2023年11月14日(火)(憲法千話)憲法便り#7741:杉田水脈衆院議員のアイヌ民族への暴言に対し、怒りを以って抗議する!
2023年11月12日付『東京新聞』朝刊第3面を引用しました。
以下は、記事の全文である。
アイヌ文化事業で杉田氏、関係者やゆ
自民党の杉田水脈衆院議員は、保守系月刊誌のユーチューブ番組に出演し、
アイヌ文化振興事業に公金不正流用疑惑があるとの見方を示した上で、
関係者を「公金チューチュー」とやゆした。昨年12月の総務政務官辞任について、
アイヌ関係団体に直接謝罪するのが嫌でやめたと明らかにした。
アイヌの人々の名誉と尊厳を傷つける発言で、強い批判を呼びそうだ。
インターネット上では、マイノリティー(少数者)の支援団体や当事者らが
補助金などを必要以上に得ているとして「公金チューチュー」と呼んで卑しめる向きがある。
杉田氏の発言はこれをなぞったもので「流行語大賞にノミネートされても良かったと思いますけれどね。
番組でアイヌや沖縄、在日コリアン、被差別部落、LGBTなどに関する支援運動の動きをチェックしていると強調。「とういうふうな人たちが、どこでどんなことをしているのか。全部頭の中に入っている国会議員は私ぐらいしかいない」と自賛した。
札幌と大阪の法務局から人権侵犯と認定されたアイヌ民族や在日コリアンを侮辱する言動については「民族差別をしたわけでなく、(支援活動をする)人たちのことを書いた」として正当化した。
政務官辞任を巡っては、アイヌ民族や学者らで作る市民団体「アイヌ政策検討会議」から直接謝罪を求められたのがきっかけだったと説明。市民会議が安倍政権に反発していたなどとして「こんな団体に謝罪するぐらいなら、私は政務官をやめます(と伝えた)」と振り返った。
(岩田からのコメント:岸田首相は何故この議員の発言を放置しているのか、それは旧安倍派への忖度であろう。だが、それは、自らの墓穴を掘ることになる。国民への気使いは何もない。別の「憲法便り」で言及する予定であるが、私は『しんぶん赤旗』の記事を読んだことがきっかけで、北海道平取町(びらとりちょう)教育委員会にアイヌ資料館に対して、アイヌ民族に関する文献をサッポロ堂その他の古書店から購入し、まとめて寄贈し始めた。そうした意味から私も関係者のひとりである。
まだ何点かの資料を見ただけだが、アイヌ民族の文化の豊かなこと、優れた人物がいたことが判る。
そうしたことをまったく知らない杉田水脈のような者が、国会議員であり続けていることを許してはならない)