2022年12月10日(土)(憲法千話)
憲法便り#6805:俳優・演出家ラサール石井さんが、ミュージカル「洪水の前」に主演!ダンスショーの司会や軍の黒幕など5役を演じます!「政権からかってこそ道化」と!
2022年12月11日付『しんぶん赤旗』日曜版第36面を引用しました。
ミュージカル「洪水の前」に主演します。意外のように思えますが、「早稲田大学ミュージカル研究会の出身なんで、もっとやっていいはずなんです」と話します。
「東宝の『レ・ミゼラブル』のオーディションにうかったこともあるんです。大地真央さんの『マイ・フェアレディ』のお父さん役の出演依頼もありました。『運が良けりゃ』を歌う役です。いずれもスケジュールが合わなくて 。やっと本格的ミュージカルに出られるので、いま歌の特訓中です」
「洪水の前」は、作曲家のいずみたくの代表作。満洲事変前の中国・大連での、はかない恋物語です。
大戦前の『満洲』の雰囲気が、今のいやーな時代の空気にぴったりの芝居です。やるせなくてほろ苦い。何といっても、いずみたくさんの楽曲がすばらしい。帰り道につい口ずさんでしまうのがミュージカルの理想です。そういう曲がいくつもあります」
ラサールさんは狂言回しとして、ダンスショーの司会や軍の黒幕など5役を演じます。
「それぞれ重要な場面で、ショーを盛り上げたり、暗い時代を体現したりします。突然ポッと出てきても、リアリティーがあるように演じるのが難しいところです」
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大学在学中に、俳優養成所の後輩だった渡辺正行さんと小宮孝泰さんとコント赤信号を結成。80年代の空前の漫才ブームに乗って、一躍売れっ子になりました。「でも芝居をやりたい思いはずっとあった」と言います。
「当時、事務所の社長に直訴して赤信号劇団を作りました。でも、キワモノ扱いされて全然演劇界が認めてくれない。本気だと認めてもらうのに10年かかりました。やっと認めてもらえたんだから、きた仕事は断りません。演出の仕事が多くて、今までに150本以上演出しました」
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ツイッターでは時事ネタに鋭く切り込みます。統一教会、インボイス制度、マイナンバーカード保険証、辞任ドミノ…。政治を遠慮会釈なく批判します。
「芸人が―昔でいえば道化が、時の政権をからかうのは当然です。立川談志師匠も枕で政治ネタをやってました。おかしいものをおかしいとつぶやいているだけなのに、どんどん風当たりが強くなる。僕は中道のつもりなのに、国がどんどん右へ傾いているから左翼に見られちゃう。干されないかって?とっくに干されてますよ。テレビにはまったく呼ばれません。理想は、自民党政権が倒れて、またテレビにたくさん出られるようになることです。そのために野党共闘をきちんとして、共産党をのけ者にしないでほしい」(北村隆志記者)
*ミュージカル「洪水の前」は、12月22日~28日=東京・恵比寿エコー劇場/電話03-5823-1055オールスタッフ(平日午前11時~午後6時)
【岩田からひとこと】
35年ほど前に、新宿・歌舞伎町にあったコマ劇場の地下にあった「シアター・アップル」で上演された『洪水の前』を見たことがあります。この時の主演は、財津一郎さんでした。新型コロナが気になりますが、体調がよければ、今回の『洪水の前』を見たいと思っています。