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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 09月 18日

憲法便り#303 昭和20年9月18日付の法制局内部メモ『終戦と憲法』

入江稿:『終戦と憲法』(昭和20年9月18日)
『憲法便り』の「日本の民主化日歴」および「日本の民主化および憲法民主化の日歴」で示してきたように、8月15日以降も国外の日本軍の戦闘は続けられており、9月上旬から中旬に至って、ようやく、各地の日本軍司令官と連合国軍との間で降伏調印が行われました。

しかしながら、日本国内では、困難な状況ながら、着々と平和国家としての日本再建の努力が行われており、世論形成も行なわれていました。
法制局内部においても、入江俊郎を中心に、密かに、自発的に憲法改正に研究が進められ、これに関する文書が残されています。

今日紹介するのは、敗戦からわずか1ヶ月と3日後に作成された『終戦と憲法』。
これは、敗戦後に法制局の中で憲法改正に関して作成された最初の文書で、明治憲法から軍、兵、戦争をすべて削除した画期的なものです。

著者は、入江俊郎法制局第一部長(当時)で、同年11月に法制局次長に昇進、さらに翌21年3月から法制局長官に就任し、新憲法誕生に大きな役割を果たしています。
(岩田注:原文は、縦書きです。なお、読み易くするために漢数字をアラビア数字に書き換えました)

『終戦と憲法』(昭和20年9月18日)

終戦ニ伴ヒ憲法中研究ヲ要スル事項概ネ左ノ如シ
(1) 軍ノ制度ノ廃止ニ伴ヒ改正ヲ要セズヤト認メラルルモノ
第10条 (任官大権)及第19条(就官能力)中「文武官」ヲ「官吏」ニ改ムルコト
第11条(統帥大権)ヲ削除スルコト
第12条(編制大権)ヲ削除スルコト(編制は軍の編成:岩田注)
第13条(外交大権)中「戦ヲ宣シ和ヲ講ジ及」ヲ削ルコト
第14条(戒厳大権)ヲ削除スルコト
第20条(兵役ノ義務)ヲ削除スルコト
第31条(非常大権)中「戦時又ハ」ヲ削ルコト
第32条(軍人ニ対スル第二章ニ準用)ヲ削除スルコト
備考(イ)改正ノ時期ハ第13条、第14条及第31条ノ改正ハ可及的速カニ之ヲ為シ得ベキモ、ソノ他ノ改正ハ軍人ノ身分ノ継続スル間ハ存置スルカ又ハ必要ナル経過規定ヲ附シ改正スベキモノナラン
(ロ)第13条及第31条ハ改正ノ必要ナシトノ意見モ成立シ得ベキカ
(2)ポツダム宣言受諾ニ伴ヒ考慮ヲ要スベキモノ
(イ)憲法上ノ大権事項ハ之ヲ認ムベキカ、認ムルトスルモ、之ヲ縮少シ帝国議会参与ノ範囲ヲ拡張スベキニ非ルカ
(ロ)憲法第31条ノ如キハ全部削除スベキカ
(ハ)憲法第34条(貴族院ノ構成)ハ改ムルノ要ナキカ
(ニ)帝国議会及両院ノ職権ヲ拡張スルノ要ナキカ
(ホ)貴族院ノ能力ヲ制限スベキニ非ザルカ(両院対等ノ原則ノ検討)
(ヘ)帝国議会ノ三箇月ノ会期(憲法第42条)ヲ更ニ長期ト為スベキニ非ルカ
(ト)帝国議会ノ解散権(憲法第7条、第45条)ヲ制限スルノ要ナキカ
(チ)枢密院ノ制度(憲法第56条)ヲ廃止スベキニ非ルカ
(リ)憲法第71条(前年度予算施行)ノ条項ヲ検討スルノ要ナキカ
(ヌ)憲法第73条(憲法改正)ノ条項ヲ検討スルノ要ナキカ

(岩田注:大権とは、明治憲法下、広義には天皇が国土・人民を統治する権限、即ち統治権。狭義には憲法上の大権として、帝国議会の参与によらず、輔弼(ほひつ)機関のみの参与によって天皇が行使する権限)(『広辞苑』参照)


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by kenpou-dayori | 2013-09-18 07:10
2013年 09月 18日

憲法便り#302 昭和20年9月18日「日本の民主化、憲法民主化の日歴」

今日は、昭和20年9月18日付『毎日新聞』および『朝日新聞』に基づいています。

昭和20年9月18日(火)

[社説]
『毎日新聞』「女子の知的水準を高めよ」
『朝日新聞』「産業の転換」

[日本国内]
重光外相辞職。後任には吉田茂氏、「不屈の平和派 吉田外交」。
戦争責任と国民の態度:軍部右翼を処分、封建勢力の存続を許すな【チューリッヒ田中特派員十六日発】
米輸出業者主張:日本の織物生産、国内需要に制限【サンフランシスコ特電(UP特約)十五日発】(『毎日新聞』一面)

修理促進、建造続行で船舶不足を打開。運輸省に臨時機関新設。

寺島元逓信相、米軍憲兵司令部へ出頭。

篠塚中将自殺。

[国外の日本軍]
日本軍、1943年にナウル島で虐殺【サンフランシスコ十六日SF発=同盟】
日本軍による飢餓同様の捕虜食事【サンフランシスコ十七日SF発=同盟】
島田衆院議長“比島の暴行”を詫びる。すべて瀆武の行為、総懺悔、世界に謝罪。

[進駐軍の動向]
米軍勢力は二十万か、マ元帥急速削減を声明。
米軍に情報頒布部(IDS)。
更に十七万五千。九、十月中に進駐と発表。

[外国]
北朝鮮に人民委員会【SF十六日発同盟】
米海軍の予算削除案【ワシントン十六日発USG=同盟】
日本戦艦に原子爆弾の投下実験の予定【ニューヨーク十七日発SF=同盟】


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by kenpou-dayori | 2013-09-18 07:00 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 09月 17日

憲法便り#301「笑いのめそう!安倍政権」(67)

『おもてなしだって?!』

大ウソついて、
放射能まみれの
日本によんで、
もてなすだと?!
安倍も猪瀬も
日本人の面汚しだ!

一流の政治家は言うことに
裏表があっちゃいけねえ!
平気でウソを言う奴は、
政治家としても、
人間としても、三流以下だ!

だからな、やつらの話は、
裏だけで、「表無し」だ!
     ―よこかわ男子

  (新宿区・天才デコポン)


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by kenpou-dayori | 2013-09-17 08:00 | 天才デコポンが追及する!
2013年 09月 17日

憲法便り#300 昭和20年9月17日『東京新聞』一面記事「現憲法は少数者の道具」

昭和20年9月17日付『東京新聞』は一面トップで、アメリカの評論家ジョージ・エリオットの言葉を引用しながら、日本の政治的動向に対する批判的な記事を掲載しています。
読んでいると、何か、現在の日本の政治的動向への批判と錯覚してしまいそうな記事です。

以下に、長い見出しと、記事の全文を紹介します。

【見出し】
“擬装”を徹底剔抉 最近の我が政治的な動きに連合国厳重監視の眼
 民主主義の確立に 軍財閥を追放 現憲法は少数者の道具

【記事】
「日本の今後の進路がポツダム宣言に示されている如く民主主義の方向でなければならぬことは明らかで、この問題に関する日本の政治的動きに対し連合国側が厳重な注視を行っていることは当然である。而して最近の日本の諸政派の動きは必ずしも民主主義の方向に向って居らず、単なる「衣替え」に過ぎぬことが国内においても批判されつつあるが、これに関する連合国側の世論も極めて峻烈であり、例えば米国の著名な評論家ジョージ・エリオット氏は大要次のように論じている。
 日本をして民主主義的な諸原則を採用せしめ、平和愛好国としての諸基礎を確立せしめるに至るまでには相当の期間を要するものと考えねばならない。日本の現在の指導者たちはかかる事態の起ることを喜ばぬであろう。何故なら少数者が多数者を支配した日本の組織はこれによって根柢から破壊されるからだ。戦争に関して、天皇陛下には個人として何等の責任もない。側近の一団の人々、即ち軍閥、財閥及び一部の支配階級こそ責任を負うべきだ、彼らは日本の政治経済組織の外部に追出すことが必要である。彼らによって動いてきた如き組織下にあっては民主主義は
決して機能を果すことが出来ない。現行憲法は
多数を支配するため少数者によって利用されつつある道具である。」


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by kenpou-dayori | 2013-09-17 07:30
2013年 09月 17日

憲法便り#299 規制委員会および茂木経産大臣へのかごしま反原発連合有志の申入書

今日は、2013年9月11日付の、かごしま反原発連合有志の申入書を紹介します。
原子力規制委員会田中俊一委員長および茂木敏充経済産業大臣宛てです。

9月11日の経産省正門前の抗議集会でのスピーチでも強調されていましたが、活断層との関連で、川内原発の立地が危険な場所であること、そして、もしも川内原発で事故が起こったならば、偏西風の煽りを受けて日本列島全体が放射能にまみれるという訴えは、強烈です。
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by kenpou-dayori | 2013-09-17 07:15 | 今日の話題
2013年 09月 17日

憲法便り#298 昭和20年9月17日「日本の民主化、憲法民主化の日歴」

今日は、昭和20年9月17日付『東京新聞』および『朝日新聞』に基づいています。

昭和20年9月17日(月)

[社説]
『東京新聞』「拾円札の価値」
『朝日新聞』「東條軍閥の罪過」

[日本国内]
農林省外局として開拓総局設置か、農家百万戸定植の計画。
闇市の氾濫、王座は日曜雑品、放出物資の横流しか。

新党結成の構想(下)金光□男氏:行過ぎの監視を、カーブは徐行の心構え。

黒田、本間両中将、米軍憲兵司令部へ出頭。

城倉中将自殺。

[国外の日本軍]
広東の日本軍撤退【同盟】

[進駐軍の動向]
対等感を捨てよ、マ元帥言論統制の具体方針。
長崎の戦災地、米軍側視察終る。
仙台へ一千百名到着。
千三百名盛岡へ。

[外国]
香港の降伏調印式


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by kenpou-dayori | 2013-09-17 07:13 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 09月 16日

憲法便り 号外(16)都教組新宿支部主催の「憲法改悪反対」行動に参加しました

9月12日(金)午後6時から7時まで、地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅で、都教組新宿支部主催で、「憲法改悪反対」のビラまきと署名活動が行われ、私もこの行動に参加しました。当日の行動参加者は、私を含めて7人。
私は都教組に加盟したことはありませんが、この日の午後、東京総合教育センターで教育相談を行っていた、都教組OBの妻と待ち合わせをして、活動に参加した次第です。

久しぶりにビラまきに参加しましたが、退社時間ということでもあり、足早に通り過ぎる人たちに「こんばんは」と声を掛けながらビラを差し出しても、最初のうちはなかなか受け取ってもらえず、苦労しました。
また、「憲法改悪反対」の訴えかけにも、思っていたよりも反応がないことに、驚きと危機感が強まりました。
私も十分間ほどマイクを握りましたが、今回は事前の準備も打ち合わせもなかったので、次に参加する機会があれば、しっかりと準備をして臨みたいと思っています。

当日の写真と、都教組作成のびらを紹介しておきます。

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by kenpou-dayori | 2013-09-16 07:20 | 憲法関係の活動
2013年 09月 16日

憲法便り#297 「原発いらない福島の女たち」から、茂木経産大臣への抗議文!

今日は、9月11日付で書かれた「原発いらない福島の女たち」の抗議文を紹介します。

この抗議文は、9月11日午後六時から経産省正門前で行われた抗議集会でも、実際に経産省に向って読み上げられました。
「原発いらない福島の女たち」の代表のスピーチと抗議文読み上げは、とても迫力がありました。
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by kenpou-dayori | 2013-09-16 07:10 | 今日の話題
2013年 09月 16日

憲法便り#296 昭和20年9月16日「日本の民主化、憲法民主化の日歴」

今日は、昭和20年9月16日付『朝日新聞』に基づいています。

昭和20年9月16日(日)

[社説]
「教育の基調は民意暢達」

[日本国内]
首相宮、米人特派員の質問書に御自から御返事:軍国主義を一掃し、道義高く文化国へ、米支との経済協調を希望。
米綿業代表近く来日、我が繊維業界対策を協議。
マ元帥、占領政策について特別声明:現状概して満足、手ぬるしとは当らず。

終戦後の日銀券増百三十億、今月はやや増勢緩和。
株式市場再開は、一、二週後。

新党結成の構想(中)水谷長三郎氏:社会政策に全力、自主的計画経済を推進。

米軍憲兵司令部へ、橋本(欣)大佐ら五氏出頭。

原子爆弾委員会、学研(学術研究会議)で我が科学陣を網羅。
衰滅した放射能、爆心に四日目に野菜の新芽、永久退去説は覆る。

復員軍人へ再起の道標、職業輔導会の計画:待ってる諸君の腕、耕す五十万町歩。

[国外の日本軍]
フィリピン島での日本兵の暴虐行為、太平洋米軍総司令部発表。

[進駐軍の動向]
連合軍司令部が、帝国ホテル、第一ホテルを直営。

[外国]
外相理事会、イタリア植民地と南チロル帰属問題で意見対立【ストックホルム特電十三日発】


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by kenpou-dayori | 2013-09-16 07:00 | 戦後日本と憲法民主化報道
2013年 09月 15日

憲法便り 号外(15)9・11テントひろば3年目!緊急抗議行動に参加しました!

去る9月11日、経産省前テントひろば3年目の緊急行動が行われましたが、私はテントひろばの行動に初めて参加しました。

当初の予定は、
15時~17時30分 経産省前抗議座り込み集会(福島と原発立地の参加者を中心に)
18時30分~ テント・経産省正門前怒りのアピール、申し入れ
19時30分~ 経産省包囲&ヒューマンチェーン

私は、17時30分に到着し、初めての参加なので、現場がどのようなところなのか、また当日配布されたビラを、抗議集会前にじっくりと読みました。
幸いにして、予定よりも30分早く、18時から正門前で抗議集会が行われ、主催者代表の挨拶に続き、原発立地の鹿児島・川内、愛媛・伊方、福井・大飯、北海道・泊から駆けつけた市民団体の代表、福島からの二人が抗議のスピーチを行いました。
発言者に共通していたのは、安倍首相の大ウソに対する怒り、経産省が原発再稼働を急いでいることへの危険性と抗議でした。
この中でも、特に、福島から参加した男性の、「放射能は目に見えないし、匂いもない。しかし、私たちは毎日放射能を浴びている。それが怖い。福島県民はすべて被爆者です。」という話は、悲痛な叫びでした。

また、高所恐怖症の長谷川弁護士さんが、宣伝カーの上に登らすに、下でマイクを持って、経産省がテントの二人に対して1,100万円の損害賠償を求めている裁判の不当性についての話がありました。

主催者代表の話で判ったことですが、この日、各地から上京した市民団体の代表が持参した要請書を、経産省が受け取らなかったことです。
理由は、「一週間前に申し入れがなかったから」ということで、これは、国民の請願権を無視する妨害行為です。

代表者たちは、「ガードマンか何か判らない人物に、要請書は渡せない」として、9月17日に経産省の然るべき人物に渡すことにしたとの報告がありました。

このような、無能な連中が、東電を指導する立場にあることに、心の底から怒りと空恐ろしさを感じます。

なお、この集会には、橋本美香さんと「制服向上委員会」のリーダーともう一人のメンバーも参加し、「オー・スザンナ」の替え歌「オー・ズサンナ!」、「原発さえなければ」、「アメリカ」の三曲を披露しました。
「オー・ズサンナ!」は、「オー、ずさんな経産省」の歌詞を中心に、強烈な風刺が効いた傑作。
「原発さえなければ」は、曲の終りで「原発さえなければ、昨日と同じでいられた」と、深い悲しみを語りかけるもの。

経産省の無能な役人どもより、彼女等の方が、知性と行動力に溢れています。

当日入手したビラを順次紹介したいと思いますが、取り急ぎ「制服向上委員会」のキャンペーンの予定をお知らせします。
あいにく、明日は、台風が関東を直撃する予想なので心配ですが、出来れば私も応援のため、このキャーンペーンに駆けつけたいと思います。

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by kenpou-dayori | 2013-09-15 07:40 | 今日の話題