岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2018年 04月 06日

憲法便り#2544:【名著紹介】池内了・小寺隆幸編『兵器と大学 ―なぜ軍事研究をしてはならないか』(岩波ブックレットNo.957)!

2018年4月6日(金)(憲法千話)

憲法便り#2544:【名著紹介】池内了・小寺隆幸編『兵器と大学 ―なぜ軍事研究をしてはならないか』(岩波ブックレットNo.957)!

編者、各章の著者の研鑚と、編集者の研究・努力が結実した、見事な一冊である!

生じて来るであろう疑問に対して、安直にではなく、研究や実践をもとに、丁寧に答えているからである。

表紙に、帯のように印刷されている以下の言葉に、本書の「問いかけ」が集約されている。

軍事が学問を浸食する
平和憲法のもと軍事研究をせずにきた
日本のアカデミズムが
根本から問われている

ブックレット編集部のご了解を得て、まず表紙と目次を紹介し、そのあとで、若干の感想を述べたい。

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「はじめに」(2-5頁)は、問題の本質を、一般論ではなく、具体的に、そして格調高くまとめている。

「第1章 科学者のあり方 ―― 倫理と実践のあいだ」は、
 軍学共同に加担する科学者の言い訳について、
 その【言い分】と、反対する立場からの【反 論】を、五項目にわたって展開しており、これが非常に判り易い。

「第6章 独・軍学共同反対の運動」は、私が抱いていた疑問点を、かなり解消してくれた。

大学の運営費が削られて、防衛省が出す補助金に飛びつくのは、

兵糧攻めにあって、なんでもいいから、もらってしまえということになるのは、あまりにも情け無い姿である。

以前、迎賓館和風別館の水盤の錦鯉たちが、賓客がくる数日前から餌を与えられず、客が来たところで餌が撒かれると、盛んに食べる姿に似ている。

ただし、錦鯉たちは、軍事研究はしない。

研究者たちの場合は、人一倍優れた能力のある人たちなのだから、
その能力を、日本の社会の危機的な状況を打開するために使い、闘って欲しい。

日本の社会のみならず、世界を救うのは、軍事力ではなく、平和の力であることを学び、よく考えて欲しい。 













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by kenpou-dayori | 2018-04-06 20:40 | 大学の軍事研究