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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 10月 19日 ( 2 )


2013年 10月 19日

憲法便り#389 昭和20年10月18日付『毎日新聞』「日銀の独自性確立」の重要な意味

昭和20年10月18日の「日本の民主化と憲法民主化の日歴」

昭和20年10月18日付『毎日新聞』一面に、
「日銀の独自性確立 改正案通常議会に提出」と題する記事が掲載されている。

この記事は、冒頭で日銀が戦時中に置かれていた状況と、敗戦後におこった日銀のあるべき姿について述べているので、紹介しておこう。

「戦時中、中央銀行としての日銀の職能は極度に制約され僅かに大蔵省の窓口としての存在価値しか有しない実情であったが、終戦後の新事態に即応して官僚統制の最悪法と見られる現行日銀法(昭和十七年制定)を改訂して日銀の組織運営を政府から切離し、日銀の中央銀行としての独自性を確立して、通貨膨張の現難局打開に当らしめるべきであるという声が各方面に台頭し、大蔵省、日銀においても、目下改正案を考究中で遅くとも通常議会に提出されるものと見られる。
 現行日銀法改正の概要は次の通り。
一、日銀は国民経済の安定、国民の福利増進を目的として通貨の調節、金融の調整及び信用制度の保持育成に努めるよう運営されなければならない。」(以下略)

財政赤字に対処するため予算削減法を可決、発動をせざるを得なかったアメリカから招かれたノーベル経済学賞の経済学者が、安倍政権の経済政策と新日銀総裁の人選を天まで持ちあげているが、全くの茶番劇である。
今回の人事は、自動車に例えれば、暴走目的でブレーキを外して、ダブル・アクセルにした違法改造車であり、「白」から「黒」への極めて危険な交代である。」

これは、『心踊る平和憲法誕生の時代』の「おわりに」に書いた文章である。
白川前総裁から黒田現総裁への交代を、“「白」から「黒」へ”と書いたのは、健全性を欠いた政策と人事への抗議の意思を含めた表現である。


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by kenpou-dayori | 2013-10-19 10:20 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 10月 19日

憲法便り#388 昭和20年10月18日付『東京新聞』、鈴木安蔵著「憲法改正(下)」ほか

昭和20年10月18日の「日本の民主化と憲法民主化の日歴」

16日、17日に続き、『東京新聞』の紙面が、『朝日新聞』と比較して、かなり異なっていたことを紹介しよう。

*なお、『東京新聞』の紙面は、すでに6月10日付『憲法便り#47』「昭和20年の憲法民主化世論 新聞記事編(第8回)」に掲載していますので、そちらを参照して下さい。

昭和20年10月18日(木)の『東京新聞』と『朝日新聞』の比較。

昭和20年10月18日(木)

【東京新聞】[社説]「日本歴史の創造」
【朝日新聞】[社説]「旧態依然たり」

[主なニュース]

【東京新聞】〔一面〕
恩赦の詔書渙発 御仁慈洽し百万に及ぶ。
岩田法相謹話:
心機一転、相扶け奉公の誠尽せ。この大君のもと平和国家確立へ。
恩赦は四種類 大赦、特赦、減刑、復帰等広範囲に。
今回で三回目、経済事犯や白銀密輸等、除外。
復帰年限は半減。

芦田厚相語る:
簡易住宅三十万戸は不可能。
労働組合法臨時議会へ。
失業保険は時機尚早。

〔連載第三回〕
鈴木安蔵の解説記事「憲法改正(下)方法と方向:枢府、両院の現構成、重責果すに堪えず。人権確立へ 国民の情熱、意欲」


【朝日新聞】〔一面〕
畏(かしこ)し 百万人に恩赦
 大赦、減刑、復権令等、前例なき広範囲。
経済違反を憎む。大赦令、赦免されぬ例外
大逆罪許さず、減刑令の内容
応召者に特典、復権令の適用
心機一転、生業へ。宸襟を安んじ奉らん:法相謹話。
政府公約の債務解消。大内元東大教授、蔵相の決断要望。
賃金制限を撤廃、労働組合の運動助長:芦田厚相談。
日銀法改正。政府の支配制限へ、民間側要望の諸点。
住友化学工業、住友土地工務 首脳更迭。
【憲法改正】
衆院の発意重視。近衛公、憲法改正の所信。

〔二面〕
“武装なき国”スウェーデン。住みよい文化国家、貧民もなく富者もなし。
天下り理事の総退陣。日本放送協会、内部から上る改革案。
日本の原子爆弾、“実験室の幻想”とはねつく。科学者の進言も容れず。
帰還者の所持金を制限:一般邦人は千円、将校は五百円、兵は二百円。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
「嘘も百回言えば真実となる」という言葉があるが、石原慎太郎議員の「憲法廃棄」を迫る代表質問と、事前に打ち合わせ済みの安倍首相の答弁は、まさにこの手法そのものである。
だが、歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っている。
安倍首相と石原慎太郎議員のデマに、本書の真実で千倍返しを!

by kenpou-dayori | 2013-10-19 09:00 | 戦後日本と憲法民主化報道