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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2017年 09月 01日

憲法便り#2133:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.23: 福井篇』

2017年9月1日(金』(憲法千話)
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憲法便り#2133:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.23: 福井篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【福井新聞】公布記念(十一月四日付三面より)

「多彩 新日本の門出 祝賀日和に街は晴着の氾濫 七十万県民喜びに溢れる」全国民慶祝のうちに大憲章が公布された昨三日は、朝のうちの小雨もやがてからりと晴れ上がり、絶好の祝賀日和であった。この日県庁はじめ県下各公官署、学校では午前九時を期し一斉に記念式典が挙行されたが、威儀を正したモーニング姿と女子華やかな晴れ着姿が各所に散見され、また式典に引き続いて各地では運動大会、音楽会、仮装行列などの新日本の門出を意義づける多彩な行事を繰りひろげ、七十万県民を挙げてこの日を寿ぐ喜びにあふれていた。かくて民主日本の第一歩が大きく踏み出された。

「街に流れる朗色 新日本建設の息吹を乗せて」
「デデン、ドンドン、ペンぺペン…浮き立つような三味線や太鼓の音…嬉しい民主憲法公布記念日の三日、賑やかな琴の音と囃子の響きが、朗色みなぎる薄ぐもりの街々を流れゆく。秋もたけなわ、祖国再建の基礎築くわれわれの理想と決意も高らかに、新憲法は公布された。この日を大いに祝おうと、福井新興飲食業組合東部々会の五十余名が奇想天外な仮装行列、美しい花嫁、花婿を先頭に三味、太鼓、笛吹く人を乗せた山車が続き、そのあとに天狗、山伏、坊主、貫一、お宮等々が続く。溢れる喜びに沸きに沸く多くの人々に囲まれたこの仮装行列は、明朗健全な平和日本建設の息吹を乗せて、街から街へと練り歩いた。

[敦賀]
新憲法公布記念敦賀市復興祭は、市と商工会議所の共催のもとに、三日の明治節から各種行事の幕が切って落とされたが、第一日の三日は、午前十時から市公会堂はじめ各学校では記念式を挙行、午後一時からは復興祭の先頭を切って公会堂で演芸大会、一方敦商コートで庭球大会、西校では生花大会を開催したほか、市内各商店では一斉大売出しを行った。
[丹生郡]
民主自由の新憲法が公布された三日、丹生郡では丹生地方事務所をはじめ郡下国民学校で午前八時、一斉に記念式典を挙行、終了後直ちに県立丹生高女をはじめ各国民学校校庭で祝賀体育大会を挙行した。
[松岡町]
松岡町では新憲法公布の祝賀記念として三日午前八時から全町挙げて運動会を挙行、さらに四日午前九時から青年団を中心として警防団、婦人会などの演芸会を開催する。
[武生町]
「武生の駅伝競走」武生町主催の新憲法公布記念駅伝競走は、三日午前九時に町公会堂前をスタート。各町内から選抜された三十六人の選手が、全コース七キロを競った。
▲「武生は人の波」
三日の国鉄武生駅の旅行者人数は一万五千人、福井鉄道二万人その他、附近部落から押し寄せた人々で、この日の武生町は沸き返るような賑わいを見せた。

以上は四日に報じられた各地の表情であるが、十一月三日二面では「大憲章を壽ぐ喜び」「奉祝絵巻一色に 県民の多彩な行事」の見出しの下に次の各地の行事予定詳細が報じられている。
[福井市]二日春山国民学校校庭で開催された教員組合主催の市内国民学校連合体育大会を皮切りに、三日は午前九時から市役所で明治節式典を兼ねた公布記念式典を、また福井商業校庭では午前八時から市連合青年団主催の陸上競技大会、さらに新興飲食店組合では組合員総出で仮装花嫁行列を行い、市内を練り歩くなどがある。続いて八、九両日には春山校で市主催の市内学童音楽大会を、九、十両日には順化国民学校で同じく市主催の市内中等、青年、国民学校生徒、児童の出品になる作品展を催すなど、多彩な行事がある。なおこの他、三日を中心に一日から七日まで街の清掃強化運動が、これも市を主体として大々的に展開されている。

[坂井郡]
坂井地方事務所では、三日午前九時から松田所長ほか全員参列、厳粛なる記念式を挙行。終って松田所長から新憲法の公布につき所信を述べ、新日本再建に邁進するよう全庁員を激励するが、郡下の行事を拾ってみると次の通り。
▲三国町で同日午前八時から南国民学校校庭で、町民更生体育競技大会を開催。
▲芦原町では同日午前九時から同町国民学校校庭で祝賀式を挙行した後、児童の相撲大会を皮切りに、官公署をはじめ旅館業組合芸妓さん達も飛び出して一般町民の体育大会を開くが、賞品には名物のおさつなどが用意されている。
▲金津町では同日午前十時から同町国民学校校庭で大人子供も挙っての連合運動会を開くが、既報の珍趣向親子競争が興趣を呼んでいる。
▲県農学会坂井支部ではこの日を記念して、職員全部が丸岡町から大内峠を越えて山中に出るハイキングを催す。
▲川西各村で、午前八時を期し一斉に各国民学校に村民が集まり祝賀式典を挙げたのち、村ごとに各学校で男女青年を中心とする体育大会を催す。また木郷(?)村では四日午前九時から木郷(?)校に復員者七十六名を招き慰労会を行う。
▲丸岡町では町内各戸に国旗を掲げ、平賀国民学校全児童は午前十時から町内を行進。午後一時から同校庭で町内単位の少年軟式野球大会を開く。一方、待望の城東運動場の修理も大半終ったので、丸岡地区軟式野球連盟主催の野球試合を午前十時からグランド開きを兼ねて盛大に行う。
▲県立坂井農学校では、三日午前八時から在学生の絵画と書道の展覧会を公開、これと併行して同窓生による時局弁論大会を同校講堂で開催。
[大野郡]
▲大野町では三日は□栖神社祭礼の中日にあたり、全町を慶祝とスポーツの秋で塗りつぶす。大中校での学年対抗野球大会ほか。
▲勝山町では全町挙げて新装成った盛器(?)男子校の同町総合運動場で体育祭、町内総合運動会を開催する。
▲なお、同町野球連盟では野球大会を挙行、この佳き日を祝福するが、この野球試合は、プレイヤー全員が赤と紫の陣羽織を着る珍姿で試合を行い、審判はこれまた相撲の行司のカミシモを着て、天下泰平の扇子を右手にという新野球である。
[丹生郡]
二町十九ヶ村では、午前九時各国民学校で一斉に厳粛な記念式典を挙行して大憲章に満腔の祝意を表すのと共に、この日を期して新憲法精神の徹底運動を展開する。
▲朝日町=この日を祝賀する朝日町では、朝日野球クラブ主催の祝賀軟式野球試合が、同町国民学校校庭で開催され、トーナメント戦が行われる。
▲天津村ほか十余の国民学校では新憲法公布祝賀記念式典終了後、全村民合同の多彩な体育大会を挙行。
[敦賀市]
敦賀市の祝賀復興祭行事は、三日から三日間にわたり市と商工会議所共催で豪華絵巻を繰り広げる。
▲記念式典を三日午前十時から市公会堂で、演芸大会が三、四日午後一時から市公会堂、テニス大会は三日午前九時から敦賀商業校コートで、生花大会を三、四、五日午後一時から西校、町内催し物は四、五日午後一時からで集合場所は市役所前、野球大会が四、五日敦商グランド、相撲大会は四日気比□宮境内、駅伝競走が五日午後一時気比□宮出発で九キロを競う、また市内商店が大売出しを三、四、五日に一斉に行う。
[南条郡]
武生町における憲法記念行事は次の如く展開される、
▲町内会選抜六組の仮装行列=午後三時学校出発、町内一巡、
▲駅伝競走=午前九時公会堂前出発、町内六ヶ所駅伝、
▲俳句大会=午後一時から東学校、
▲学童写生大会=午前八時から西学校、
▲郷土舞踊大会=午後七時から東学校、
▲花火打ち揚げ=午前七時から終日、
▲王子保警防の演芸=午前九時から王子保校校庭、
▲王子保各種団体連合体育会=午後一時から王子保校校庭。
[三方郡]
三日午前九時から八村国民学校校庭で各種団体部落対抗を盛り込んだ祝賀運動会を開催する。当日は小浜線開通三十周年記念日でもあるので、三方駅では記念の夕を催す。
[遠敷郡]
小浜町では三日午前九時から浜中講堂に町議、町村長、一般有志ら多数参列し、感銘深き記念式を挙行、式後同校グランドで町内六連合会対抗軟式野球大会を開催。一方第三連合会は小浜靑校(?)校庭で総合運動会を開催するなど町を挙げてこの佳き日を祝福する。なお町では記念事業として総合運動場設立も企画している。
[今立郡]
粟田部青年団は憲法公布の三日午後六時から花□校で討論会を開き、粟田部町の更生策如何と題して検討する。
[大飯郡]
高浜町は三日午前九時から同町国民学校校庭で全町民参加して、町長司会のもとに意義深い記念式を挙げてのち連合運動会に移り、午後四時まで老いも若きもうちつれて明朗スポーツ絵巻を展開する。一方各区毎に仮装行列の一隊が奇想天外な装いを凝らして町内を練り歩き、一等から十等まで一般投票で入選、町からご褒美が出る。そのほか、運動会では各区対抗百メートルリレーが呼び物となり、町一丸菊の佳節を寿ぐことになっている。」

【 再録 】
ブログ『憲法便り』を開設した直後、2013年5月16日に掲載した、
憲法便り#11 憲法公布記念シリーズ(第5回)「当時の福井県では」

「積極果敢な祝賀広告」

 『福井新聞』も国立国会図書館は所蔵していませんでしたので、福井県立図書館まで調査に行きました。
富山県立図書館の調査を終えて、奈良に向かう途中での慌ただしい調査でした。県立図書館のマイクロリーダーの調子が悪く、一時間ほど時間を無駄にしましたが、幸いにして併設されている福井県立文書館(?)で『福井新聞』をマイクロフィルムからコピーした綴じ込みがありましたので、かなり仕事がはかどりました。
 福井も初めての訪問で、福井駅の駅員さんに訊けばバス乗り場は簡単にわかると思ったのですが、誰も知りません。ようやく30分に1本の巡回バスがあることがわかったのですが、停留所の場所が分からず、結局は大雨の降る中をタクシー乗り場まで戻るという苦労がありました。
 県立図書館は以前は駅の近くにあったそうですが、現在は30分もかかる畑の真ん中にありました。でも、行った甲斐がありました。
 東京にいると、福井県は、現在は原発問題だけで注目を集めているだけのようですが、憲法公布当時は、次のように、とても活発な運動が行われていました。

『福井新聞』11月4日二面:
「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」、同 三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 以下に、福井県の皆さんへの応援の意味を込めて、この3点を紹介します。
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(画像の典拠は、福井県立図書館所蔵マイクロ資料および福井県立文書館の複写版より)

*次回は、岐阜篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147


by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:33 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2132:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.22: 石川篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2132:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.22: 石川篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【北国毎日新聞】公布記念(十一月四日付二面より)
「新日本 寿ぐ旗の波」菊花薫る三日、再建日本の指針として全世界注視の日本国憲法が公布された。ゆがめられた旧殻を脱して、主権在民と戦争放棄の二大原則を明示した歴史的憲法公布のこの日、非戦災地の石川県九十万県民は、新たなる門出の喜びを表した国旗を戸毎に掲げ、平和と民主を謳歌。官公署、学校、諸会社、町内会、部落会ではそれぞれ慶祝式典ののち記念植樹を行い、各町村では弁論大会、体育大会を挙行。金沢市では、紅白染め抜きの幔幕に彩られた街に、花電車や花バスが走り、着飾った人波をわけて仮装行列、山車、お神輿、獅子舞など祝賀行事のかずかずが繰りひろげられ、全県下、街も邑も自由来るの歓喜にひたった。

「新日本壽(ことほ)ぐ旗の波 囃し巡る平和の街 人波を縫って獅子舞、お神輿」
昭和21年11月4日付『北国毎日新聞』二面
この紙面は、『心踊る平和憲法誕生の時代』の表紙に借用しました。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号Z81-41)

[金沢]
「自由の鐘は高鳴れり」と旧市域の十八国民学校児童五千名が、午前十時兼六園に集り、歌声高らかに市中を行進したが、シンガポール陥落以来、実に五年ぶりの旗行列とあって、香林坊を中心に沿道は市民で埋められた。市中には久しぶりの花電車、花バスもお目見え、海外引揚者の楽園・野田平和町では即製みこしを担いで引揚者の心意気を示せば、浅野町校下青年団は白亜の国会議事堂みこしと奇抜な仮装行列、また福久町は伝統の獅子舞を繰り出して、笛太鼓で折から出盛った数万の人波の中を囃しまわる。この雑沓の中を、丁度結婚シーズンだけに、めでたい花嫁自動車が走るなど、至る所になごやかな風景を現出した。
▲一方、市主催の合同祝賀式は午前十時から市公会堂で開かれたが、僅か三百人の出席。
▲校下で開かれた町内合同体育大会や、本社主催の店飾競技会、映画、自由市場など、この日の金沢市は日暮れまでに十万人の人出を見た。
[小松]
九時から各中学校、国民学校をはじめ官公署で記念式を行い、市では九時半から商工会館で祝賀式と自治功労者表彰を行った。連合靑年団主催の優勝弁論大会では、新憲法の意義と将来の日本国民の在り方などこの日に論題で論じられた。
▲国民学校校下では社会体育大会が開かれ、小松実業団の野球庭球協会の庭球大会が催されるなど多彩な行事が繰りひろげられ、寺院は報恩講を開いてゆっくりこの一日を法悦にひたる善男善女で賑わった。
[七尾]
七尾では市役所をはじめ官公署、学校、会社、工場、職場でそれぞれに記念式をあげた。愛宕山でひらかれた恒例の明治記念相撲が圧倒的人気を呼んだ。
▲この日の人出を見越して臨時増発列車をはじめ灘浦、能登島からの臨時便船やバスなどはどれも超満員の盛況で、駅や埠頭からはきだされた人は五万を下らぬものとみられ、人々の顔は普通のお祭りには到底見られぬ国民的な歓喜が溢れていた。
[鹿島郡]鹿島郡連合靑年団主催の農作物品評会は、三日郡公会堂で開かれ、入賞者が次の通り発表された。
優良 御祖青年団(甘藷) 中ノ島団(柿)
高階団(白菜) 余喜団(農林一号=米)
[寄付]
「不幸な人に差し上げて下さい。新憲法を祝って 一平和国民」と、三日匿名氏が百二十円を本社に届けて来た。本社では、ただちにこれを民生協会に委託した。
[金沢市文化賞制定]
十一月三日 北国毎日新聞社

【施行記念】 
五月三日「新憲法まつり」(兼六公園)と「祝賀人民大会・大行進」

*次回は、福井篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
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―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:28 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2131:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.21:富山編』(第四回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2131:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.21:富山編』(第四回)

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。


【 再録 】
2013年5月24日付
憲法便り#18 憲法公布記念シリーズ(第9回)「当時の富山県では」『北日本新聞』編 その3


今日は、『北日本新聞』昭和21年11月3日付四面と11月4日付二面の紹介です。

ひとつ目は、昭和21年11月3日付四面の上半分。
「老政客五人男の感慨」と題して、写真入りで5人の次の発言を紹介している。

「遠く多難な航路」元代議士 荒井建三翁
「これこそ人間の憲法」山川亨翁
「権利八分 義務十二分」日給十銭からたたきあげた高島義一翁
「生かすも殺すも人間ぢや……と」往年の闘士 菅原滋治翁
「慶賀より反省を 有頂天は禁物」片口安太郎翁

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ふたつ目は、11月3日付四面の下半分。
企業10社と6農業会の祝賀広告は、
「新日本再建 民主憲法公布 平和文化建設へ」とあります。

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三つ目は、11月4日付二面の上半分。
「くにのあゆみの 第一日」「永劫に記念して 県下は祝賀の一色」の記事に付されている写真「街のニコニコ風景」の説明は次の通りです。
1.お祝いのお菓子特配にニコニコ(富山市呉羽国民学校にて)
2.新湊町の慶祝山車……中町の曳山
3.可愛い祝賀おどり『京の四季』 二日夜県会議場での舞踊と音楽の会
4.高岡市中を練り歩く仮装行列
5.大和高岡店前で舞い狂う獅子

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四つ目は、11月4日付二面の下半分。

「富山東二業組合」の45店が連名で出した祝賀広告の言葉は、次の通り。
平和の新しき首途を祝す 民主憲法公布」

二業とは、『広辞苑』によれば、「芸者屋と料理飲食店の営業」です。
芸者さんを呼んだ酒席で、「今日からは、男女同権」などという会話が交わされたかどうか?


なお、二面の上下にまたがった部分に、北日本新聞社が主催する「新憲法公布記念」行事が伝えられている。
1.第一回 富山市学童野球大会 五日~七日 不二越グランド
2.秋の芸術祭(九日 高岡 歌舞伎座、十日 富山 富山座
3.県下 柔道選手権大会 十一日 富山座

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:18 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2130:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.20:富山編』(第三回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)

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憲法便り#2130:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.20:富山編』(第三回)

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

【 再録 】
2015年3月23日付
憲法便り#18 憲法公布記念シリーズ(第9回)「当時の富山県では」『北日本新聞』編 その2


今回は、『北日本新聞』昭和21年11月3日付二面と三面の紹介です。

ひとつ目は、昭和21年11月3日付二面の上半分。
「新憲法の意義と国民の心構え」と題しする記事に、憲法担当大臣金森徳次郎、衆議院憲法改正案委員会委員長芦田均、憲政の最長老尾崎行雄の談話が掲載されています。
その右側には、「黎明日本の歓び」と題する写真があります。

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ふたつ目は、11月3日付二面の下半分に掲載されている祝賀広告です。
「国家の繁栄と国民の福祉へ 民主 新憲法公布 一路永遠の自由と平和へ」とあります。 

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三つ目は、11月3日付三面の上半分。
「くり展ぐ奉祝絵巻」という記事とならんで、「“街の祝賀”風景」と題する四点の写真が掲載されています。その説明は、
1.大和劇場のチケット売り場
2.明治屋喫茶店
3.ヨイコたちに配給される祝賀のお菓子(富山市五福、製菓組合にて)
4.大居商事のショーウインドウ

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四つ目は、11月3日付三面の下半分。
「祝 新憲法公布 民主国日本建設」の祝賀広告は、「日本の再建はあなたの貯蓄で!」という富山銀行協会の言葉で始まっている。
その下に、「自由の輝き燦たり 新憲法公布」と題した、企業五社の広告があります。

また、上の中央にある「新憲法を祝う 今日の催し」欄には、次のことが報じられている。
記念県民大会、
高岡市民体育祭、
高岡競馬大会、
論文募集 題『大高岡論』
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次回は、富山編(第四回)

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:02 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2129:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.19:富山編』(第二回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)

憲法便り#2129:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.19:富山編』(第二回)

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

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2013年5月3日にブログを開設した直後に、富山県に関して、下記の3件の記事を掲載しています。
内容的に重複している部分もありますが、違ったニュースもありますので、今回のシリーズの企画に収録します。

それぞれに、『憲法便り』の新たな番号を与え、三回にわたって掲載します。

憲法便り#17 憲法公布記念シリーズ(第8回)「当時の富山県では」『北日本新聞』編 その1
[ 2013-05-22 07:00 ]
憲法便り#18 憲法公布記念シリーズ(第9回)「当時の富山県では」『北日本新聞』編 その2
[ 2013-05-23 07:00 ]
憲法便り#19 憲法公布記念シリーズ(第10回)「当時の富山県では」 『北日本新聞』編 その3
[ 2013-05-24 07:00 ]

【 再録 】
憲法便り#17 憲法公布記念シリーズ(第8回)「当時の富山県では」『北日本新聞』編 その1
[ 2013-05-22 07:00 ]

「お祝の人文字も」

富山県では『北日本新聞』と『富山新聞』(昭和21年3月11日創刊)の二紙がありますが、『北日本新聞』の紙面は、『富山新聞』との比較のみならず、全国各紙の報道と比較しても、当時の世相を最もよく、広範に伝えています。
したがいまして、『北日本新聞』に基き、今日から3回にわたって富山県を特集します。

今回は、昭和21年11月3日付一面を、上下ふたつに分けて紹介します。

はじめは、昭和21年11月3日付一面の上半分です。
最上段の右から左に『祝 シンケンポウ』とありますが、これは次のように紹介されています。「よき日を祝う人文字」「新憲法公布―富山市安野屋校ではこの佳き日を祝い、全校のヨイ子たちの感激を人文字でと、先生もヨイ子も共々に『祝、シンケンポウ』の文字を鮮やかにえがきだした。」
一面トップの記事は「新憲法けふ公布 国家再建へ世紀の祝典」、左側の論説は「新憲法公布を祝ふ」です。

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ふたつ目は、11月3日付一面の下半分です。
下段に「築□□ 民主国日本 新憲法公布」の祝賀広告があり、そこには、次の言葉が書かれています。

戦争の放棄を宣言して世界平和と民主化への大道を定めた新日本憲法は今日公布された。
然して、今回の新憲法は、悲惨なる敗戦に伴う祖国再建の基本構想をあますところなく定め、国家と国民の向かうべき大道を明かにした、正に画期的な法典である。
今や我れら国民のすべては、諸国民との協和と自由の恵澤とを確保し、再び戦争の惨禍を繰返さないと固く決意し、此の憲法を自らのものとし、廃墟と窮乏の中から起ち上がって、新しい民主主義国家を建設すべき責務を銘感せねばならない。

この格調高い文章に続いて、次の人々の名前が掲載されています。
富山県知事、
富山市役所 市長、
高岡市長、
富山県会議員(議長、副議長、議員25名)。

その左上に、北陸配電株式会社の「祝新憲法公布」と書いた祝賀広告には、次の言葉があります。
「パッと明るく楽しく 平和日本の大道へ‼」

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『北日本新聞』と『富山新聞』も、3.11大震災直後の時点では国立国会図書館が所蔵していなかったため、富山県立図書館で調査した資料です。

開館と同時に入館し、マイクロリーダーの席を確保するために、自宅を六時前に出発して富山駅着。そして、富山駅からはタクシーで千数百円の距離にある、小高い山の中にある富山県立図書館へ。

この図書館で一番困ったことは、マイクロフィルムがネガフィルムのため、黒い画面にある白い文字を読まなければならなかったことです。かなり苦労した上に、コピー代は、公立図書館としては最も高い一枚50円でした。でも、コピー代を支払った時には、一万円でお釣りが少しあった程度でしたが、苦労が実ったという充実感がありました。

この富山訪問は、私にとっては2回目のことでした。
初めての訪問は、2006年9月2日(私の64歳の誕生日)に開催された「富山医療生協 2006年度通信教育会開講式記念講演」に招かれた時。この日程は、9月1日から3日まで開催される「風の盆」と重なっているため、富山市内のホテルは満杯で、高岡市内のビジネスホテルをとっていただきました。その結果、思いがけない勉強をすることになりました。

富山市は、戦争中に米軍機の激しい爆撃により壊滅的な打撃を受けましたが、高岡市は爆撃を受けなかったため、古い街並みと、昔からのたたずまいが残っていたのです。
私が講演に招かれたところでは、「非戦災地」というのは少ないので、高岡の町並みは印象的でした。

講演会は勿論成功しましたが、この講演のきっかけを作って下さったのは、映画監督本木克英さんのお母さんでした。彼女は、富山県母親大会や、富山医療生協で活発な活動をなさっており、拙著『検証・憲法第九条の誕生』を注文して下さったことがきっかけで知り合いました。

本木克英監督のことは、丹波哲郎が天狗堂という富山の製薬会社の会長を演じた『釣りバカ日誌』で知りましたが、彼は、山田洋次監督流の浜ちゃんの「裸踊り」を拒否して、自分なりの作品を作り上げた、信念の方です。
映画『おかえり、はやぶさ』で、日本中の感動を呼んだことは、納得がいく結果です。」

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147




by kenpou-dayori | 2017-09-01 20:54 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2128 : シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.18 : 富山篇』(第一回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)
(一覧リストに戻る)

憲法便り#2128 : シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.18 : 富山篇』(第一回)

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【富山県】
富山県内の諸行事に関しては、『北日本新聞』及び『富山新聞』の両紙の記事で紹介する。

【北日本新聞】公布記念(十一月四日付二面より)

「くにのあゆみの第一日」“くにのあゆみ”に新しく第一頁日本国憲法公布のこの朝、前夜来の雨模様のため大地はしっとりと濡れて開け始めたが、朝のラジオ・ニュースをアナウンスする放送員の声は、ひと際晴々と新生日本の発足を謳っていた。この日はまた明治節の佳き日でもあり、県庁では午前十時から記念式が挙行されたのをはじめ市町村、学校での記念式、記念講演や各種団体の音楽会、獅子舞、運動会、マラソン競争など思い思いの多彩な催し物が繰りひろげられて、全県は祝賀一色に塗りつぶされ、一般家庭でも新しい家族制度の第一歩を印し、特配の酒と煙草、学童と幼稚園児らには甘い甘いお菓子の特配もあって、一家団欒、和やかなうちに暮れて行った。
「永劫に記念して 県下は祝賀の一色」人類永遠の平和確立の先駆として、日本国憲法は十一月三日菊の佳節を卜(ぼく)して公布されたが、この歴史的な日を迎えた本県ではこの慶びを永劫に記念するため、各官署、学校、銀行、会社、各種団体でもそれぞれ明治節の遥拝式と新憲法公布の記念式を行い、輝く自由の感激にひたり、再建日本の決意を新たにし、この佳き日を祝い新憲法を謳う各種様々の余興で全県下は祝典一色に塗りつぶされた。

[富山市]
▲この日県庁では午前十時五十分から正庁で全庁員が参列、まず明治節の遥拝式を挙行、一旦式を閉じ、引きつづき県議場で石丸知事以下各部課長、全県会議員、各学校長代表、各種団体代表等百六十名参列のうえ、新憲法公布記念式を挙行。式典の後、清水富山高等学校長の新憲法に関する講演があり、終って第一食堂で佳き日を寿ぎ乾杯して新憲法の喜びを共にした。
▲また、富山市では三日午後一時から総曲輪西別院で、新しく選任された四三五名の町会長全員が出席して石坂市長司会のもと町内会長大会を開いた。祝辞のあと清水富山高等学校長の「新憲法と国民の協力」と題する講演を聞き、各町内会長の意見発表などがあり同四時すぎ散会した。
▲なお、本社主催の新憲法公布記念県民大会は、三日午後一時から県庁南玄関で開く予定であったが、折柄の降雨のため中止した。
[高岡市]「おじいさんも体育祭に 高岡古城公園の朗らか風景」高岡市の新憲法公布慶祝記念式典は古城公園広場で全市町内会、各官公署、及び会社、工場代表、国民学校並びに幼稚園生徒等が集まり、定刻午前九時堀市長及び島田市会議長の新憲法祝賀の辞が述べられ、終って引続き慶祝市民体育祭に移った。
[写真説明・街のニコニコ風景]
①お祝いのお菓子特配にニコニコ(富山市呉羽国民学校にて)
②新湊町の山車…中町の曳き山 
③可愛い祝賀おどり『京の四季』二日夜県会議場での舞踊と音楽の会
④高岡市中を練り歩く仮装行列 ⑤大和高岡店前で舞う獅子。
▲「よき日に“オギャー”「憲」の字が引張り凧」男児では「義憲」、女児では「憲子」。
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[北日本新聞社主催の新憲法公布記念行事]
▲富山市・北日本新聞社共催「富山市学童野球大会」参加十八校(五日‐七日、不二越グランド)
▲県立富山高女同窓会・北日本新聞社共催「秋の芸術祭」(九日昼一時、夜六時 高岡歌舞伎座、十日 同上 富山 富山座)弦楽四重奏団 近衛秀麿氏、日本舞踊 花柳壽美女史、洋舞バレー団 石井小波女史。
▲富山柔道振興会・北日本新聞社共催「県下柔道選手権大会」(十一日午後一時、富山座)。
[人文字]
(十一月三日付一面より)富山市安野屋校の先生と生徒による「祝シンケンポウ」の人文字(上空から撮影した写真)。
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【富山新聞】公布記念(十一月四日付二面より)

「お獅子も舞うて 街に村にお祝い絵巻」新民主日本の第一歩を踏み出す新憲法公布の三日は、しとしと降りだした雨も間もなく晴れ上がり、喜びにひたる県民の祝賀催しは、県下各方面で挙行されたが、以下は街にひろう祝賀風景……

[高岡]
▲この日、高岡市では二上百姓町など十余の獅子舞、若い衆の笛太鼓や仮装行列など、終日街を練り廻ったほか、野球、競馬、市民体育祭などの催し物に人気が集中、高岡駅の乗降客は六万人を数え、一般乗客は平日の五割程度の増加で、とくに支線関係が混雑し、バスも近郊からの人出で満員、市内四映画館は午前十時半から五回の上映だったが、観覧者は平日の二割程度の増加だった。
▲定塚町の中村はんこ店では祝賀の記念スタンプを店頭に出し、道行く人々の手帳に記念の捺印が押されて行った。末広町ヴィーナスでは高岡軽音楽団の協力で大衆の演奏会を開き、大和百貨店前に射水郡塚原青年団員の海外同胞援護資金募集運動も、傷手から立ち上る日本の逞しい姿として、道行く人の目に触れた。
▲各町内会応援団の打ち振る旗、とどろく太鼓の音、高岡市主催の新憲法公布慶祝の市民体育祭が午前十時から古城公園本丸広場で開催。老幼男女ら全市から集まった家族、青年団、児童らを幼年組、青年組、壮年組、中年組と四組に分け、幼年組の仲良し競争、男女青年の男女同権混合リレー、各組の市民皆投票競争など全員一体の盛り沢山な競技が次から次と行われ、午後四時ごろ終了した。
▲「留置者もお祝い」藤井高岡署長は、三日新憲法の祝典に際し、同署の留置人四名に魚と果物を贈って慰めた。
[記念の特売]
大和高岡店「憲法公布記念 全店特別大奉仕:屋上にて高岡軽音楽団演奏会」(十一月五日―七日)

[富山]
「新生へ町内会長の大会」富山市町内会長大会はこの日午後一時から同市西別院で開催。石坂市長の開会挨拶、石丸知事(代理)尾山市会議長の祝辞があり、続いて清水富山高等学校長の「新憲法について」と題する講演があり、さらに各校下連合町内会長から「町内会長としての市への希望」「今後の町内会長の覚悟」などの意見発表があった。
▲「各所で多彩に」一方市内各国民学校、工場では祝賀式ののち講演会、演芸会、体育大会などを行って意義ある日を祝福、また市内の自由市場をはじめ商店街は平常の人通りの約三倍も出て大賑いであった。
[記念の特売]
「祝新憲法公布記念特売 新生の商店街 金なべマーケット全店一割引き」(十一月四日、五日、場所 金なべ料亭跡 総曲輪商店街)
[優良乳幼児顕彰会]
「参加の子に全部お土産」乳幼児の保育の徹底を期すため、本社、県共催、県下保健所後援の新憲法公布記念「優良乳幼児選彰会」はいよいよ七日、魚津、新湊両保健所を皮切りに、各保健所ごとに第一次予選に入るが、これに先立ち二日高岡市羽衣県立婦人病院で、大会審査長福田県衛生課長はじめ各保健所長らが出席し、審査方法、申し込み締切日その他を打ち合わせた。なお、本大会に参加する乳幼児に対しては、参加記念としてもれなく甘味品を贈る。
[写真説明]「明るい顔・顔」写真は上から高岡市内を練り歩く獅子舞、中右は繰り出した新湊の曳山、左は奉祝菓子を配給(志賀野幼稚園)、下右は高岡市民奉祝大会、左は孫に手をとられながら奉祝スタンプを捺すお婆さん。
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(画像の典拠は、富山県立図書館所蔵マイクロ資料

*次回は、富山篇(第二回)。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 20:36 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2127: シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.17: 新潟篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2127:シリーズ 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.17: 新潟篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【新潟日報】公布記念(十一月三日付二面より)

「繰展げる記念行事」一年有余にわたって進められた日本民主化の諸施策はここに凝集、新憲法はいよいよ今三日公布される。菊花薫るこの日こそ新生日本国民が新建設へ再発足する契機の日である。豊かな稔りも収穫され、二百万県民はあげて心から祝福する。

[新潟]
県都新潟市における県市共催の記念式と祝賀会を始め、町に村に記念の行事が繰り展げられる。即ち官公署、学校、会社、工場、町内会、部落会、各種団体は記念式典のほか各種表彰式、記念の講演会、体育大会、音楽会などを開催。また、久しぶりに軒毎に国旗も掲揚されようし、花火の打ち上げや旗行列など、敗戦以来初めての絢爛たる祝賀行事が行われる。
△なお本社では、「文化祭新潟美術展」を始め、「音楽と舞踊の会」、「新潟市内選抜野球大会」、「国際事情講演会」、「県相撲大会」、「県職域対抗陸上競技大会」、公会堂記念式典終了後の東大教授横田喜三郎氏記念講演など盛り沢山の記念行事を行って民主日本の新発足を慶祝する。
△「本社主催美術展 踡欄文化の華開く けふから大和百貨店に開催」本社主催第二回文化祭美術展は、いよいよ今日から十日まで新潟市大和百貨店四階及び六階の二会場で幕を開ける。あたかも新憲法公布の歴史的記念日を初日として美術の秋におくられるこの豪華な催しは、各方面の関心を集めている。審査評にも見られたように、入選作品はいわゆる地方美術展の水準を遥かに抜き、中央に出しても引けを取らない佳作揃いとは審査員の一致した意見で、前日の昨二日も審査員総出で作品の配列の手伝いをするなど熱の入れ方は大変なもの。中央からの賛助出品作品も二日初めて包装を解いたが、地方美術展には出品した事のない山口蓬莱春画伯の作品をはじめ、約三十点という豪華な賛助出品を誇っている。
[柏崎]
柏崎市の憲法公布記念式は午前十時から柏崎女子商業講堂で挙行、永年勤続者の表彰式等も行う。なお各学校、諸団体は記念音楽会や運動会を行い、柏崎市連合女子青年団の結成式も柏崎国民学校西運動場で行う。

(十一月四日付三面より)
「新潟の賑わい」
▲新憲法公布の三日、県都新潟市では朝から祝賀花火が打揚げられ、全市は久し振りに戸毎に日の丸の旗が微風にはためいた。喜びに溢れた街にはモーニング、紋付姿も見られ、人々の歩みも軽く午後からの細雨もものかは、夥しい人出。商店街はウインドウに奉祝衣裳や小旗が飾られ、さながら歓喜一色である。
▲民主日本の門出ともいうべきこの日、次代を背負って立つ可愛い幼児の記念式を西大畑二葉幼稚園でみると、紅白のお菓子を貰って嬉しい園児たちは「オメデトウゴザイマス」と口々に可愛い挨拶をするなど、童心の世界には又違った佳き日の喜びが溢れ、微笑ましい情景を見せていた。
▲公会堂、市立高女講堂、白山、医大グランド等、市の主なる集会場では音楽舞踊の会、運動会など多彩な行事が繰りひろげられ、何処もかしこも慶祝一色。ジープで通る進駐軍の兵隊さんも、物珍しそうに振り袖姿の少女たちの集いを見て車を止め、新生日本少国民の幸を祝ってくれた。また夜は、絢爛たる花火が打揚げられるなど、新日本成長第一歩の佳き日はこうして多彩な行事と雑踏で暮れた。」

昭和21年11月4日付『新潟日報』一面
社説は、『新憲法と国民の自覚』。
下段に、出版社合同での『祝 民主憲法発布』の祝賀広告。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YB-28)

*次回は、富山篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 20:23 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2126:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.16: 長野篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2126:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.16 : 長野篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【信濃毎日新聞】公布記念(十一月四日付四面より)

「『新生日本』を祝賀 各地で賑やかな催し」

[長野]
憲法祝典の三日は、六市をはじめ全県的に記念式と行事を行った。県庁では物部知事以下全職員一千名が参列して午前九時より祝賀式を挙げ、十一時から貴族院中継の憲法公布記念式典の放送を聞いた。長野市でも市役所をはじめ各専門、中等、国民学校ごとに記念式や運動会を開いて、それぞれ新日本の船出を祝った。
(写真「新憲法公布に湧く 長野市立中学の記念運動会」)。

[上田市]
上田市は午前九時から市役所で記念式、学校、工場は記念運動会を催した。
[篠ノ井町]
篠ノ井町では全町民が通明国民学校に参集し式典を挙げ同校及び高女では記念体育大会を開催した。
[松本]
松本市は午前九時市役所で祝賀式を挙行、各学校は記念運動会を催し、意義深い一日を祝った。
なお、松本市連合青年団では、信濃毎日新聞社松本支社後援の下に、五日午後六時より市公会堂で、新憲法公布記念雄弁大会を開催する。出演者は八分団より選抜の男女各二名の計十六名で、個人賞のほか団体賞を競う八分団の熱弁を闘わすはず。一般市民の来聴も歓迎する。
[岡谷市]
岡谷市は市役所前と駅前にアーチつくり、午前十時から記念式、午後は靑年団の諏訪名物「長持ち行列」と旗行列が市中を練り廻り、祝賀気分に包まれた。
[飯田]
飯田市は午前九時半から市役所会議室に市議、区長、各種団体長、民生協議会長らが参集して記念祝賀式を挙げ、各村でも同様の式を挙げた。学校方面は飯田中学の記念運動会をはじめ、今宮公園など町内総出の運動会で賑わった。
[伊那]
伊那警察署では同署の留置人十人に対し昼食で赤飯を給食した。今年の春以来署員三十一名が水田二反三畝の耕作に努力し、その水田からとれたものを給食したもの。
[諏訪]
諏訪町村長会では、三日永年勤続吏員の表彰式を行った。書記時代を通算二十四年の中洲村長伊東一氏ほか六十四名で、女子の最古参は七年勤続の中洲村役場古河ミヤ子さん。

(十一月三日付二面より)
「新憲法を寿ぐ 佳節に賑わう 善光寺菊花展」今年の豊作で待望の二合五勺も実現され、また画期的新改正憲法が制定発布せられた菊薫る明治の佳節、白菊の大輪も紅瀧の県崖も、ふと歩み寄った人々は、何か今迄忘れていた美術品をハッと想い出したかの如く、じっと瞳をこらす。参詣者の顔は明るく輝く。」

昭和21年11月4日付『信濃毎日新聞』一面
「民主日本茲(ここ)に誕生 希望溢れる記念式典」の見出し。
下段に、出版社合同での「祝 民主憲法発布」の祝賀広告。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号Z81-46)

*次回は、新潟篇。

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 20:17 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2125: シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.15: 山梨篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
ブログを開設した直後の記事、2013年5月13日付『憲法便り#15』 憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」を加筆しました。

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憲法便り#2125:シリーズ 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.15: 山梨篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【山梨県】
山梨県内の記念行事に関しては、当時発行されていた二紙『山梨日日新聞』、『山梨時事新聞』の報じ方にかなりの違いがあるので、両紙の記事を紹介する。

【山梨日日新聞】公布記念(十一月四日付四面より)
「巷に笑顔の氾濫 新生吉日にあやかる「高砂ヤー」 獄舎にも歓声 祝賀一色の県下」清々しい秋空に早朝から打ち上がる煙火の爆音。菊の佳節に重なる喜びの新憲法公布の日、駅頭に飾られた緑のアーチから吐き出される人波を受けて、甲府の町は相好を崩した格好。△県庁屋上には赤い幔幕が張り巡らされ、お役人や議員さんたちの笑顔が見える。その目と鼻の先、武徳殿がこれまたその名に相応しくない「花柳□吉新作発表会」の看板を掲げて、金糸銀糸の昔懐かしいウルシの羽織もきらびやかに着飾った美しい女性の列をあとから後から吸い込む。軍政部のために設けられた招待席にはこの日の喜びを共にする軍政部将校の姿もかい間見える。街の中心へ中心へと□集する人波は、各映画館へ長蛇の列。一部はこの日入賞者への賞状授与式を行った山梨美術展(明月堂屋上)と、同胞援護書画展(議事堂)へ。そして方向を変えての御嶽へ□那へのハイカー客も多く、思い思いの行楽の姿である。この日を記念する催しは全県下各所で行われた。武田神社の記念祭、金手町の甲斐那神社の復興祭を兼ねての演芸会、仮装行列、御輿渡御と盛り沢山のお祝い。若松町では記念運動会。変わった方面では特赦の声も明るい甲府刑務所での記念運動会と演芸会。一方郡部では吉田、谷村、大月、上野原と各町主催の記念式典に、次いで村の運動会、野球戦などが賑やかに展開され、紅葉狩りを兼ねてこの日を祝福しようとする人々は、五湖の各湖畔に群れ集い、殊に三日の払暁、民主日本への第一歩を印象とする祖国の前途を三ツ峠頂上に祈ろうとする登山者の数が約三千を数えられた。それにこの日こそを至上の吉日とばかり結婚式典の数も多く、各所に花嫁姿も見受けられて、さすがに女権の秋。思いなしか街を歩く御婦人の足取りも軽くーかくて暖い陽光をうけての一日は祝日の色濃く暮れていった。

昭和21年11月3日付『山梨日日新聞』一面
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(画像の典拠は、山梨県立図書館所蔵マイクロ資料より)

【山梨時事新聞】公布記念(十一月二日付二面より)
「裸みこしや仮装行列 元禄の御所車も出る 町から村から喜びの鯨波」『わが国が世界的にスタートの日であり新憲法公布の日だ。我々の心構えはよいか、今こそ日本人の一人一人が本当の日本精神を堅持して、正しき世界観に立脚し、堂々建設への道を邁進すべきである』
これは峡南鰍沢町青年団の手で町内十余か所へ貼り出された憲法発布の日を迎える心構えの檄文の一部だが、県民の全部がこんな気持で明日の憲法発布の日を迎えるだろうか。新憲法への是非論は色々あるだろうが、とにかくポツダム宣言の線に沿う憲法なのだ。国民大多数の要望とあれば変えることも出来る天皇制の問題も、國體護持の問題も国民大多数の要望とあれば変えられるのだ。
欽定憲法では天皇御一人が首を横に振ればどうにもならなかったのが、新憲法では大衆の意思でどうにでもなるのだ。まさに民主大革命といえる民定憲法だ。だからこの憲法発布を祝う声が、明日は甲斐の山野をこだまする。県では午前九時から記念式を行い、その後で知事と県会議長の主催で民間と官庁が合同の祝賀会を開くが、この日は各地とも明治節にあわせて最終の秋祭とあって、山車も出る、神輿も出る、花かざり、万国旗も飾られるなど、近年にない盛大な奉祝絵巻が繰り広げられる。

[身延]
「『身中』に『記念農場』」県立身延中学校では記念式終了後、校庭に記念植樹として金木犀二本を植えるほか、身延山久遠寺と交渉していた田地二町歩を譲り受け記念農園を設置、生徒側では校友会記念号を発行する。なお、強行遠足も予定しているが、時間とコースは当日決定する。
[甲府市]
「奇抜な仮装行列」甲府市金平町男女青年団では復興祭を兼ねて二、三日に尊躰寺境内で国民学校児童の習字、作文、図画、手工品、裁縫などの作品展を開いて優秀者に賞品を贈り、三日には同町甲斐那神社の神輿と男女青年の仮装行列が町を練り歩く。
[東八代郡]
官公署二十ヶ所は二日午後一時から石和国民学校で運動会、[穂坂村]国民学校で農業会主催の農産物品評会、また国民学校では児童に分かり易い講演後、体育大会。
[西八代郡市川大門町]
「漫画と生花の街頭展」同町朗話会は山梨時事新聞社後援のもと、山梨ユーモリストクラブ及び千家古流□山一能社中と提携、「漫画と生花の街頭展」を同町四丁目県道上で開催。また、九時から町と野球連盟共催のもとに町内六チームの対抗野球大会も開く。
[西八代郡落居村]
落居村では記念式終了後、全村民の体育祭を開く。
[中巨摩郡小笠原町]
「川柳の連掛大会」『ひさご吟社』が「平和、再建」の兼題で川柳連掛大会を町内で開く。
[南巨摩郡穂積村]
穂積村では村民体育大会を開き、青年団は新憲法公布について研究討論会を開く。また、村内相撲部青年が締込み一つの真っ裸で神輿を練り歩く。
[南巨摩郡鰍沢町]
「繰広ぐ『元禄模様』」鰍沢町では青年団を中心に同町が誇る元禄時代の物で今なお保存されている御所車型の山車を十余年振りで各町内に引き出し、また各町で余興御輿を練り歩く。この日は戦前の秋大祭に負けぬ賑やかさが予想されており、国民学校でも記念祝賀学童相撲大会を挙行する。
[東山梨郡]
△加納岩町青年団は新憲法発布記念競歩大会を行う。
△日下部町=同町体育協会では当日会員の行進。」

昭和21年11月2日付『山梨時事新聞』二面
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(画像の典拠は、山梨県立図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、長野篇。

***********************************

以下は、【 再録です 】
【憲法便り#15 憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」】


「元禄御所車も」

今日は、『山梨時事新聞』と『山梨日日新聞』から二つの紙面を紹介します。

はじめは、『山梨時事新聞』昭和21年11月2日二面から。
「民主憲法あす発布」
「裸みこしや仮装行列」
「元禄の御所車も出る」
「町から村から 喜びの鯨波」

こうした見出しのもとに、県内各地での催しを伝えています。

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二つ目は、『山梨日日新聞』昭和21年11月4日二面から。
「巷に笑顔の氾濫」
「新生吉日にあやかる『高砂ャー』」
「獄舎でも歓声」
「祝賀一色の県下」

やはり、これらの見出しで県民の喜びの様子を伝えています。

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ふたつの紙面を比べると、『山梨時事新聞』の方が具体例が豊富です。しかし、残念ながら『山梨時事新聞』は、現在は発行されていません。

この二つの新聞は、2011年4月の時点では国立国会図書館が所蔵していなかったため、甲府の山梨県立図書館で調査したものです。

当時の山梨県立図書館は築40年で、老朽化が進んでいたため、3.11大震災の時、棚から落ちた本は少なかったのですが、「壁の亀裂が大きくなりました」とのことでした。

同館の入り口には「地震を感じたら、直ちに館外に避難して下さい」と書いてありました。
ですから、とても不安な気持ちでマイクロフィルムを読み、プリント・アウトの作業をしたのですが、機械の動きが何と遅く感じられたことか。

当時、建築中だった新図書館は甲府駅に隣接した立派な建物になり、とても便利だそうです。

山梨県内では、下記の講演に招かれています。
山梨九条の会(2005年4月2日、甲府)
身延町九条の会準備会(2006年4月2日、身延町)
塩山九条の会(2006年9月9日、塩山)
八ヶ岳九条の会(2007年2月25日、長坂)

それぞれの会で、思い出深い出会いがありましたが、ここでは、八ヶ岳九条の会での出会いを紹介します。

講演が終了したあと、出口でご参加の皆さんを見送っていたところ、若い女性と彼女のお母さんが、『検証・憲法第九条の誕生』5冊を購入して下さいました。

その後、お礼の手紙や電話での会話から、彼女のお父さんが北杜市白州町に大きな道場を持つ有名な剣術家であることが判りました。

お父さんは、自分の娘を「さくら」と名付けるほど、山田洋次監督の大ファン。
実は、山田洋次監督の時代劇、主人公の剣術指南をしたのは、さくらさんのお父さんとのことです。

殺陣の指南役ではなく、あくまでも主人公の本物の「剣術」の型の指導です。
ですから、指導を受けた「キムタク」の演技は、かなり高い評価を受けました。

こうした出会いがあると、人生が何倍も楽しく感じられます。」

以上は、再録部分です。
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※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147


by kenpou-dayori | 2017-09-01 20:10 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2124:シリーズ 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.14: 神奈川篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)

憲法便り#2124:シリーズ 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.14: 神奈川篇』

(まずは、再録です)

*いま、加筆作業を準備中です。12月23日には、増補・改訂版を一気に掲載します。

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【神奈川新聞】公布記念(十一月三日付一面より)

「平和日本の大道をひらく きょう新憲法を公布」『人民の憲法』が菊薫るきょうの明治節に公布される。この憲法に新しい文化日本の生命を打ち込むものは、これを運用する八千万日本国民である。『主権在民』のこの新憲法が世界に類例のない戦争放棄を規定した理想的なものであるだけに、また文化的民主主義国家を作り上げるのに役立つ条章で成っているものであるだけに、これが運用の真髄を発揮するのは、もとより一朝一夕のことではない。この新憲法を最大に生かして、日本を民主世界の模範国家に仕立て上げるのには、並大抵の努力では難しいことを県民も覚らねばならない。きょうのこの『人民の新憲法』公布に二百万県民は大きな感激と希望に燃えて『国民のより大いなる幸福』のため、その完全な達成を心から誓い合っている。(以下は、新憲法の精神を県民に徹底させる啓蒙運動の遅れについての、県当局、県知事に対する厳しい指摘だが、省略する)

「奉祝も民主的に 学童にはお菓子を特配」民主日本の法的裏付けとなる新憲法は、いよいよ明治節のきょう三日公布されるが、この日を祝福して次の如く県下各地に民主的な奉祝行事が展開される。

[県]
県立第一高女で行われる運動会で、玉音放送時間に一時中止して全庁員が拝聴、知事より訓示を行い、運動会終了後同校講堂で記念式典を行う。
[各学校]
午前中に記念式典を行い、校長より新憲法につき訓話を行う。
[地方]
各市町村ごとに自主的に奉祝行事を行う。
[配給]
三日までに酒、タバコなどの特配を行うほか、県下全国民学校児童にゼリー(金玉糖)、幼児、老人にビスケットの特配を行う。また、大衆食堂には奉祝餅十万食を特別に販売する。
[記念乗車券を発売]
横浜市交通局では三日の新憲法公布を記念して、特に三、四、五の三日間電車・バス共通記念乗車券二十万枚を車内で発売し、記念日を祝福することになった。記念乗車券は、中央に議事堂と平和の鳩を描き、上には菊花をあしらった四色の美麗なもので、乗車賃は三十銭の同額で、降車のとき左端の乗車券を切り取って渡し、意匠の部分は交付することになっている。

[横浜市]
「祝賀文を議定 菊花大会開く」横浜市では三日の新憲法公布記念行事を次のように行うが、新生日本の基盤を確立する祝賀日の式典としては、七十万市民と共に奉祝行事が盛られていないのは、市の記念行事として、余りにも心さびしいものがある。当日、午前九時から華々しく菊花大会が行われ、同時刻Y校グランドに市議、功労者を招待し労をねぎらうと共に、全市吏員に対して半井市長から新憲法について講話があり、終って全職員の体育大会が繰り展げられる。午前十時から臨時市会を召集し、吉田首相に送る新憲法公布の祝賀文の議定があって、記念式典の幕を閉じる。なお、港北区中部連合町内会(上山、中山、寺山、台村町)では三日午後二時から、中山駅前広場で憲法公布祝賀大会を開催、余興に劇団東宝舞踊隊、加賀のぼる楽劇隊の二十名が出演、ほか同区池辺町では青年会の主催で午後一時から素人相撲大会を開く。
[川崎市]
「相次ぐ豪華版 焼跡に祝い提灯」川崎市の復興祭は民間の主催で三日に行われるが、憲法公布記念日のこの日をめざして各方面の催しも重なり、豪華なお祭り騒ぎとなる。△当日呼び物の市民仮装行列は午後一時小川町映画街を出発し、駅前―小美屋―市役所―東田通り―新川通―旧国道―疎開道路を経て、出発点に戻り、一時間余を練り歩くことになっているが、懸賞金付き団体四等まで、個人三等まで、各新聞支局長、市出身漫画家森比呂志氏らが審査員になっている。△また、町内会方面でも慰安会や素人芸能コンクール等の催しがあり、久し振りに祝い提灯が焼跡に復興した住宅、商店の軒に掲げられて、夜を彩ることになる。
[藤澤市]
「藤澤では体育祭」藤澤市の憲法公布記念式典は、三日午前九時半から湘南中学講堂で挙げる。同校運動場では午前九時から市民体育祭を催し、学童対抗リレー、町内会対抗の野球、籠球、卓球、リレー、綱引きなど多彩な競技を繰り展げる。
[鎌倉市]
三日、新憲法公布の佳き日は、鎌倉市にとってあたかも市政施行記念に当っているので、市当局並びに関係者の協力により二日、三日の両日に多彩な市民祭を繰展げるが、三日午前九時から市役所楼上で鎌倉市に功労のあった人たち二十数名を表彰する。

(以下、十一月四日付一面より)
[小田原]
「花車繰り出す」憲法公布記念日を迎えた小田原市街には、久方ぶりに日の丸が掲揚され、市主催の記念式典が終る頃には花柳界の底抜け屋台や、魚河岸の魚型屋台、花車数台が繰り出され、その間を二十数台の子供神輿が練り回り、仮装行列、連合町内会対抗リレー、男女青年の演芸会など盛り沢山の行事に、慶祝気分はいよいよ全市に漲った。
[藤澤]
「大人も童心で スポーツ気分」藤沢市の憲法公布記念行事は、三日湘南中学校で祝賀式典と市民体育祭が盛大に行われた。午前九時男女青年ばかりではなく、親子連れやら町内会の代表選手やら明るい顔にりりしい姿が運動場につめかけ、藤高生の新ラジオ体操に体育祭の幕を開き一人一脚競争、籠球さては町内会対抗の綱引きと次々と繰り展げられるゲームに応援団は絶叫し、この日ばかりは大人も童心にかえって大はしゃぎ、朗らかなスポーツ気分を満喫して夕頃成功裡に閉幕した。また式典は午前十時から講堂で厳粛に行われた。 
[横須賀市]
「演劇大会で祝意」新憲法公布のきのう横須賀市では軒毎に国旗を掲げ、官公署、学校ではそれぞれ記念式を挙行。また各町内会では隣組運動会、演芸大会などを開いて祝意を表したが、市としての記念行事は後日開催されることになっている。
「賀市で漆器製作の実演」横須賀市山王町の土産品商マルニ商会では憲法公布記念事業として、四日から七日まで毎日午前十時から午後四時まで、深田町馬淵会館二階で美術日本漆器実演と展示会を開催、会津塗、鎌倉彫の名人を招聘して進駐軍将兵に日本美術の奥義を公開する。
[横浜市]
「盛大な芸能祭開く」戸塚区汲沢町の桑島土建会社では、三日午前十時から同社構内で新憲法公布の奉祝を兼ね、従業員と家族慰安の芸能祭を開催したが、大辻司郎、古川ロッパ、柳家金語楼、藤山一郎など芸能界の名人十数人が出演して盛況であった。なお、夜は緑川嘉信楽団の大演奏会や映画会があった。「従業員の運動会」戸塚区上倉田町の東洋電機戸塚製作所が旧競馬場阿部組グランドで従業員と家族の憲法公布奉祝大運動会を開催。」

昭和21年11月3日付『神奈川新聞』一面
「平和に本の大道ひらく」の見出し。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー150)

*次回は、 山梨篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 19:14 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では