とくらしを守る。それを貫く共産党の躍進こそ、希望への道。
▼郷土の先輩、山本宣治の言葉を引きながら、市田さんは討論をこう締めくくりました。「ひきつづき市井(しせい)にあって、日本の平和と民主主義、国民生活の向上のために、生あるかぎり力を尽くす」。それは選挙戦をたたかう、党員一人ひとりの思い出もあるはずです。(2022・6・16)