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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2023年 11月 09日

憲法便り#7736:田嶋陽子さんのテレビ番組での発言を理由に、品川区が11日に開催する予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」を中止したことについて考えたこと!

2023年11月9日(木)(憲法千話)
憲法便り#7736:田嶋陽子さんのテレビ番組での発言を理由に、品川区が11日に開催する予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」を中止したことについて考えたこと!


今朝妻がスマホを開くと、女性学研究者の田嶋陽子さんのテレビ番組での発言が原因で、品川区が彼女を招いて「人権問題」をテーマに開催する予定だった行事を中止したという毎日新聞電子版の記事がトップニュースだった。彼女の発言に反対する“意見”により、いわゆる「炎上」事件が発生したことが原因という。

午前5時前に近くのファミリーマートに行ってみると、毎日新聞は扱っていないのか、売り切れなのか、新聞のコーナーにはなかった。

午前9時過ぎにファミリーマートにもう一度行ってみると、毎日新聞があった。

今日の主なニュースを知らせる一面のNEWSLINEには田嶋さんのことについては紹介がないが、とにかく購入して家で調べることにした。

全頁を丹念に見てゆくと、第19面の都内版に小さな扱いで、【加藤佑輔】名で次の記事が掲載されていた。

見出し

『品川区、フォーラム中止』

『処理水放出 田嶋さん発言巡り』

品川区主催で11日に開催予定だった「男女共同参画推進フォーラム2023」が、中止されることになった。区によると、講演予定だった女性学研究者の田嶋陽子さん(82)がテレビ番組で、東京電力福島第1原発の処理水を巡り、風評被害を助長する発言をしたためとしている。

フォーラムは当初、総合区民会館で開かれ、田嶋さんが人権をテーマにした講演を行う予定だった。

田嶋さんは924日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)に出演した際、処理水放出を巡り「魚の形態が変わってくるんじゃないのか」などと発言。区によると、田嶋さんの発言がネット交流サービス(SNS)で批判を浴びていることを受け、区長や副区長、担当者らで協議し、928日にフォーラムの中止を決めたという。中止決定に区民有志からは「表現の自由に抵触する」などと中止撤回を求める要請書も出ている。

区の担当者は「田嶋さんの言論を否定する意図はないが、混乱を避けるため開催中止を決断した」と話している。

 これはまさに「人権問題」そのものであり、「混乱を避けるため」のいう発言をしている担当者の頭の中が混乱していると言わざるを得ない。

田嶋陽子さんの発言への言論弾圧と言えるこの記事は、本来ならば一面、そして社説で扱うべきものと考えるが、毎日新聞にはその度量がないのであろう。


ところで、今回の田嶋陽子さんの発言内容を知ってすぐに思い浮かんだことがある。

それは1967年に実際にあった事件をもとに製作された『魚が出て来た日』という映画のことである。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を引用し、田嶋陽子さんの発言との共通性を、このブログをご覧になった方に提供することが必要だからと考えたからである。

大騒ぎをして、「臭い物には蓋をする」の類の扱いをするのではなく、本当の危険性を考え、対策を講じなければないと強く思う。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

魚が出てきた日

The Day the Fish Came Out

監督

マイケル・カコヤニス

脚本

マイケル・カコヤニス

製作

マイケル・カコヤニス

音楽

ミキス・テオドラキス

撮影

ウォルター・ラサリー

配給

20世紀フォックス

公開

19686月1

上映時間

109

製作国

ギリシャ王国
イギリス

言語

英語

興行収入

$875,000[1]

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『魚が出てきた日』さかながでてきたひ、原題The Day the Fish Came Out、別名Otan ta psaria vgikan sti steria1967ギリシャイギリス映画マイケル・カコヤニスが製作・脚本・監督・衣裳デザインを担当した。出演はトム・コートネイなど。

前年1月、スペインのアンダルシア州で空中給油中だった米B-52が機体接触により墜落。乗員全員が死亡し4発の水素爆弾B28を喪失、回収されたものの一発が破損しプルトニウムを含む放射性物質が漏洩・汚染される事故が起きた(パロマレス米軍機墜落事故)。カコヤニス監督はこの事件に触発され映画化を企画し、事故発生後半年に満たない6月に撮影を開始。本編オープニングでこの事故に言及している。

ストーリー[編集]

エーゲ海の孤島・カロス。特にこれといった観光資源も無い、ごくごく平凡な島である。

その沖合に1機の飛行機が不時着し、2名のパイロットは無事に脱出する。だがその機体には、2個の核爆弾と放射性物質入りの金属ケースが搭載されており、事故直前に島の近くへ投棄していたのだった。パイロットたちはなんとか島に辿り着いたものの、爆弾輸送は極秘任務であるがゆえに素性を開かせず、かといって探そうとすれば怪しまれるため島民達からは「変な男たちが来た」と思われてしまい、途方に暮れるしかなかった。

一方、輸送機不時着の報を受けた軍は極秘に核爆弾と金属ケースを回収すべく、民間人に化けて島に上陸。観光開発業者を名乗り、落下地点と思しき場所を「ホテルの建設予定地を調査する」という名目で捜索しようというのだ。我が島にそんな施設が、と浮かれる島民をよそに軍部はどうにか核爆弾2個を回収したが、金属ケースだけはどうしても発見できない。おまけにホテル予定地となっていた場所から古代ギリシア時代の彫刻が発掘された結果、注目の場所として人気が急上昇。島民達はホテルやレストランに業種を鞍替えし、降って湧いた観光ブームに乗っかろうと躍起になる。

その頃、同じ島でもそんなブームとは無縁の、しがない牧場を営む農夫が謎の金属ケースを見つけた。その厳重さから「お宝に違いない」と確信した彼は、何とかしてケースを開けてやろうとあの手この手を尽くすのだが……



by kenpou-dayori | 2023-11-09 15:08 | 今日の話題


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