2022年11月26日(土)(憲法千話)
憲法便り#6774:東京都労働委員会は11月25日、ウーバーイーツの配達員が作った労働組合の要求を認め、会社側に団交に応じるよう命じました!
2022年11月26日(土)付『東京新聞』朝刊、及びウーバーイーツユニオンのホームページを引用しました。
私たちウーバーイーツユニオン
ウーバーイーツをはじめ、全てのプラットフォームで働く人が安心して働ける社会を目指して!
私たちウーバーイーツユニオンの主張・要求は大きくは以下の「事故やケガの補償」「運営の透明性」「適切な報酬」の三本柱になります。
事故やケガの補償
2020.1~3月に事故調査プロジェクトとして今までに事故に遭ったことのある配達員の方から聞き取り調査を行い、2020.7月に報告書として公表しました。2020.8.13 厚労省へ労災を求める要望書を提出したり、2021.5.24 記者会見を行ったり、企業負担での労災の適用を求めて活動しています。
運営の透明性
配達員は、ウーバーイーツのアプリ経由で配達の依頼を受けていますが、アカウントを一方的に停止されたり、仕事を振られなくなるようなことがあります。私たちは会社に対して、アカウントの一方的な停止をやめ、配達員の評価や、アカウントの停止手続などについて説明責任を果たした運営の透明性を求めます。
適切な報酬
新料金体系として、2021.5.10から全国一斉導入され、以前と違い報酬の算出基準が完全にブラックボックス化されました。リクエスト時に予定報酬額が表示されるものの、配達後に変わることもあり適正な報酬かどうかの確認すら出来ない状態となっています。報酬の算出基準を明確にすることを要求いたします。
ウーバーイーツユニオンについて
私たち、ウーバーイーツユニオンは、ウーバーイーツで働く配達員の労働環境が少しでもよくなるよう活動する労働組合です。少しでも多くの参加者を募り、会社との団体交渉等を通して労働条件の改善につなげていきたいと考えています。
現在、ウーバーイーツ配達員には労働法が適用されず、事故にあっても労災がないなど、その働き方の保護については何も整備されていません。このような問題は、ウーバーイーツだけの問題ではなく、インターネット上のプラットフォームから仕事を受けて働く働き方(=プラットフォームワーカー)全てに当てはまる問題です。私たちウーバーイーツユニオンは、ウーバーイーツ配達員の労働環境の改善を通して、全てのプラットフォームワーカーが安心して働ける法制度の整備を目指します。
確かに、インターネット上のプラットフォームから仕事を受けて働く働き方は、自由度の高い働き方を可能にしてくれました。しかし、自由な働き方と、安心・安全に働くことは相反するものではなく、両立可能なものです。
今後、インターネット上のプラットフォームで仕事を得る働き方はもっと増えていくだろうと思います。だからこそ、そこで働く私たちがもっと安全に、安心して働けるよう、労働条件の改善や、法制度の整備が必要と考えています。
そのために、まずはウーバーイーツ配達員の仲間たちで、労働条件の改善につなげたいと考えています。