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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 09月 10日 ( 6 )


2013年 09月 10日

憲法便り#284 浅草寺戦跡めぐり&名店「釜めし 麻鳥」(その4)

「復元された九代目市川団十郎「暫」の銅像」
今回の戦跡は、第二次世界大戦中の昭和十九年十一月三十日に、戦争に使うために「金属」として供出させられ、昭和六十一年十一月三日に復元された九代目市川団十郎の銅像についてです。

浅草寺本堂の裏手に、観光バスの駐車場に使われている大きな広場があります。
銅像は、その入り口にあたる場所にあります。
歌舞伎ファンの方ならば、中村勘三郎さんが、この広場で平成中村座の夢を実現したことをよくご存知だと思います。

銅像の写真と、台座に記されている「銘」を紹介します。


 大正八年 江戸歌舞伎ゆかりの地 浅草の
浅草寺境内に 劇聖と謳われた明治の名優
九代目市川団十郎の歌舞伎十八番「暫」の銅像が
作られました この銅像は近代彫塑の先駆者
新海竹太郎氏の傑作であり 歌舞伎の象徴として
全国の人々からしたしまれておりました ところが
第二次世界大戦中の昭和十九年十一月三十日
金属類回収のため この「暫」の銅像も供出の
命を受け 四十余年を経てまいりました
 この度 十二代市川団十郎襲名を機に 復元の
機運が高まり 浅草寺の御理解のもと 多くの
方々に御尽力を賜り ここに「暫」の銅像が
再現されました 十一代目並びに十二代目市川団十郎
父子 地元浅草及び松竹株式会社三者の永年の
願いが叶えられたことになります
 こののちも 歌舞伎の隆盛とともに この
「暫」の銅像が歌舞伎の象徴として 日本国民は
もとより世界の人々からも 幾久しく愛されることを
願ってやみません
 昭和六十一年十一月三日
       宇野信夫 撰書
九代目市川団十郎「暫」銅像復元建設委員会
          十二代 市川団十郎
          浅 草 観 光 連 盟
          松 竹 株 式 会 社

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本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2013-09-10 08:00 | 戦争体験・戦跡・慰霊碑
2013年 09月 10日

憲法便り#283『津軽共和国憲法 津軽共和国は“核燃”さ反対だ』の概要紹介

著者は、設楽順(したら・じゅん)さん。
本書は、全編津軽方言で書かれていますので、東京生まれで、東京育ちの私には、方言辞典で調べなければ判らないところもありますが、その旺盛な批判精神が、とにかく面白い。

今回は、この本の概要を紹介しますが、構成は次の通りです。

津軽共和国憲法(はずめに、および5章17ヵ条)
教育基本法(前文および5ヵ条)
農業基本法(前文および4ヵ条
ワラハンド憲章(前文および5ヵ条)(子ども憲章:岩田注)

津軽共和国憲法公布記念座談会「津軽共和国は“核燃”さ反対だ」
 “核燃料(かくのごみ)サイクル基地”が火付け役だど!?
 津軽共和国の国土は東岳(あすまだけ)?
 一流ブランドか“津軽共和国産”
 東北新幹線が来なくたって
 改善された津軽人の接客態度
 ネブタ高校生が主役だ!!
 百二十坪で津軽共和国は独立か?
 津軽さ“長寿村”を創る、てが?
 リンゴは小玉で酸(すっ)かいのがいい
 津軽精神は反権力なんだでバシ
 座談会談出席者 
  ガンクラへ大統領
  エバダシケ首相
  エフリコギ広報長官
  カラキジ観光長官
  ジョッパリ文化長官
  モツケ地場産業長官
  ジャッパ保健長官
  オンべ司法長官
 司会 設楽順
  座談会会場 教育会館十二階・モツケの間
          
津軽共和国の思想
 “反核燃”下北漁民に学ぶ
 “少数意見”は極めて貴重
 権力をチクリ、チクチクと
 現実社会をめざめさせる
 反骨、反骨精神
 
次回は、『津軽共和国憲法』の条文を紹介します。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:55 | 今日の話題
2013年 09月 10日

憲法便り#282 旧内閣情報局の機構と役割

「日本民主化の日歴」(特別篇):旧内閣情報局について(第2回)

9月8日の第1回は、内閣情報局の歴史的な概要の紹介でした。
今日は、昭和20年12月31日に廃止された旧「内閣情報局」の組織図と任務です。
これを見ると、国民がかんじからめに縛られていたことが、よく判ります。

典拠は、『國史大辞典』(吉川弘文館)第十巻に内閣情報局の項目(担当:マス・コミュニケーション学者の内川芳美氏)に掲載されている「機構一覧」(昭和15年12月現在)をそのまま紹介します。

旧内閣情報局の機構は、総裁→次長、その下に官房、第一部から第五部まであり、各部には、2~4課があり、各課の中もいくつかの任務(○印)に分かれていました。

総裁
 ↓→ 秘書官
次長
 官房 ○人事・会計・その他の庶務一般及び機密に関する事項
    ○各種外廓期間に対する助成
    ○各庁との連絡に対する事務
 第一部(企画)
  第一課(企画)○内外輿論の指導方針並びに内外啓発宣伝の基本的企画
         ○思想戦対策の立案及び実施         
第二課(情報)○各種情報の蒐集整理
第三課(調査)○内外輿論動向の調査、各種思想動向の研究
       ○啓発宣伝に関する各種調査
       ○各種情報啓発宣伝資料の作成
 第二部(報道)
  第一課(新聞)○新聞通信に対する政府発表(記者との定期会見)
         ○新聞通信の指導
  第二課(出版)○雑誌その他の出版物の指導
         ○新聞雑誌用紙の統制
  第三課(放送)○放送の指導及び放送内容の検閲その他の取締
         ○社団法人日本放送協会の監督
 第三部(対外)
  第一課(報道)○外字新聞通信に対する政府発表(記者との定期会見)
         ○外字新聞通信の指導
         ○外国通信員の指導
         ○対外新聞電報検閲の指導
第二課(宣伝)○各種対外情報啓発宣伝資料の作成
       ○外字出版物その他の指導
       ○各種対外情報宣伝機関の指導
第三課(文化)○外国向映画及び写真の製作及び指導
       ○対外文化工作の実施及び指導
       ○国際文化団体の指導
 第四部(検閲)
  第一課(検閲)○新聞雑誌その他の出版物の検閲、その他の取締
         ○蓄音機レコード・映画・演劇及び演芸の検閲その他の取締
  第二課(編輯)○週報・写真週報その他の編輯出版
○各種冊子・雑誌等原稿の提供
 第五部(文化)
  第一課(施設)○啓発宣伝の実際的技術に関する調査研究
         ○博覧会・展覧会その他の開催及び指導
         ○写真による宣伝の実施及び指導
         ○写真関係団体の指導監督
         ○ビラ・ポスター類の作成及び指導
  第二課(映画・演劇)
         ○映画及び演劇・演芸による宣伝の実施及び指導
         ○映画及び演劇・演芸関係団体の指導監督
  第三課(文芸)○文学・美術・音楽その他文芸一般の指導
○文学・美術・音楽、文芸、文化団体の指導
  第四課(事業)○各種運動及び関係団体との連絡
          (講演・講習会等の開催及び指導)


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:50 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 09月 10日

憲法便り#281 昭和20年9月10日付『毎日新聞』社説「平和国家の使命」

この社説は、いわば、9月7日付『毎日新聞』社説「武器なき大国の可能性」の続編にあたります。
9月10日付の『香川新聞』および『徳島新聞』の両紙は、9月7日付と同様、当時は『毎日新聞』(大阪)に紙面の編集を委託していたことから、「平和国家の使命」を社説として掲げています。
また、9月11日付『福島民報』も、9月8日付で「武器なき大国の可能性」を借用掲載したのと同様に、「平和国家の使命」を借用掲載しています。

さらに今回は、9月17日付『新潟日報』が、「平和国家の使命」を借用掲載しています。
〔訂正〕上記の9月17日とあるのは、判読の際の誤りなので、9月12日に訂正します。
なお、『心踊る平和憲法誕生の時代』の38頁下段、および59頁〈表1〉左の列も、同様に訂正します。

社説「平和国家の使命」
「文化とは人類の生活を、より高く、より美しく、より良くせんがための努力であり顕現である。従ってその究極とするところは当然平和の状態でなければならない。最近数年間戦争文化という言葉が用いられて来たが、むしろこういう言葉が用いられるところに文化が本来平和のためであるべき真実が潜んでいると考えられるのである。大御心に従い奉って日本は平和国家として、人類の文化に寄与すべき国家として再建することとなった。聖旨仮し畏しとも畏し、今は億兆一心ひたすら文化日本の建設に邁進すべきときである。
 日本人が知識を世界に求めるに吝(やぶさ)かならぬ民族であったことは歴史が証明している。仏教の伝来然り、奈良朝時代における唐代の文物制度の移入採用また然り、幕末における西洋事物の探究のごときは日本人の旺盛なる知識欲、未知に対する絶大なる関心をよく物語っているのである。日本はかくして短をおぎない無を埋めつつ古来の文化と渾然一体たる新文化形体を創造し民族の繁栄をその上に築き上げて来たのだった。
 支那事変以来の八年間は文化的には停止期間であった。一切を挙げて戦勝という至近目的に集中する以上、文化行動も当然その埒外に止まるを許されなかったこというまでもないが、最も重大なことは戦争期間にあって日本が文化的に唯我独尊に陥ったことである。民族の純粋を強調するに急なる余り他の世界を忘れた観があったことである。われらの祖先は耳目に触れるあらゆるものに素朴に興味をもち、率直にこれを受入れ、自己の批判と好尚においてこれを咀嚼(そしゃく)し消化して来たのであるが、こうした素朴が忘れられて独り自ら高しとするの観なきにしもあらずであった。徳川三百年の佐国は短しとはいえぬ。だがある意味過去八年は三百年より長かったとさえいえるであろう。しかもこの間に敵国だった米英は、卑近な例をとればペニシリンを創り、原子爆弾を発明している。日本だけからいえば文化の停止とみられるこの期間が、世界的相対的にみれば明らかに後退であったのである。この意味で過去八年間の日子(ママ)は明かに三百年以上の鎖国であった。
 われわれはまずこの遅れを取返さねばならぬ。しかしいうまでもなく遅れを取返すことが徒らなる競争心や敵愾心から出発するのであってはならない。ペニシリンに優る薬剤の発見は民族の幸福であること勿論であるが、進んでこれが人類の救いであることを念願としなければならない。日頃来科学の振興、科学教育の充実が頻りに叫ばれているが、敗戦の原因が科学の貧困であったからというのでは余りにも功利的でとるに足りない。進んで人類の文化に貢献せんがための科学振興、科学教育であってこそ世界はこれを至当の要求として公認するであろう。首相宮殿下が「我大和民族は他の如何なる民族とも相共に携えて世界文化に貢献することによってのみ将来に光明が輝くと思う。徒に優越感に捉われ或は排他的な考え方は日本の将来のためにいけないと思う」と仰せられたのもこの意味かと拝察せらるるのである。
 事がましくいうまでもなく、われわれは高度の分を持って来た。しかし日本文化の特質はいわば静的、内包的なのものであった。日本が文化国家として再建され、これをもって世界平和に寄与するためには、在来の文化の特質に加えて動的、外延的なものをも併せもたねばならない。あらゆる文化行動は、まづこの点から出発すべきである。戦争に捧げたと同じ努力をもってすれば、デンマークにもまさる集約農業国として立上り得るであろうし、スイスにも劣らぬ精密工業国として発展もし得よう。平和国家の使命はここにあり、日本民族はこのことに新たなる生き甲斐を感ずるのでなければならぬ。


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by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:40 | 社説
2013年 09月 10日

憲法便り#280 昭和20年9月10日「日本民主化の日歴

2013年9月10日

憲法便り#280 昭和20年9月10日「日本民主化の日歴」

今日は、9月10日付の『朝日新聞』、『毎日新聞』、『香川新聞』および『徳島新聞』に基いています。

昭和20年9月10日(月)

[社説]
『朝日新聞』「議会各派に問う」
『毎日新聞』「平和国家の使命」
『香川新聞』「平和国家の使命」(『毎日新聞』への編集委託紙面)
『徳島新聞』「平和国家の使命」(同上)

[日本国内]
陸軍将兵の復員五百八十万、外地部隊三百万は完了までに三ヶ年。
近衛師団復員で「禁衛府設置」。
「終戦連絡事務局」の機構を根本的改編。
金融統制会解散。

「国外の日本軍」
西南諸島方面日本軍司令官、七日沖縄本島において降伏調印。
マーシャル諸島のマロエラップ島守備隊、八日に降伏【サンフランシスコ八日発同盟】=グアム島来電。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:39 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 09月 10日

憲法便り#279 昭和20年9月9日「日本民主化の日歴」

今日は、昭和20年9月9日付『朝日新聞』に基いています。

昭和20年9月9日(日)

[社説]
「連合国への財界の要望」

[日本国内]
戦後経済問題処理委員会、民間四団体が結成。
電気通信復興局を新設。
司法次官更迭。
戦災復興へ「宝くじ」:十月発行 副賞に必需品。
原子爆弾と植物:奇形の葉に残る疑問。芽を吹いた南京、豆類三十種(二面コラム)

[進駐軍の動向]
連合軍携行の軍票、円と等価で、交換・流通:「B式圓表示軍用通貨」。
外国向け郵便物を米軍が検閲。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:20 | 戦後日本と憲法民主化報道