2023年6月8日(木)(憲法千話)憲法便り#6997:さねとうあきら文+井上洋介画『ばんざいじっさま』を紹介します!
ばんざいじっさまについて
この絵本は、1973年8月15日に「ベトナムの子供を支援する会」の編集・発行により誕生したものです。定価300円。
「ベトナムの子供を支援する会」はイラストレーター、デザイナー、童話作家等が主体になった集まりです。
1967年から毎月最終日曜日に街頭でイラストレーション・パネル、写真パネル等を展示したり、街頭紙しばいを演じたりする「野外展」を開いてきました。
その他数種類のパンフレットを発行したり、「反戦絵本」を売り拡めてベトナム人民支援の運動を続けてきました。
●この絵本の売り上げの半分 150円は、ベトナム人民支援委員会中央センターを通じてベトナムに送ります。
私達は「へんですねぇ、へんですねぇ」の売り上げ等のうちから、1973年6月までに、470万円を小型レントゲン等の医療品にかえてベトナムの子供達に送りました。
●この本は、人から人へ、手から手へ拡げて行く本です。あなたのお知り合いに是非この本を推めてください。
●この絵本も「へんですねぇ、へんですねぇ」(今江祥智・文、長新太・絵)と同様大人にみていただきたい絵本です。
1945年6月30日深夜、秋田県北秋田郡花岡町にある花岡鉱山で中国人の暴動が起った。900人の中国人が鉱山会社から河川改修工事を請負っていた株式会社鹿島組(現在の鹿島建設―当時は鹿島守之助社長)の残虐な酷使に反抗して蜂起した。
しかし、空腹と酷使による疲労と、ツルハシ以外武器を持っていなかった為全員が逮捕されるか殺された。
7月1日の夕方から三日間も5~600人の中国人が炎天下、水さえ与えられず拷問され、100人がさらに殺された。
東条内閣の決定で中国本土から強制連行されてきた4万人の中国人(この決定には岸信介、賀屋興宣等現在の自民党首脳が加わっていた)のうち7000人が虐殺されている。
この絵本は、戦争中日本各地で無数に行われた中国人虐殺事件を元にして書いた創作です。
【岩田注:連絡先を調べましたが、あまりにも昔のことなので、判りませんでした。歴史的な活動の事実として知らせるために、私の責任で掲載しました。】