
アルブレヒト・デューラーの『最後の晩餐』の本の厚さは5センチ、縦48,5ンチ、横34センチ、
最後の晩餐と言えば、従来は、レオナルド・ダ・ヴィンチのいわゆる「劇場型」が唯一の存在と思われており、私自身もそう思い込んでいた。
そして私自身も、出版労連結成20周年記念行事の一環として行われたイタリア及びフランスの労働事情視察の際の自由行動の時間に、レオナルド・ダ・ヴィンチの「劇場型の最後の晩餐」を何の疑問も抱かずに見ていた。
しかしながら、ここに紹介するアルブレヒト・デュ―ラ―の「最後の晩餐」を見てから、全く別の感想を抱くようになった。
私は、この本を手放す前に、No,1からNo.202までのすべてをデジカメで撮影をしたのだが、デジカメの扱いに慣れていない私は誤って消去してしまったのである。
一度は途方に暮れたが、私が転居する際にそれまで所蔵していた主だったロシア語文献を引き取っていただいたある大学院生のかたのところにあることを思い出して、協力お願いしたところ、快く協力をして下さった。そのおかげで、今回の公表の運びとなった。
心から感謝しています。ありがとうございました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの劇場型の前提には、ミラノは世界各地から多くの人々が集まってくる文化の中心地であり、それと比べれば、ローマは文化の中心から遠く離れた田舎町に過ぎないという魂胆が見てとれる。
ところで、岩波西洋人名辞典増補版第7版第11刷(1995)ではアルブレヒト・デューラーに関して詳しく紹介しているが、『最後の晩餐』に関する言及はない。
以下に彼の経歴について、全体は長文なので、冒頭の部分をだけを簡単に紹介しておきたい。
アルブレヒト・デューラー(1471.5.21-1528.4.6.)
ドイツの画家、版画家、彫刻家。ニュルンベルグに生る。父はハンガリー出身の金工の親方。はじめ父の工房で金工を学び、のちヴォールゲムートの門に入り(1486)、ついで各地を遍歴(90-94)