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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2023年 06月 12日

憲法便り#7003:簗誠允著『西鶴奇談研究』を紹介します!

2023年6月12日(月)(憲法千話)
憲法便り#7003:簗誠允著『西鶴奇談研究』を紹介します!


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ヤン・ソンユン

韓国檀国大学校日本研究所研究教授・高麓大学校文科大学日語文学科講師(日本近世文学・日本文化専攻)

韓国高麓大学校卒業後、2011年4月に日本政府(文部科学省)奨学金留学生として来日。2021年7月に東京大学大学
院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)主要論文に「日本古典書籍のデジタルアーカイブ構築現況についてー歴史的典籍NW事業の現況及び主要学術データベース紹介」(「古典文学と教育」第49輯、韓国古典文学教育学会、2022年2月)、「『懐硯』卷五之三「居合もだますに手なし」の手法ー(欺瞞)と(機知)の継承と創造―」(「近世文藝」第115号、日本近文学会、2022年1月)、「『懐硯』卷五之二「明けて悔しき養子が銀筥」の虚偽ーフィクションとしての西鶴説話ー」(「日本文学」第68卷第12号、日本文学協会、2019年12月)、「『西鶴名残の友』「人にすぐれての早道」と狐飛脚伝承」(「国語と国文学」第95卷第6号、東京大学国語国文学会、2018年6月)、共著に『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典』(文学通信、2019年5月)があり、韓国詩人・金永郎を紹介した評論文「手を結ぶ世界の詩人たちー永郎の人生と詩、そして私達」(『詩と思想』No.398、土曜美術社出版販売、2020年9月)がある。












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【再録】
関連資料①

2020年10月7日(水)(憲法千話)

憲法便り#3665:「永郎(ヨンラン)の人生と詩、そして私達」;梁誠允(やん・そんゆん)著 東京大学大学院学生 『詩と思想』 September 2020 No.398 Vol.3 特集 神への問い


 わたしが、「韓国の息子」と呼び、家族ぐるみで付き合いをしている、梁誠允(やん・そんゆん)の小論である。彼とは、以前、日本に留学してきている大学院生を対象に「岩田ゼミ」を開催していた時に、リーダーとして参加者のまとめ役をしてくれた時からの付き合いである。その当時、彼は、金永郎の曾孫にあたるなどはひと言も口にしていない。彼は、私たち「岩田ファミリーとその仲間たちの会」のパーティにも招いて、2回参加してもらっている。2回目は、私たち夫婦の結婚50年記念のパーティに、新婚の夫人と共に参加している。

 そのような彼の論文を紹介出来ることは、わたしの喜びとするところである。

 本論に移り、梁君が満を侍して執筆したこの小論の冒頭部分を紹介しておこう。

 「韓国の叙情詩人を代表する曾祖父・金永郎(ヨンラン)(本名金允植(ユンシク)(1903~1950)の詩集が、昨年十月に全詩編収録の形で「新・世界現代詩文庫」の一冊(土曜美術社出版販売)として刊行された。韓国文学翻訳院の支援のもと、韓成禮(ハンソンレ)氏の日本語訳がなされ、詩人・佐川亜紀氏の助力を得て出版に至った。

 永郎炫耈(ヨンランヒョング)文学館長を勤めた祖父(永郎の三男)とともに、永郎氏の日本語訳を出す計画を立てたのは、もう十年以上前のことである。その間、『金永郎詩集』のベトナム語・英語・中国語訳が相次いで出版され、現在もフランス語・スペイン語・ドイツ語訳が進められている。詩集刊行後に『しんぶん赤旗』に(2020年1月20日)に拙稿が、『朝日新聞』(2020年2月20日)に詩人・本多寿氏のエッセイが載り、短いながら永郎のことが紹介された。そして、詩集が第20回日本詩人クラブ時詩界賞にもノミネートされた。このように死後70年の歳月を越えて、自分の詩が日本の読者に読まれるようになったことを、植民地時代の「民族叙情詩人」「抵抗詩人」と呼ばれる永郎はどう思うだろう。

 本稿では、従来あまり知られていない逸話や家族の口伝を紹介しながら、永郎の人間的な魅力に触れ、永郎詩の歴史的意義にも少し言及したい。永郎の人生と詩について、日本の読者の御理解の一助となれば幸いである。」

 以下、本文は(一)、(二)、(三)と続くが、論文執筆中の梁君の了解を得ていないので、全文紹介は、機会を改めたい。

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【再録】
関連資料②

2020年3月1日(日)(憲法千話)

憲法便り#3099:【連載・日韓友好】第二回:2020年1月20日(月)付『しんぶん赤旗』日刊紙六面に紹介された、「岩田ゼミ」の元リーダー・梁誠允(ヤン・ソンユン)君の、〔『金永郎詩集』出版に寄せて 日韓友好の一つの〈縁〉に〕を紹介します!

『憲法便り#2987』で紹介した話題の続編です!

ラジオから流れるニュースも、新聞のニュースを読んでも、腹立たしいことばかり。

そんな時ではあるが、「岩田ゼミ」リーダーだった、梁誠允(ヤン・ソンユン)君から届いた感動的なエピソードを紹介しよう。

以下は、梁誠允(ヤン・ソンユン)君から届いたメールの文面に、カッコ内に私の判断で補足をしてある。

「私の寄稿文を読んで、(東大の)学科事務室まで来て、お手紙とパンフレットを渡してくれた(赤旗の)読者の方がいました。川嶋均さんです。

東京芸術大学の講師(独文学)で、「自由と平和のための東京芸術大学有志の会」のリーダーです。

2017年度から、〈芸術と憲法を考える連続講座)を企画推進している活動家でもあります。

(それ)で、2月18日の会は、一部(午後3時から)にはユンドンジュの映画、二部には詩人ユンドンジュについて、井田泉さんのお話を聞くという行事があります。

場所は東京芸術大学(上野)ですが、ネットで見られると思います。私は、(他の要件の)面談のあと、二部から親友一人と参加する所存です。(川嶋先生から)招待されまして、自由発言、一言を、と頼まれましたが、臨機応変に、お話を聞いていて何かがあれば、挙手する所存です。二部は、18時半から21時までです。WWW.Peace-geidai.comにて詳細な内容が見られます。


当初、このメールをもらった時には、一部、二部に参加するつもりでいた。そして、どこで夕食をとるかも検討していた。

全体が長時間なので、少なくとも梁誠允(ヤン・ソンユン)君が発言する第二部だけは参加するつもりで、楽しみにしていた。

だが、その後、急速に広がる新型コロナウイルス感染の懸念から、残念ながら、参加を中止することにした。

梁誠允(ヤン・ソンユン)君は、当日予定されていた他の要件の準備でスマホでの連絡がとれないため、川嶋均先生にお礼がてら電話をかけ、欠席の旨を伝えて下さるようお願いした。

2月18日の会のあと、次のメールが届いた。

2月20日(日)

「先生と奥様のご健康が心配です。

一昨日は素晴らしい会でした。私の発言、良かったです。

反響が大きく、たくさんの方から励まされました。

川嶋先生からは、昨夜メールで、

”誠允くんのあいさつがとにかく素晴らしかったと、皆、胸を打たれてました。

会がすんだあと、新聞記事の詳細につき尋ねてこられた人もいました。

誠允くんのあいさつを皆さんがあれだけ喜んでくれるなら、

やはり赤旗の記事コピーは配布資料に入れるべきだったと、

反省しています”と、わざわざご連絡下さいました。

川嶋先生から伺ったことですが、連続企画は、5年間で終了する予定で開始したので、この三月に予定していた会が最終回のはずでした。しかし、新型コロナウイルス感染防止を考えて中止したことにより、2月18日の会が事実上の最終回となったとのことでした。延期して開催はないそうです。

梁誠允(ヤン・ソンユン)君の発言は、

You Tubeで見ることが出来ます。1時間57分から登場しますので、是非ご覧下さい。

『しんぶん赤旗』の記事と、「岩田ゼミ」の概略を添えます。

下の画面は、300%まで拡大可能です!

       ↓

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2020年1月20日(月)(憲法千話)

憲法便り#2987:【連載】日韓友好:2020年1月20日(月)付『しんぶん赤旗』日刊紙六面に紹介された、「岩田ゼミ」の元リーダー・梁誠允(ヤン・ソンユン)君の、〔『金永郎詩集』出版に寄せて 日韓友好の一つの〈縁〉に〕を紹介します!

今回、2020年1月20日(月)付『しんぶん赤旗』日刊紙六面に紹介された小論文に関しては、梁誠允(ヤン・ソンユン)君から、事前に相談を受けていました。

ひとつは、『しんぶん赤旗』に寄稿することの是非について。

彼の高校時代の先生は、金大中氏のことを「あいつはアカだ」というような教育を受けて育っていますから、『しんぶん赤旗』に寄稿することに危惧を抱いていました。

 それに対して、私は、「これは、君が評価を受けていることだから、この機会を逃さないでほしい」と伝えました。

 もう一つは、投稿する文章に対する私の意見を訊かれた事です。

 私は、ネイティブスピーカーとして、全文を読み、13カ所について意見を伝えました。勿論、彼の文意を尊重し、最終的には、彼の考え方を貫くように助言をしました。

 掲載された記事は、編集担当の方から助言を受けて、「です、ます」調を、「である」調に変更した以外は、彼の主張は生かされており、文章も引き締まったものになったと感じました。

 ひとりでも多くの方々が『金永郎詩集』をお読み下さるように願っております。

 そして、これを機会に、『憲法便り』3000回記念に準備していた【再録】記事の連載を、前倒しにして、掲載することにしました。

まず、2006年に実施した「岩田ゼミ」の概略について説明します。

詳細をまとめた文書が見当たらないので、記憶に基づいて8ヶ月間の活動の概略を紹介します。

このゼミを始めるきっかけは、私の住まいの近くで「貸しビデオ」店を営んでいた、金氏の提案による。下記の条件も彼の提案に基づいている。

ゼミ参加者の条件は、韓国で日本語を学んできた大学院生。

日本語の「いろは」を教えることは目的とせず、自分のテーマを決めて、深めてもらうことを目的とした。

基本的に、月2回で、前半で見学、後半でその感想をまとめ各自のレポートに対して、感想を出し合った。

第一回は、当時行き付のイタリアレストランで、食事をしながら、学びたいテーマを出してもらった。参加する学生たちに負担をかけないために、私がご馳走することにした。食事代に関しては、最終回までその方針を貫いた。

第二回目以降の見学会は、次の通り。

見学①:早稲田大学大アジア太平洋研究所大学院教授・柳孝一先生〔アントレ・プルヌール(起業)研究の第一人者)の研究室で、前半は先生のお話しを約一時間、後半は先生への質問と答え。

見学②:早稲田大学演劇博物館見学。朝鮮半島を通じての文化の渡来について学ぶ。坪内逍遥についても学ぶ。

見学③:文京区・大曲にある「印刷博物館」見学と手挽き印刷を体験。

見学④:東京外国語大学大学院教授・野間秀樹先生(朝鮮語研究の第一人者)の研究室で、前半は先生のお話しを約一時間、後半は先生への質問と答え。

見学⑤:東京・小平で私が行った憲法講演会への参加と食事。

見学⑥:国立国会図書館見学(岩田が案内をした)

見学⑦:靖国神社・就遊館見学

見学⑧:埼玉県日高市にある、高麗神社見学。

見学⑨:東京・上野の国立博物館見学、そして、私が行きつけの、浅草の焼き鳥店「麻鳥」での食事。








by kenpou-dayori | 2023-06-12 20:50 | 今日の話題


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